ある人気フットボール選手のスピーチが話題に

7月25日、ロサンゼルスで開幕した知的障害者のためのスポーツ大会・スペシャルオリンピックス夏季世界大会。この開会式で、ある人気フットボール選手が披露したスピーチが、世界で話題を呼んでいます。

出典 http://www.gettyimages.co.jp

彼の名は、ジャマール・チャールズ(Jamaal Charles)28歳。アメリカのフットボールチーム、カンザスシティ・チーフスで大人気の実力派選手です。

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フットボール界きっての俊足で知られ、スター選手として数々の記録を残している彼。実は、大変な幼少期を過ごしてきたのです。

数多くの困難にぶつかった幼少期

父親のいない家庭で育った彼は、生活のために必死で働く母親に代わり、祖父母に育てられました。

彼の住んでいた地域は、犯罪率の高い危険なエリアで、友人や親戚の多くが犯罪に手を染めるなど間違った道を進み、彼も幾度となく同じ道に勧誘されたそうです。

しかも彼には、知的障害があった

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また、彼は本を読むのさえとても苦労しました。知的障害があったのです。彼はそのことで、同級生にからかわれ、誹謗中傷におびえて毎日を過ごしたと言います。

彼は、こう語りました。「私は自分に知的障害があることを恐れ、途方にくれていました。みんな、お前は一生そのままだ!と私に言ったのです。」

生きるのでさえ必死の毎日の中での、自分への避難。幼い彼が、どれほど辛い思いをしたか…、胸が痛みます。

しかし、彼はスポーツに出会った

チャールズは早くからその才能を開花させており、高校のアメフト選手及び陸上選手として、数々の賞を受賞しました。

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しかし、ジャマールには俊足という武器がありました。走る事に執念を燃やし、トレーニングを積むことで日々の辛さを忘れたと言います。

そして彼は、10歳のとき知的障害者のためのスポーツ大会・スペシャルオリンピックスに出場します。

先日の開会式のスピーチで、彼はこう語りました。「この大会に出ていなかったら、自分の能力に気づくこともなかった。」

I learned I can fly.「“やればできる”という自信をもらったんだ」


そして、これがきっかけでアメリカの最上位であるプロアメリカンフットボールリーグNFLでプレーするという夢を追いかけることになるのです。

夢を叶え、さらに走り続けるジャマール・チャールズ

現在はカンザス シティでランニングバックを務めており、リーズ随一のスピードを誇る選手としてその地位を確立しています。

フィールド上で見せる爆発的なスピードと相手を翻弄する卓越した能力により、チャールズはフィールド上で恐れられる存在となっています。

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人気スポーツの表舞台で、確実に結果を残すスター選手。いつも笑顔でかっこ良く、彼のファンでさえ、知的障害があったことさえ初めて知った!という人が多かったそうです。

彼は、スピーチの最後でスペシャルオリンピックスの合い言葉を、力強く発しました。

let me win but if i cannot win let me be brave
「勝とう。勝てないなら、勇気を出そう。」

スペシャルオリンピックスは、知的障害者がスポーツを通じて、自分に自信を持ち、内面を向上させていくことを目的としています。

まさに、ジャマールは自分の強みを見つけることで、コンプレックスをはねのけて“自分自身に勝つ”体験をしたのだと思います。

障害はなくとも、自分自身との葛藤に苦しむ人は少なくないと思います。どんな状況であってもそれを脱するチャンスは絶対あるのだから、勇気を出してみよう

彼のスピーチが感動を呼んだのは、そんな想いを込めたメッセージがたくさんの人の心に響いたからではないかなと感じました。

実際の動画はこちら

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自分の経験をふまえ、力強くスピーチする姿がとても素敵です。

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主婦暦5年目の34歳。5歳のダウン症の娘、2歳のやんちゃ息子と旦那1人の4人家族。田舎育ち。実家は牛の放牧をしています。

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