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人とコミュニケーションをとるのが苦手という人は意外と多い。つまり心と心の交流がうまくできない人が増えているようだ。

でも生活していく上では人とのコミュニケーションは不可欠なもの。あまり難しく考えず、ポイントをつかみ、それを繰り返し行うことで自然に身についてしまうものだ。

そこで、1000以上の話し方の研修実績を持つ、櫻井弘話し方研究所代表・櫻井弘氏に、その大切な3つのポイントを教えてもらいました。早速実践してみて!

1位 聴くこと

――まずはコミュニケーションで一番大切なことを教えて下さい。

櫻井 コミュニケーションにおいて不可欠なのは“会話”。つまり「聞く」と「話す」ですが、この割合は7対3が理想。みなさん、会話というと、まず「何を話そう?」って考えてしまいますよね。

特に相手が異性や年齢の離れている相手だと、とまどったりバリヤーを張ってしまい、「こんなこと言ったら嫌われるかも」と、ネガティブな結果を先取りして、会話自体を避けてしまう。

でも、コミュニケーションの目的は相互が理解し合うことですから、自分をわかってもらいたいなら“オレがオレが”と自分のことを話すのではなく、まず相手をわかってあげることが先決。

で、目の前にいる人がどんな背景を持ったどんな人なのかを知るためには、相手の話をまず「聴く」ことが最優先なんですよ。

――「聞く」と「聴く」の違いは何ですか?

櫻井 「聴く」というのはその字のごとく耳と、そして目と心を使って話を聴くということ。

一方、「タブーの聞き方3か条」というのがあって、一、思い込み、二、自分勝手に都合よく受け取る、三、右から左へ聞き流し、この3つは相手の話が“聞こえている”だけ。「聴いている」ことにはなりません。

まずは思い込みを捨てて、素直に、心を開く。そして、相手の言葉を正確に最後までしっかりと聴くことが、会話の基本であり、コミュミケーションの第一歩です。

2位 違いを楽しむ

――2位の「違いを楽しむ」とはどういうことなのでしょう?

櫻井 日本人は他者と自分は「同じだろう」という基準で話をして、違っていると聞く耳を持たない傾向があります。

でも欧米人は肌の色も人種もバラバラですから「違い」は当たり前。その「違い」を喜び、「何でそんな考え方をするんだろう?」と知ろうとする。つまり聴き上手なんですね。

「違い」に反応するのはコミュニケーションの出発点で、そこをしっかり理解しなければ共感は生まれないし、共感できなければ相手の気持ちは掴めません。

逆にしっかり話を聞いて理解すれば、自然と「それわかるな」とか「私もそう思った」といった共感用語が出てきて、それを聞いた相手の心を動かすことができる。

つまり“説得”に繋がるんですね。説得というと、無理矢理説き伏せるという一方的なイメージがありますが、本当はそうじゃなくて相手自らその気になってもらうこと。そして、進んで行動してもらうことなんですよ。

――理論で「勝つ」ことではないと。

櫻井 そうです。でも人を動かすことは一番、難しい。なぜなら、最初に言ったように人はみんな「違う」から。だからこそ、「違い」を否定するのではなく、楽しむことが必要なんです。

自分がどんなに正しいと思っても、それを押し付けるのはただのわがまま。互いの違いを喜び、相手に関わって初めて双方向のやりとりになる。それができればコミュニケーションスキルは格段に上がりますよ。

3位 相手に興味を持つ

――3位は「相手に興味を持つ」こと。具体的にはどういう“姿勢”のことなのでしょうか?

櫻井 興味を持つといっても、根掘り葉掘り相手のことを詮索することではありません。

例えばオフィスで同僚から「ハサミを貸して」と言われたとき、パソコンに目を向けたままそっぽを向いて渡すのと、ちゃんと相手のほうへ体を向け、顔を見て渡すのとでは、どっちが“人に興味のある態度”か明白ですよね。

――なるほど。意識しないとフツーに“そっぽ向いた”態度を取ってしまいそうですね。

櫻井 そう、これは意識的に変えていかないと、やってしまうこと。なかには隣に座っている人にメールで用件を伝える人もいるくらいですから(笑)。ちょっとイスから立ち上がって声を掛ければ済むことなのに、それすら面倒でやらないんですね。

――メールの方が面倒な気もしますけど(笑)、相手と直接、関わるのがイヤなんですね。

櫻井 そう。でもそういう態度を続けていると、他者への認識感覚がだんだんと薄れていきます。すると人に関心がなくなり、相手を思いやる気持ちもなくなっていきますから、コミュミケーション能力は当然、落ちていきますよね。

そもそもコミュニケーションは“顔”みたいなもので、自分の顔は自分では見ることはできませんが、人から見るとよくわかるもの。つまり他人に興味を持つこと=見ることで気づかなかったことに気づかされたり、発見があるんですよ。

ですから意識して相手と対面し、話を聴くことはもちろん、表情やしぐさまでしっかり感じることが大切。そこからコミュニケーションに欠かせない、人間的な温かみも生まれてくると思いますよ。

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