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小児ガンに侵されたアメリカ人の少女が、同じ病で苦しむ子ども達のための寄付金を集めるために自宅の庭で開いたレモネード・スタンド。やがて噂は全米に広がり多額の寄付金が集まるも、8歳で天国へ―。

メディアでも取り上げられた「アレックス・レモネード・スタンド」の物語が、『メルマガ「ニューヨークの遊び方」』で改めて紹介されています。少女が残した「自分で道を切り開く勇気」、必読です。

自分で道を切り開く勇気

中にはいろんな考え方の人がいる。

私たちの暮らすこの世の中は、いつしか大きく発展して、とても豊かになった。

何をするにも、そこには豊富で複雑な選択肢があって、いろんな物事に「賛否両論」がつきまとう。

いろんな立場の方々がいる。それぞれの立場において、みんな、それなりに正しい。

だから、たいてい何をやっても、今の時代、全員が賛成することなんて、なかなか滅多にない。賛成、反対、ワーワーともめる。

そんな時、どうやって考えたらいいのか?

たぶん、より正しい(≒より多くの人々の幸せにつながる)道を選択するには、それがどのようなことであっても、結局のところ、

◆「自分でやろう」と考えてるのか

あるいは

◆「他人のせい」にしてるか

で分けてみるのが、状況をよりしっかりと考える指針の1つになる気がする。

世のつまり、何かを主張をしている人が、

「うまくいくかどうかは別にして、まずは、自分のできることから、たとえどんなに小さな一歩でも、やっていこうと考える人」

なのか、

「国がやってくれないとか、世の中が悪い、会社が悪い、学校が悪い、誰々が悪い…などと現状を嘆くだけだったり、不平不満ばかりで、結局のところ、誰かのせいにしてる人

なのかで分けてみる、という見分け方だ。右とか左とかじゃなくて、ね。

どんなにもっともらしくて、耳障りの良いことを言っていても、突き詰めてみると、結局、不平不満ばかりで、誰かのせいにしてるだけだったり、理想ばかりで現実を見ていないと、きっと、それがどんな物事であっても、うまくはいかない。

なぜなら、根本的な部分で、誰かのせいにしたり、理想や空想に依存する発想では、いずれ障害や困難にぶつかったとき、誰かに責任を転嫁したり、現実から目を背けて不平不満を言ってるだけで終わってしまうからだ。

おまけに、障害や困難に一度もぶつからないことなんて、今の現実社会の中にあるわけない。

それが何であっても、障害や困難にぶつかったり、理想通りにうまくいかない局面は、なんやかんやで、いずれ必ず出てくるものだ。

そういう時、他人のせいにしたり、何かに依存したり、批判や文句ばかり言っていても、本質的に、現状をより良い方向へ導くことや変えることなんて、できるわけがない。

いずれみんなが困ることになる。

結局のところ、世の中にある多くの物事は、グーッと突き詰めて考えてみると、しっかりと現実に目を向けて、自分で自ら挑戦し、道を切り開こうと考えるか、そうじゃないかで、何もかもが変わってくる、と思う。

だから、「賛否両論」飛び交って、どっちの意見も正しいように見える時は、そのどちらがより、

自ら道を切り開こうと考えてるのか

を見比べるようにしている。

ほかの人のことだけじゃない。

自分が何かをする時も、できる限り、同様の発想を意識するように頑張ってみる。

でも、しかし、そうは言っても、自分で自ら挑戦し、道を切り開こうと考え、行動し、努力し続けることは、決して簡単なことじゃない。

ついつい、誰かのせいにしたり、理想や空想や幻想のような類に依存したくなったり、愚痴の1つも言いたくなることはあるものだ。

そんなわけで、今回は、自分で自ら挑戦し、道を切り開こうとしたときに、勇気を与えてくれたり、ちょっぴり背中を押してくれるようなお話をご紹介しよう。

そんな時、本当に役立つのは、机上の空論や理想の類ではなく、実際に、自分で自ら挑戦し、道を切り開こうと精一杯生きる方々や、生き抜いた方々の姿。

ちょうど8月1日は、その彼女の命日でもあるし。

今回は、今から11年前の2004年に、わずか8歳でこの世を去ったアレックスちゃんこと、アレクサンドラ・スコット(Alexandra Scott)ちゃんの残してくれた、奇跡のレモネード・スタンドの物語をお届けしよう。

アレックス・レモネード・スタンドの奇跡

アメリカでは、特に、暑い夏のシーズンになると、チビッコ達が手作りの「レモネード・スタンド」を自宅の前などで出している様子も、この季節の風物詩のような存在になっている。

チビッコ達のレモネード屋さん。売ってるレモネードのお値段は、たいてい1杯50セントほど。

オママゴトの延長線のようなもので、大したお金にはならないが、子ども達は、そんな手作りの「レモネード・スタンド」を通じ、自分で働くことの楽しさや、お金の大切さを学ぶことになる。

そうした経験の価値の方が、レモネードで得られるお金よりもずっと大きい、という考え方だ。

しかしそんな、大したお金にならないはずの1杯50セントのレモネードを売りはじめた初日から、いきなり、2,000ドル(1ドル=120円換算で24万円)も売り上げたという、わずか4歳の女の子がいた。

それが、アレックスちゃんこと、アレクサンドラ・スコットちゃん。

厳密に言うと、この2,000ドルという金額は、彼女がレモネードを売ったお金の中から、小児病院に寄付した金額なのである。

いったいどういうことなのか?

ニューヨーク州に隣接する米国東海岸のコネチカット州に住んでいた、このアレックスちゃんは、実は、小児ガン患者だった。

しかも、ガンが判明したのは、彼女が1歳になる2日前。つまり、物心がつく前からガンと戦っている子だったのだ。

レモネード・スタンドは、治療費が払えない子ども達のためや、小児ガン治療の研究資金を稼ぎ出すために、アレックスちゃん自らが、どうしてもやりたいと言い出して、4歳になったとき、自宅の庭先ではじめたものだった。

もちろん、ご両親は反対した。

普通に健康な子どもでも、暑い夏の季節に、まだ4歳の女の子がレモネード・スタンドをやりたいと言い出したら、すぐにホイホイと賛成する親なんて、そんなに多くはないだろう。

しかも、アレックスちゃんは、当時、まだ完治する見込みのない小児ガンの治療中。何かの拍子にガンが進行して、命にかかわる危険性すら十分に考えられたはずだ。

だいたい、自宅の前でレモネード・スタンドをやったくらいで、治療費が払えない子ども達のためや、小児ガン治療の研究資金の足しになるような、そんな巨額のお金を集められるワケがない。

そういうことは、国や自治体や、大きな企業とか、もっとお金持ちの誰かがやってくれること…などと、ついつい考えてしまうだろう。

しかし、アレックスちゃんは、自分の命がいつまで続くか分からない状況の中で、自分のため、そして、小児ガンで苦しむ他の多くの子ども達のためにも、寄付金を集めるためのレモネード・スタンドをやりたいと、ご両親の反対を押し切った。

たった4歳の少女が、自ら道を切り開こうというのだ。

なんてバカげた話だ。

そんなことできるわけないじゃないかって、思われる方も多いだろう。

しかし、そんなアレックスちゃんご一家のことを、よく知る近所の方々は、アレックスちゃんがレモネード・スタンドを自宅の庭先に出した初日から、続々とやってきた。

1杯50セントのレモネードを買うためだけじゃない。

幼い少女の無謀な夢を応援するためだ。

レモネードの代金の何倍ものお金を寄付の足しにして欲しいと手渡し、初日から2,000ドル以上の売上げになった。

さらに、アレックスちゃんのレモネード・スタンドの噂は、近所の方々に口コミで広がり、支援の輪は広がった。

いつもレモンを買いに行っていた近所のスーパー(A&Pです)は、アレックスちゃんが必要とするレモネードの材料を、すべて彼女に寄付することに決めた。

こんな感じで、たった1人のわずか4歳の女の子が、次々に奇跡を起こしはじめた。

そりゃそうだ。

治療の見込みのないガンを抱え、自らの「死」に直面し、大人でも絶望するほどの状況にありながら、青く澄んだ瞳を輝かせ、運命と戦っている小さな女の子の姿に、心を打たれない人間なんてこの世にいないだろう。

アレックスちゃんの存在は、次第に、アメリカ国内の新聞、雑誌、テレビでも取り上げられるようになり、お母さんが闘病生活の様子をホームページ上の日記につけてたこともあって、いつしか彼女を支援しようという声は全米へ。

「アレックスのレモネード・スタンド」は、全米各地に登場するようになり、その売上げをアレックスちゃんのもとへ送金する運動が広まっていったのだ。

しかし、アレックスちゃんは…

この運動に参加するすべての人々は、誰もが、奇跡を祈っていた。

アレックスちゃんが、いつか小児ガンに勝って、生き続けて欲しいと祈るようになっていた。

しかし、これはドラマや映画じゃない。現実は、時に、厳しく残酷な結末を見せる。

2004年8月1日、アレックスちゃんは天国へと旅立ってしまった。

わずか8歳。

まだまだ生きたかったに違いない。

彼女の死を知った多くの方々が悲しみにくれる中、一番近くでアレックスちゃんを支え、誰よりもアレックスちゃんを愛し、そして、誰よりも彼女の死を悲しんでいるであろうお母さんは、当時、ウェブサイト上で公開していた日記にこう記した。

アレックスは愛されました。

私たち夫婦に愛され、兄弟たちに愛され、おじいちゃんやおばあちゃんたちに愛され、叔母さん、叔父さん、従兄弟にも愛され、友達に愛され、お医者様や看護婦さん達、

そして、彼女の生きる意志に感銘を受けたあらゆる場所にいるすべての人々に愛されたのです。

彼女が亡くなった今週、何度も私たちは

「アレックスがガンとの戦いに敗れた」

と人々が言っているのを聞きました。

しかし、それはまったく事実とかけ離れています。

アレックスはあらゆる方法で彼女の戦いに勝ったのです。

毎日ガンと向き合いながらも笑顔を忘れない、決して希望をあきらめることなく、人生を精一杯に生き、この素晴らしい希望と感銘の伝統を私たちに残したのです。

出典 http://nyliberty.exblog.jp

たとえ死んでしまっても負けたことにはならない。

どんなに絶望的で、どんなに苦しい闘病生活の中でも、限られた時間を精一杯に生きる。

自分のためだけじゃなく、誰かのために…

それこそ意味があること、人生に勝つということなんだ…。

そんなお母さんのメッセージに、多くの人々は「人間の生きる意味」を考えさせられ、深い感銘を受けた。

そして、アレックスちゃんの死後も、このアレックス・レモネード・スタンドは小児ガン研究のための寄付金を募る団体として、企業や団体も含めた多くの人々からの支援を集め、発展を続けている。

うちのブログで、改めて2011年に取り上げた時点で、それまでに集めた寄付金は総額4,500万ドル(1ドル=120円換算で54億円)、さらに、2013年に取り上げた時点(2013年6月2日付のCBSニュース)では、総額7,000万ドル(同84億円)に達し、

しかも、ついに、小児ガンを止める新しい治療薬が見つかり、命を救われた子ども達がいる!!とも報じられている。

また、公式サイト上のFAQページによると、これまでに集めた寄付金は総額1億ドル(同120億円)を突破し、

小児ガン治療に関連する100箇所超の研究機関の500超の研究プロジェクトに資金援助を行ってきたうえ、小児ガンで苦しむ家族を助けるための活動を行う団体への支援も行っているとのこと。

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