世の中には、いろんな夫婦の形がある。何も結婚して籍を入れることだけが夫婦ではない。戸籍というものが存在しない国もある。事実婚や通い婚、第三者にはわからない(知る必要のない)夫婦の形が存在するのだ。

ここに、「結婚は持続させる。でも、1年間だけお互い好きな人とセックスしてもいい」ということを取り決め合った夫婦がいる。所謂、オープンマリッジだ。果たしてどれだけの読者がこのオープンマリッジを受け入れられるだろうか。また、1年後の夫婦の行方はー。

オープンマリッジを申し出た妻、ロビン

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アメリカ、サンフランシスコ在住のロビン(44歳)には、26歳の時から17年間生活を共にしてきたスコットという夫がいた。ロビンの生活は申し分ないほど充実していた。優しいスコット、雑誌の編集者という魅力的な仕事、楽しい社交生活、そして広く美しい家。

しかし、いつからかロビンは自分の人生に何かが欠けていると思うようになった。彼女は子供が欲しかった。何度かスコットを説得した。しかしスコットは子供を望んではいなかった。しかも彼はパイプカットをしたのだ。

「私はもう母親になることは一生ないんだわ。」そう思ったロビン。そしてこのまま自分の人生を終えるのは嫌だと気付いた。これまで、カソリック系の一家に厳しく育てられたせいもあって、ロビンはスコットと結婚するまでにたった3人の男性としかセックスの経験はなかった。

「人生を充実させたいからオープンマリッジに」

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ロビンは、20代、30代に失ってしまったセックスへの情熱を取り戻したいと思った。そして夫のスコットに「1年だけオープンマリッジをしましょう。」そう提案した。つまり「1年間、他の男とセックスするのを許可して欲しい」そうロビンは夫に言ったのだ。

そしてなんとスコットからOKの返事が。ただし、条件は当然あった。「お互い恋に落ちない。深入りしない。」「お互いの友人とはセックスしない。」「避妊は必ずする。」ロビンは早速アパートを借り、平日はそこに住むようになった。

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「44歳、既婚。仕事持ち。知的で魅力的な女性。一緒にセックスを探究できる35歳~50歳ぐらいまでの男性を探しています。」なんとも率直な自己PRだ。そして相手への条件も記入。

「信頼できて、頭が良くて、会話とベッドのスキルがある人募集。条件は3回のデートのみ。ステディな関係お断り。」

24時間以内でロビンの受信箱はいっぱいに

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予想を上回る大量のメッセージに驚いたロビン。「正直、みんな私の写真を見てメッセージしてきたんじゃないと思うわ。3回デートの後はきっちりバイバイ、っていう条件に惹かれたんだと思う。」

ロビンよりも年下の男性からのアプローチが多かった。早速ロビンは何人かとデートを始めた。しかし、夫スコットとはお互いのラブ・ライフを一切話すことはなかった。変なジェラシーを介入させたくなかったからだ。

ロビンとスコットの友人たちは、微妙な反応だった。何人かはこのオープンマリッジが理解できないようだった。しかし「勇気あるわね」と称賛する友人たちもいた。

ロビンにとっても3回だけの関係。すっきり後を引かずに楽しめると思っていたのだが、ある日、恋に落ちてしまったのだ。

激しく惹かれあった二人

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「深入りしない、恋に落ちない」そのルールは破られた。ロビンはある一人の30代の作家の男性に恋をしてしまったのだ。そして3回以上逢瀬を重ねた。男性もロビンに夢中になった。

しかし、スコットとの約束は約束だ。二人はすぐに連絡を絶ち関係を解消した。

週末は普通の主婦に戻るロビン

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3日だけの恋人とのスリリングな平日を楽しみ、週末にはスコットの妻に戻ったロビン。「金曜日にスコットのいる家に帰るのよ。そういう変化を楽しんだわ。スコットに食事を作ったり、一緒のベッドで寝起きしたり。近所にブランチにも出かけたり。」

しかし月曜になるとまた仕事に行き、アパートで男性とのローテーションを楽しむ生活を続けた。

「別にセックスだけが楽しみじゃないのよ。」

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ロビンの新しいライフスタイルは、情熱的なセックスだけではなかった。男性との食事や音楽、会話、その全てがロビンには刺激的だった。確かにそうだろう。3日ごとのローテーションで新しい男性と知り合うのだ。

中には、今でも友人関係が続いている男性もいるという。しかし、そんなオープンマリッジが終了の時が来た。最初から1年という約束で始めたこと。ロビンはそれを守った。

しかし、スコットが年下の若い女性と特別な関係にあることがわかり、ロビンは激怒した。結局、二人は離婚することになったのだ。

そしてロビンもまた…

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一度だけ本気になりかけた作家男性と、またヨリが戻ったロビンは今は元夫のスコットとは友好的な関係を築き、新しい恋人と一緒になってもう5年になるという。

今はもちろんロビンはその男性とステディな関係だ。しかし、ロビンがスコットとのオープンマリッジで得たものはいったい何だったのだろうか。

「あの1年間で、純粋に肉体だけ関係を求めるというものではなかったわ。自分自身の心が成長したし、人生怖がることなく生きて行くということも学んだわ。結果としては”良い子でいる”のと”良い人でいる”っていう違いを学んだのよ。」

最後に筆者が思うのは

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オープンマリッジというリスクを背負った関係を保ちながらも、その間はなんとか結婚生活を続けていたロビンとスコット。しかし、やはり最終的には離婚という結果に終わってしまった。

オープンマリッジがなければきっと今でも二人の結婚生活は続いていただろうと思う。しかしロビンにとっては、それは充実した人生ではなかったかも知れない。

お金があっても、広い家に住んでいても、素敵な仕事があっても、必ずしも人は満足しない。しかし、子供がいないからといってロビンのように、夫にこんな提案をする妻は正直珍しいだろう。そんな条件付きでするぐらいなら、離婚した方が早いからだ。

だが、冒頭でも述べたように夫婦の形は様々なのだ。そこには第三者の介入できない世界がある。いずれにせよ、現在はロビンもスコットもお互いのパートナーと幸せで問題なしということだ。

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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