日本で食事をしたイタリア人、そして日本人配偶者を持つイタリア人(筆者のイタリア人夫も含む)がみんな口をそろえて言うことの一つ。

「日本人はあんなに熱いものをどうして口にできるのか!?」

私たち日本人は調理後すぐ出された熱々の料理を冷めないうちに食べますよね。なぜならそのほうが美味しいからです。ところが、それはイタリア人からするとどうやら“不可能”に近いことだそうなんです。

ラーメンが冷めるまで待つ!?

美味しい熱々のラーメン。ラーメンはイタリア人にも人気のある日本食メニューです。私の夫も日本へ行けば必ず食べたいというラーメン。多くのイタリア人たちも日本へ旅行へ行ったらラーメンを食べたいと言います。

ところが…

実際に日本へ行ってラーメンを食べたイタリア人たちはみんなビックリするのです。麺をすする音にビックリするというのもありますが、それに加え熱々のラーメンをどんどん口に運ぶ日本人たち!ラーメンを食べている日本人を見ている限り大丈夫そうなのですが、実際に出されたばかりのラーメンを口に運んだイタリア人は「あっつーーーーーい!こんな熱いもの食べられない!!!」となるのだそう。

私たち日本人からすれば、熱々のラーメンをふーふーしながら、熱いと言いながら食べるのがいいんですが、イタリア人はそうはいかないようです。結局、ラーメンが少し冷めるまで待っていたそうなんですが、そうすると麺はのびるし、ちょっとこだわりのある日本のラーメン屋さんではカウンター越しにお店の人に冷たい目で見られたとのこと…。

確かに、冷めたラーメンなんて私たち日本人としては美味しくなさそうですよね。でも、そうしないと口に入れることができないんだとか。

これもまた異文化

私がイタリア人の夫と結婚したばかりのころのこと。日本へ里帰りすると私の母が美味しい日本料理を作ってもてなしてくれるのですが、揚げたての天ぷらを出され、「美味しそう!」と天ぷらにかぶりついた夫。その瞬間、真っ青になる夫。口に入れた天ぷらが熱すぎたのです。

他にも、鍋、そしてお味噌汁でさえ、出されたばかりはイタリア人の夫には熱すぎるのです。たこ焼きだって焼きたてはもちろん食べられません。

これらの日本料理は出されたときは100℃近くあると学んだ私の夫。そこで、夫は料理が出されても直ぐに手をつけず、少し待って冷ますということを学びました。ところが、そんなことを知らない私の日本の家族や一緒に食事をする親戚や友達などは、「冷めないうちに食べて。さぁ、早く、早く。」と、夫が遠慮して料理に手をつけないのだと勘違いし、早く食べるようせかすのです。

イタリア人夫にとっては厳しい状況だったと思います。

イタリア料理はそんなに熱くない

よく考えてみると、確かにイタリア料理は日本のいくつかの料理のように、熱々の状態で食べることはありません。“熱い”料理というよりは“温かい”料理と言ったほうが正しいのかもしれません。パスタだって日本のラーメンのように熱い状態では食べませんからね。だからイタリア人は“熱い”料理を食べることに慣れておらず、日本人からすると猫舌に見えるのだと思います。

日本で“熱い”料理を食べたイタリア人がよく言うのは「あんなに熱いと味が分からない。」ということ。確かにそれは一理ありますね。でも、日本人としては、やはり熱々の料理をひーひーふーふー言いながら食べるのが美味しい…ということもあるのではないでしょうか。

でも、もし、熱い料理を前に手をつけずにいる外国人がいたら…。その時は是非そっとしておいてあげてください。

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2004年よりイタリアはフィレンツェに住んでいます。
イタリア人の夫と黒猫1匹との生活。
日本語講師としてイタリア人に日本語を教えています。
魅力的なイタリア、不思議なイタリア、海外から見た魅力的な日本、不思議な日本を中心にお伝えしていきます。

普段のイタリア生活についてはアメブロに書いています。
http://ameblo.jp/firenzefungo/

トスカーナ、フィレンツェ観光に関してFirenze in Tascaというトスカーナ、フィレンツェ個人旅行サポート会社のサイトにて記事を執筆中。
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