イギリスのイーストサセックス州に住むベン・ウエストウッド(39歳)は、2年前に最愛の妻、キャロライナをがんで亡くした。二人の子供たちにとっても大好きな母が亡くなってしまったのだ。

しかし、最近になって7歳になった娘のイザベラが、「パパ、新しいママを見つけて!」とベンに言うようになったのだ。驚いたベン。しかし、娘の願いに応えようとベンも最愛の妻の死から前に踏み出そうとするがー。

二人は22歳の時に出会った

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結婚生活14年。ベンとキャロライナはお互い22歳の時に、キャロライナの故郷のエクアドルで出会った。ベンはそこで英語の教師をしていた。「一目見て、彼女の素敵な笑顔に釘付けになったんです。」

二人はやがて付き合い、結婚した。そしてイギリスで子供も生まれ全てが順調に思えたのだが、突然のキャロライナの発病、死。最愛の女性を失ったベンにも母を失った二人の子供にも耐えがたいトラウマとなった。

「妻は本当に素晴らしい女性でした。」

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「穏やかで、忍耐強くて、思いやりの溢れる女性でした。キャロライナと会った誰もが彼女を好きになりました。子供ができてもきっといい母親になるだろうと確信しました。そして本当に子供たちにとっても素晴らしい母親でした。」

キャロライナのような人を失うことは、言葉にできないほどの悲しみだとベンは語る。しかし、当時、5歳と7歳の子供たちにはもっと辛かったはずだ。キャロライナが亡くなってからはベンが二人の子供を必死に育てて来た。

「頑張ってはいるけど、やはり女性らしさが欠けるね。」

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キャロライナの役目まで背負って、ジェイク(9歳)とイザベラ(7歳)の子育てをしてきたベンだがやはり女性ならではの見方や、考え方に欠けると自分でもわかっていた。「特に娘には、同性の仲間が必要なんだなって悟りました。」

「女の子の髪型や、服装は男性には難しいですよ。」そう言って笑うベン。

「パパ、新しいママを見つけて!」

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ある日、イザベラがベンにそう言った。「その時、あぁ、この子は母親の死から前に進もうとしてるんだな、って思いました。」新しい母の存在は、ほとんどの子供にとって望むものではないだろう。しかしイザベラはベンに「ガールフレンドを作りなよ、パパ!」と励ましたのだ。

娘にそう言われて「うん、まぁいつかそのうちね。この先どうなるかはまだパパにもわからないから。」そう曖昧に返したベン。「その返事を聞いて娘は不満そうでしたね。まぁ子供ってみな、いつもはっきりした答えを欲しがるものですからね。仕方ないですけど。」

ふとこれからの自分の人生について考えてみたら…

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イギリスでは今、200万人のシングルペアレントがいるという。そしてシングルパパはそのうちの10%だそうだ。数字にしたらそれでも20万人はシングルパパの存在があるということだ。

しかしベンは、この2年間いつも自分を「シングルパパです。」と紹介するのに慣れないでいるという。「周りの反応が微妙なんだ。シングルママだとみな慣れてるっていうか。」

フリーランスとして作家活動をし、教授でもあるベンは仕事の後に友人や同僚と飲みに行く機会もこれまでに多くあった。「妻が亡くなって、今じゃ猫と二人でテレビの前に座ってるだけだよ。このまま人生終えたくないなっていう気持ちもあることはあるね。」

イザベラの言葉をきっかけに、ベンは自分の人生を考えてみることにした。そして子供たちに内緒で、デートを始めることにした。

女性は男性に対するハードルが高すぎる!?

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しかし、1回目のデートはできても、2回目まではなかなか進まなかった。無料サイトも有料サイトもみな女性は「男性に期待し過ぎ」という印象を持ったという。

「一人の女性なんか、初めてのデートで一目みて思ったより背が高くないじゃない。言ってた身長を違うんじゃない!?って言ってきたんだ。嘘はついてなかったけど、多分2,3センチの問題だったと思う。当然2回目のデートはなかったよ。」

更に、30代後半になると子供を切実に欲しがっている女性も多かった。「僕には子供が二人いるからとてもラッキーだと改めて思ったよ。もし新しい彼女ができても、まだ、子供たちの母親にとか、その彼女との間に新しい子供を、とか考えられなくて。だからがっかりさせたみたいで。」

じゃあ20代はどうなのかと思い、26歳の女性と一度デートしたが、街中でベンが娘と一緒に買い物をしているところに偶然、その女性と出会ったところ、彼女は驚いて逃げたという。「シングルパパって言ってたのに、現実に子供と一緒にいるのを見たらショックだったみたいで。結局、若い女性も現実が受け入れられないからダメだな~って。」

更に、以前にもシングルパパと暮らしていた経験があったというある女性は「いつもその人、子供優先でうんざりしちゃったわ。」とベンに言ったという。「正直、子供が優先されるのは当然だからね。僕だって子供のことを一番に考えるよ。」

色々な女性とデートしてみるも結局1回こっきりでサヨナラとなってしまったそうだ。

「妻以上の人とはまだ出会えていないよ。」

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だんだん自分の中でも相手に求めるハードルが高くなってきているというベン。「最後にデートした女性は、子供たちとも気が合うようだったし、彼女自身も子供がいたんだけど、結局前の相手との裁判中で。」

ベンは気に入っていたが、連絡がないと思ったら他に付き合ってる相手がいたという。「イザベラに、もうサラには会わないの?って聞かれて会いたいと思ったけどサラは違ったんだって正直に話したよ。」

「パパ、いつかきっといい人ができるから頑張ってね!」そう励まされたベン。「キャロライナのような女性はなかなかいないよ。まぁ気長にやってくしかないね。」

シングルパパ・ベンは今日もとりあえず、育児に奮闘中である。

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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