もしも障害のある子供達が自分が思うような形で創造性を高められたら?
もしも子供達が自分にあった義肢を自分で作り出して楽しめたら?

通常、義肢はそのあるがままの自然な形に作るものですが、人によっては必ずしも手や足の形をしていなくてもいいのではないか。

そんな思いから、カルロス・アルトゥーロ・トレスさんは、レゴ遊びが大好きな男の子のために、レゴで遊べる義手を作ってしまいました。

協力してくれたのは、ボゴタ在住、8歳のダリオくん

出典 http://www.people.com

ダリオくんには右腕の肘のすぐ下からがありません。

まず型を取るところから始め、なんども実験を重ねて

出典 http://www.people.com

出来た腕にも手の部分にもレゴを装着して組み立てて行けるようになっています。もちろん義手としての役割もちゃんと果たします。

この嬉しそうな様子!

出典 http://www.people.com

ミニフィグで遊べたり

出典 http://www.wired.com

指もしっかりボールを握る事ができます。

ショベルカーを装着して操作できたり

出典 http://www.wired.com

詳しくは動画をごらんになってください!

出典 YouTube

基本のIKOシステムのパーツたち

出典 http://designawards.core77.com

真ん中にあるのは充電器だそうです。青いミニフィグは、標準装備なのかなあ…

この義肢はカルロスさんがレゴの未来ラボで6ヶ月位のインターンをしている時に作られたものです。IKOクリエイティブ義肢システムと名付けられ、産業デザイン雑誌「Core 77」デザインコンテストのオープンデザイン部門で賞を取りました。

児童心理学者によれば、障害のある子供は何かの集団、たとえば親子クラスであったり幼稚園や学校であったり、その社会集団に直面して初めて自分の障害に気付き、自分と他の違いを目の当たりにし、人格形成の一番重要な小学校卒業までの間に悩み、結果としてセルフエスティーム(自己肯定感)が低くなってしまうそうです。

その時期に、違うのなら違うなりにあるがままの状況を肯定出来る手助けにならないか。カルロスさんの作品は、その大事な時期である3歳〜12歳ぐらいまでの間の子供をターゲットにしています。

この試運転をボゴタの療育施設でダリオくんにやってもらっている時、最初は手が無いダリオくんを可哀想だと言っていた子が、出来ることが分かって来るにつれ、カッコいいなーボクも欲しいと言い出したのだそうです。2人のレゴ好きの子供を持つ私もその気持ちはとてもよくわかります。

でも、どんなに色々なことが出来ても、これが普通の人間の手に見える義手だったらどうでしょう。

こんな義手がもっとたくさん出来るようになるといいと思います。セット売りが多くなり、昔ながらの自分で考えてこしらえる遊び方をしない子が増えて来てはいても、レゴはやっぱり人を惹き付けて止まない素敵な魅力があると思うからです。

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