「亭主元気で留守がいい」-日本でよく使われているフレーズだが、実際に亭主がかなり離れたところに住んでいる夫婦もいるだろう。日本では転勤はつきもの。国内、海外で単身赴任しているお父さんも多い。

しかし、元々遠く離れたところに住んでいて出会った二人。遠距離恋愛後、結婚するもお互いの子供がいるために離れて暮らす結婚生活に。しかしそれは果たして「結婚生活」と呼べるのだろうか?

そして今回妻が妊娠。では一緒に暮らすのかと思いきや、当分の間はまだ遠距離夫婦でいるという。近すぎない距離にいる夫婦の方が、結婚生活は上手くいく!?近年、イギリスでも増えている「心は一緒だけど一緒には住まない」夫婦のあるストーリーだ。

2010年に知り合い、2013年に結婚

出典 http://www.dailymail.co.uk

ローラ(35歳)とクリス(38歳)は結婚歴2年の夫婦だ。しかし、ローラはイギリスに、クリスはニュージーランドに住んでいる。遠距離も遠距離、飛行機で23時間もかかる結婚生活だ。

二人の出会いは2010年。知人を通して偶然知り合い、ローラはクリスに一目惚れ。ニュージーランドからイギリスに友人に会いに来ていたクリスと楽しい数日を過ごし、クリスはニュージーランドへ帰って行った。

そしてその3週間後に、クリスからメールが。それ以降、半年間メールやスカイプでのやり取りをした。二人とも、恋に落ちていたのだ。2012年、クリスは再びイギリスへ。「15か月も会っていなかったから、ドキドキしたわ。」ローラは当時を振り返って話す。

「クリスがこっちに来て、また私がその3カ月後にニュージーランドに行って、って遠距離関係を続けたの。クリスマスも行ったわ。でもその度に旅費が高くて。飛行機代だけで2万ポンド(約380万円)は使ったわね。」

しかし、ローラには前の結婚時の時に生まれた子供エレンがいた。そしてクリスにも前妻との間に二人の子供がいたのだ。「エレンが小学校に上がるようになったら、長期で休みも取れないし、早々ニュージーランドには行けなくなるわ。だからそれをクリスに伝えたの。」

そして2013年に結婚することに

出典 http://www.dailymail.co.uk

クリスも前妻との間で、親権をシェアしていたためニュージーランドから暫く離れることができなかった。しかし、愛し合っていた二人は結婚することに。「ハードだけど、僕たちならきっとできるよ。」

そして二人の遠距離結婚生活が始まったのだ。

子供達はやはり別れた父母と近い場所が理想的

出典 http://www.dailymail.co.uk

クリスの二人の息子は11歳と13歳。ローラの娘エレンは6歳になる。クリスの前妻も、ローラの前夫も、クリスとローラの関係にとても友好的だった。時には子供がお互いの父母の家に滞在し、クリスとローラは二人で旅行も楽しむこともできた。

しかし、別れた相手との間にいる子供はいつも中間的存在だ。別れた相手とその家族に会うことも、子供にとっては「家族」になるため、大切なことだ。だからどちらかが国を離れるというのは難しい。しかし、子供はいずれ成長してゆく。そこで二人は自分たちの子供を作る決心をしたのだ。

「妊娠してるけど今すぐには一緒には住む予定はないの。」

出典 http://www.dailymail.co.uk

妊娠した喜びと幸福感を分かち合う二人には、距離があり過ぎる。ローラの妊娠の報告にも、お互いハグやキスをすることはない。インターネット上の報告だ。しかしクリスは大喜びした。

「エレンにずっと一人っ子でいて欲しくないって思ってたから、もう一人子供が産めて嬉しいわ。」しかし、妊娠生活もしばらくの間の子育ても、二人は離ればなれだという。

「クリスの子供達があと5、6年もしたら学校を卒業するわ。そしたら私たち、一緒にいられるねって話してるの。」今妊娠28週目のローラは喜びをかみしめている。「遠距離の夫婦の方がいい関係を築けるっていうのは本当ね。」

リサーチでは、イギリスでは10人に1人が、パートナーはいるが一緒には暮らしていないということが判明した。一緒に住まずにお互いのスペースをリスペクトし合う夫婦関係は、日本でも吉田栄作さんと平子理沙さんの夫婦が挙げられるだろう。

夫婦だからいつも一緒にいなければならないなんてことは当然、ない。しかし夫婦だからこそ、一緒に住んで全てをシェアし合うという結婚生活はもう当たり前ではないのだ。ローラはこの遠距離生活を「すぐに会えないのは簡単じゃないけど、居心地がいいわ。」そう話す。

結局、どんなに離れていても物理的な距離は関係なく、お互いの心のあり方が結婚生活には一番大切なのかも知れない。

この記事を書いたユーザー

Mayo このユーザーの他の記事を見る

公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

得意ジャンル
  • 話題
  • 社会問題
  • 動物
  • 海外旅行
  • 育児
  • テレビ
  • カルチャー
  • 美容、健康
  • ファッション
  • 感動
  • コラム
  • おもしろ

権利侵害申告はこちら

Spotlightのライターなら1記事最大3000円もらえる!日本最大級メディアでライターデビューのチャンス