何やら、東京オリンピックの開催にまた暗雲が立ちこめていますね。渦中のデザイナーである佐野氏がコメントを31日に発表しました。

つい先日、新国立競技場の建設費用に関しての騒動に対して、『白紙』決定がされて落ち着いたところでしたが、今度はエンブレムのデザイン盗作疑惑が浮上してしまい、まだまだ落ち着かない空気です・・・。

2020年東京オリンピックのエンブレムに盗作疑惑?

出典 http://www.gettyimages.co.jp

※この画像はイメージです。

発表された東京オリンピックのエンブレムのデザインについて、ベルギーの劇場のロゴに酷似しているとの声が、劇場のロゴを手がけたデザイナーサイドから上がったのです。
他にも、酷似しているとされる作品などが提示され、盗作疑惑へと発展しているわけです。

既に国内で何かと話題になっていますが、エンブレムのデザイナーである佐野氏から31日にコメントが発表されています。

エンブレムのデザイナーである佐野氏がコメントを発表

2020年の東京五輪のエンブレムについて、ベルギーの劇場のロゴや、スペインのデザイン事務所の作品と似ていると指摘されている問題で、エンブレムを手掛けた佐野研二郎さん(43)が31日、大会組織委員会を通じ、「報道されている海外作品についてはまったく知らないものです。制作時に参考にしたことはありません」とするコメントを発表した。

出典 http://www.sankei.com

東京オリンピックエンブレムの盗作疑惑について、7月31日に発表された、デザイナーである佐野研二郎氏のコメントです。

コメント全文

「報道されている海外作品についてはまったく知らないものです。制作時に参考にしたことはありません。この東京2020エンブレムは、1964年の作品へのリスペクトを持ちながら、日本らしさを自分のなかで追求してデザインしました。海外出張中のため、コメントを出すことが遅れてしまい申し訳ありませんでした。帰国後、皆様にご説明できる場を設定させていただきたいと考えております」

出典 http://www.gettyimages.co.jp

※この画像はイメージで本記事のデザインとは関係ありません。

一方、自身のロゴに酷似していると主張するドビ氏は、やや強硬な構えのようです

2020年の東京五輪エンブレムがベルギーのリエージュ劇場のロゴと似ているとされる問題で、ロゴのデザイナー、オリビエ・ドビ氏は30日、近く劇場と共に国際オリンピック委員会(IOC)などに対し、エンブレムの不使用や変更といった対応を求める方針を決めたと明らかにした。

 ドビ氏は、手続きの詳細は弁護士が今後決めると説明し「私としてはエンブレムの取り下げや変更を想定している」と述べた。早ければ来週にも弁護士が手続きを取るとの見通しを示した。

 大会組織委員会が国際商標を確認したと説明していることについてドビ氏は、劇場のロゴは商標登録されていないとした上で「13年に先に公表された。インターネット上で見つけるのは難しくない」と述べ、自作の著作権が優先するとの考えを示した。

出典 http://www.nikkei.com

デザインが酷似しているとの見解を示した、リエージュ劇場のロゴをデザインしたデザイナーが発表している今後の方針です。

一応デザイナーもしている私はこう見ます

私自身、ライター以前に18年程デザイナーとして仕事をしています。
作品としては国内や海外にも流通している商品のパッケージを主に手がけておりました。ロゴも当然関わってきます。

企業の下請けとして仕事をしており、無名ですし、最近はライターの仕事の方が圧倒的ですが、デザインをする際にはやはりかなり慎重にはなります。
そのデザインが実際何処まで再現できるのか?という製作上の問題もありますが、著作権関係は特に重視します。

デザイナーレベルで酷似している物が無いか当然チェックしますし、企業サイドでも入念にチェックします。
特に海外で何らかのトラブルになると非常に厄介なので・・・。

それでも、苦労してデザインを起して、驚く程似ている物はあります。幸い、今のところ世に出してしまった中ではそれはありませんが、商品化の前に誰かが気づいてNGになる、というのは何度か経験しています。

今回のデザインはどうか?と言えば、実際のところは本人にしか判らないというところではないかと思いますが、今回のようなことに発展してしまうと、私なら面倒は避けておきたいな、という方向性で動きますね。
裁判は厄介ですから。

裁判になり、使用の差し止めという方向で結果が動いてしまったら、製作された物は全部意味が無くなりますからね。損害は極力小額で収めたいというのが私の考えです。

しかし、デザインをやっている方なら判ると思いますが、デザインには様々なタイプがあり、分類されます。今回の佐野氏のデザインとドビ氏のデザインがたまたま同じタイプに分類されるものである、というのも十分言えるものでもあります。

また、今回のドビ氏の作品とは別にして、佐野氏のコメントにもあるように、過去の作品にリスペクトを持ちながら自分の要素を加えてデザインを起すパターンはいくらでもあります。

例えば、この本の表紙にあるこの個性的な文字は、80年代に一部のアーティストなどで非常に多用された物です。
小泉今日子さん始め、ゴーバンズなどの楽曲のジャケットに使用されております。

これ、私も15年程前にフリーペーパーの表紙ロゴの案として参考にした事があります。もちろん、そのまま同じにはしません。同じタイプの中で違う物として発展させた感じです。

最近も、この傾向のものを時々見ることがありますが、こなれ感から恐らく若いデザイナーがリスペクトしているのかと感じて見ていました。

出典著者撮影による著者私物

※著者が所有する資料になります。他への転用を禁じます。

今後の動きには目が離せませんが・・・・

発表では、早ければ週明けにはドビ氏が動くようですが、その動向と結果は気になるところですね。

ネットの声はいろいろなようですが、皆さんはどうでしょうか?

この記事を書いたユーザー

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音楽業界を経て、フリーのデザイナー兼ライターを生業にしております。ポジティブに解決したトラブルや実体験ネタを中心に書いています。8歳下の夫と愛犬の気ままな3人暮らし。音楽好きのゴシック好きの和服好き。オカルトも大好きでございます。好きな作家は芥川龍之介、詩人は中原中也☆

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