両腕のないパイロットをご存知だろうか。2008年にギネス世界記録に認定されたジェシカ・コックス(32歳)は、「初の両腕のない航空士」として一時メディアでも話題になった。そして彼女はアメリカテコンドー協会において、世界初の両腕を持たない黒帯認定者だ。

アメリカのアリゾナ州生まれのジェシカ。1983年に先天性異常を持って両腕が肩から全くない状態で生まれた。しかし、手の代わりに自由に足を使って健常者とほぼ変わらぬ生活ができるまでになった。

その裏には彼女の人一倍の頑張りがあるのだろう。今回、そんなジェシカに同じく両腕のない娘を会わせたいと、一人の母親と娘が6時間かけてジェシカに会いに行った。

3歳の娘を励ますために母がしたこと

出典 http://www.dailymail.co.uk

両腕がないジェシカ・コックスを今や知らない人はアメリカではいないだろう。ミネソタ州在住のカーリンは、自分の娘ルースに「両腕がなくてもジェシカのようにできることはたくさんあるのよ。」ということを教えたくて、二人でジェシカに会いに。

二人のハグに手は必要なかった

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お互い初めて会ったジェシカとルース。「ハグには手は必要ないわ。」そんな言葉がジェシカから聞けそうな写真だ。二人の感動的な対面の様子はABCのドキュメンタリー番組で放送されたという。

ジェシカ・コックスは14歳の時から義手を付けずに足だけで生活してきた。足先がとても器用なため、当然飛行機も車の運転も、足でする。足でピアノも弾けるしパソコンのキーボードも打てる。

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食事はもちろんのこと、メイクアップも、髪をブラシで梳くのも、コンタクトレンズをはめるのも全て足でするのだ。

夫のパトリック(30歳)とレストランで食事する時など、ジェシカが足を使って食べる姿を見て、過去に周りの人は奇妙なものを見るようにジェシカを見る時があったそうだ。

「両腕がなくても普通の人と同じ生活ができる。やってみせるわ。」並々ならぬ努力と強い精神力のおかげで、今や普通の人が全員できない航空士としても活躍しているジェシカ。アリゾナ大学で心理学の学士を持つジェシカは、講演活動も行っているという。

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今回、ルースに会うことになりジェシカは右足で器用にメッセージを書いた。「ルースへ。あなたは何だってできるのよ!右足の友人ジェシカより。」短いメッセージにもジェシカのルースへの思いやりが伺える。

「手が欲しい」と言っていたルースへの励みに

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両手がなくても何だってできるジェシカに会って、ルースは励まされた。ジェシカに会うまでは「手がほしい」そう母に言っていたルース。しかし、手がなくてもジェシカのように楽しく生きられる。幼いながらにジェシカから学んだルース。

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ジェシカの32年の人生は、きっと山あり谷ありのものだっただろう。今でこそメディアで話題になり、彼女の功績が称えられてはいるものの、きっと人知れず泣くこともあったに違いない。

それでもジェシカは頑張った。そして今も頑張っている。彼女の努力がルースのような少女への励みとなり、障がいを持つ人のお手本となるジェシカは、両腕がなくても本当に美しい女性だと言えよう。

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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