犬を飼っている私は、犬恐怖症でした。

私は、数年前まで犬が苦手でした。
苦手というよりも『犬恐怖症』でした。犬が恐くてたまらなかったんです。始めのきっかけは、幼少期に近所の放し飼いの犬に襲われたことでした。

しかし、その後小学校から飼っていた犬は非常に温厚で面白い性格の犬だった為、恐怖は薄れていったのですが、そのコの死後、高校生の時にもまた噛まれてしまい、以降は犬を見るだけで足がすくむようになりました。
それは、チワワのような小型犬でも同じです。

犬恐怖症を克服出来たきっかけ

そんな私はすっかり猫派でしたが、数年前に犬を飼う事になりました。夫婦の事情で子供をもうけなかった私達は、何かペットをと、見つけたのが今うちにいるワンコです。

夫が犬派だったのもあり、犬を飼う事に決めたものの、始めは勿論戸惑いました。
今のコが候補に上がった時には、頑張ってたくさん抱っこもしてみました。犬恐怖症の人間には、生まれて二ヶ月の子犬でも怖いのです。

そのコは小型犬の雑種。実際に会いに行ってみると、酷い皮膚病でいたる所の毛が抜け、肘などは赤くなり、かさぶたも出来ているほどでした。
でも、何だかその姿を見たら育ててあげたい気持ちが勝ってしまい、夫と話し合った末、我が家に迎えたんです。

始めは勿論、恐怖の連続でした。
噛み癖を直す為のトレーニングは、私は特に苦手で、私が怖がっているのを察しているのか、態度が上になってしまった時期もあります。

病院へ連れていくにも、グッズを買いに行くにも、当然ですが周囲は犬だらけです。特に散歩は一番の恐怖でした。
飼い主さんは皆さん、挨拶をしてくれます。犬同士の挨拶も。

ところが、当時の私は小型犬だろうと、近寄ってくるだけで足がすくみ、自然と手を身体の前に寄せて身構えてしまいます。それがリードを通してうちのコにも伝わり、実はうちのワンコも、犬は怖いものという認識になってしまったようです。
犬同士とあまり仲良く出来ないコにしてしまったのは、本当に申し訳ないと感じています。

一緒に泣いてくれたワンコ

家族に迎えて2〜3ヶ月の頃でしょうか?
その前に、当時私達夫婦は、ある事情で夫婦仲がこじれていたのですが、その時もちょっとした事で悲しくなり、涙をこぼしながら仕事をしていたんです。

ふいに、膝に乗っているワンコを見ると、なんと、彼女の目にもいっぱい涙が溜まってるんです!
目の廻りの毛がびしょびしょになっていて、じっと私を見ているんですよ。

そして、立ち上がって私の顔をぺろぺろと舐めて来ました。

それからです。
おやつを買ってあげるとスキップするように喜んで走り廻ったり、来客があると嬉し過ぎて走り廻り、疲れて一気に眠ってしまったり、夫婦喧嘩をすると飛んで来て間に入ったり・・・。

まだ感情は豊かではないけれど、良く見ていると彼女なりに私達との暮らしを楽しんだり、心配したり、悲しんだりしているんだと気づいたんですね。

初めて会いに行った時に毛が抜けてかさぶたが出来るほど悪化していた皮膚病も、実は我が家に来て一週間もしないうちに完治してしまい、毛はふさふさになっていたんです。
きっと、私達を気に入ってくれたんでしょう。

それからは、うちのワンコが大好きになり、このコの為にも良い家庭にしようと考えるようになりました。
そして、次第によその犬でも可愛いと思えるようになり、犬恐怖症は今ではほとんどありません。

リードを着ける意味

ところで、犬を飼っていると不可欠な事ですが、
あなたはどんな理由でご自分の犬にリードを着けていますか?外飼いの方なら、どんな理由で犬を繋いでいますか?

または、繋がなくて良いと思い、実行している方は、どのような理由でしょうか?



犬を飼っていると、個体差や犬それぞれの健康上の事情もありますが、ほとんどの場合散歩はします。犬を連れてのお出かけをする方も多いと思います。
最近はペットと入れるお店やホテル、カフェなど、一緒に利用出来る場所が増えて、お出かけや買い物が好きなうちのワンコは楽しそうです。

そんな中で時折驚く事があるんです。
それは、公共の場で犬にリードを着けていない人、つまりノーリードの飼い主が稀にいる事なんです。

そして、私が遭遇したノーリード犬とその飼い主は、ほとんどがその場で問題を起こしているんですね。
実際にうちの犬は、何度も襲われかけていますから。

うちは幸いすぐに抱き上げ、無事でしたが、散歩中にノーリード犬に襲われ、飼い犬が片方の耳先を失ったという話も知っています。

犬を放しても良い場所は、柵などで囲われ、逃げて他人に迷惑をかける心配のない状態の個人の敷地内です。これはあくまで法的に、です。
ご自宅にドッグランがあり、外へ逃げ出す心配のない設備をされている場合は、こうしているお宅は良く見かけます。


それ以外の公共の場では、リードを着ける事が義務づけられています。
個人の敷地内であっても、宅配業者など外部の方が危険にさらされるような状況では繋ぐのが好ましいのです。

第九条  地方公共団体は、動物の健康及び安全を保持するとともに、動物が人に迷惑を及ぼすことのないようにするため、条例で定めるところにより、動物の飼養及び保管について動物の所有者又は占有者に対する指導をすること、多数の動物の飼養及び保管に係る届出をさせることその他の必要な措置を講ずることができる。

出典 http://law.e-gov.go.jp

動物愛護法から抜粋させて頂きました。
動物の安全と人への迷惑を及ぼさない飼育と保管に関わる管理や指導は、各地方公共団体に委ねられています。

リード(引き綱)をつけましょう
犬が人をかんだり、犬同士のトラブルや交通事故に巻き込まれることを避けるためにも、必ずリード等でつなぎましょう。
また、リードが長すぎると、歩行者や自転車と接触する危険があります。犬の突発的な行動に対応できるように、適切な長さを心がけましょう。
なお、東京都では「東京都動物の保護及び管理に関する条例」により、犬の放し飼いは禁止されています。

出典 http://www.city.adachi.tokyo.jp

これは一例の東京都のある行政のサイトから引用させて頂いていますが、全国の多くの場所でこのように条例で義務づけされています。

公園など以外においても、テーマパークやペット入園可の場所では、個別にリード装着をお願いしている所は多く存在します。

犬のノーリード(放し飼い)は、「大阪府動物の愛護及び管理に関する条例」によって禁止されています。また、動物が周りの人に危害を加えてしまった場合の、「動物の占有者及び管理者の責任」については民法第718条に定めがあります。

出典 http://www.city.takatsuki.osaka.jp

高槻市の場合です。

(動物の占有者等の責任)
第718条
動物の占有者は、その動物が他人に加えた損害を賠償する責任を負う。ただし、動物の種類及び性質に従い相当の注意をもってその管理をしたときは、この限りでない。
占有者に代わって動物を管理する者も、前項の責任を負う。

出典 https://ja.wikibooks.org

民放第718条です。
文中に『ただし、動物の種類及び性質に従い相当の注意をもってその管理をしたときは、この限りでない』とあります。
これを逃げ道にしようと考える方はいると思いますが、ノーリード(放し飼い)の時点で注意は全くしていないという事になりますね。

飼い犬はつないで飼うことが山口県飼犬等取締条例において定められており、当公園も同じく飼い犬のノーリードは許可しておりません。
今後は、飼い主に注意を促す内容の看板を設置し、多くの方に気持ちよく公園を利用していただけるよう、取り組んでまいります。
本市におきましては、飼い犬の放し飼いに対しては、警察機関とも連携しながら通報を受けて直ちに犬の捕獲に向かうほか、飼い主が特定された場合には、厳しく注意を行っています。
犬の放し飼いは大変危険な行為であり、見つけられた場合は、直ちに市動物愛護管理センターや警察機関にご連絡くださいますようお願いいたします。

出典 https://www.city.shimonoseki.lg.jp

下関市もこのような対応をしています。
公園がノーリードの飼い主であふれ、お子さんが被害を受けた住民が市に対し、「公園はノーリード可能なのか?」の問い合わせをした事に対しての市の回答です。

下関市に限らず、ノーリード犬に襲われたらすぐに警察に通報しましょう。警察の対応が遅い時の為に、写真などを取っておくのも効果的です。こういった飼い主は大概逃げますから。

公共の場でノーリード犬を見つけたら通報も

我が家も、愛犬に飛びかかって来た時には、警察に通報した事があります。違法者に対して当然なので、丁寧に対応してくれましたよ。犬の特徴や飼い主の特徴など、丁寧に聞いて下さいました。
ノーリードの飼い主はすぐに逃げてしまいましたが・・・。
翌日は近隣のパトロール(ヘリ)と注意などもされていましたね。

しかも、はなからリードすら持っていなかったようで、「すぐに繋ぐ!」と言いながらもじもじしていました。

中には、自分の犬が子供や他所の犬に突進しても、平然と見ている非常識な人もいます。この場合は即、通報するのが一番です。

また、連日公園を占拠するような悪質な集団になっている場合は、写真を取っておくのも効果的です。
これを持って警察へ通報しましょう。

何れにしても、写真はかなり効果的です。こういった飼い主は、私が遭遇した限りだとすぐに逃げます。
ただし、こちらが女性やお子さんなどの場合は強気に出て来る飼い主もいますので、更なる被害を受けないよう、注意してください。

私は、こんな理由で愛犬にリードを着けています

ノーリードは違法だから?勿論そうですが、それだけではありません。

周囲の方や常識的に飼われている他所の飼い犬に迷惑が掛からない為でもありますが、自分の大切な犬の命を守る為です!

ドライブ中見かけた公園で、実は放し飼いの犬集団が我が物顔で遊んでおり、知らずに散歩していたら、そのうちの一匹がうちの犬目がけて突進し、襲われかけた事もあります。
その近くには『放し飼い禁止』の看板が何本も立っているのに、です。

すぐに文句を言い、違法である事を告げ、写真を撮り始めると、全員が慌てて逃げて行きました。当時60代〜70歳くらいのいい大人ばかりでした。

ノーリードをする方の言い分の多くは、
「犬をコントロール出来るから問題無い」「迷惑は掛けていない」というものです。
しかし、遭遇した多くのノーリード犬は、ほとんどがこうして簡単に幼児や他所の犬に襲いかかって来ます。

そして、飼い主が呼んでも戻ったりしません。その光景を何度も、何匹も見ています。

公園は、足の弱いお年寄りや歩きたての幼児も利用します。制止出来ない犬を、条例違反をしてまで、不特定多数の方々が利用する権利のある場所で放しているのは非常に悪質です。

そして、中には、健康でも、
以前の私のように、犬を見るだけで足がすくむ人もいるのです・・・。

飼い主の横にきちんと付いて歩くような犬でも、突然の音や何らかのアクシデントでは思わぬ行動を取る事があります。
突然道路に飛び出し、車にはねられ、命を落とす危険だってあるのです。

ノーリードで遊ばせたい時はドッグランで

自宅に放せるような場所が無い、という方は、多くの常識的な飼い主さんはそうしていますが、ドッグランを利用しましょう。
うちも一時利用していました。

会員制の所もありますし、大きさ毎に場所が分かれている所も多く、安心です。
何しろ、利用するにはワクチンや狂犬病予防接種をしている事は必須条件ですので、感染症などの心配もなく遊べます。

ノーリード禁止の場所で放し飼いの人が増えると・・・

一般の人が利用しにくいだけではありません。

そんな事態が酷くなってしまうと、マナーを守っている愛犬家にまで迷惑が及びます。つまり、犬の散歩、入場を禁止されてしまうんです。

過去にいくつかの場所で、そのような理由で禁止になってしまった公園や場所を知っています。
放して遊ばせたいなら、ドッグランを利用して下さい。

それとも、ドッグラン利用の必須条件である感染症予防のワクチンや、国に義務づけられている狂犬病予防接種をしていないわけではありませんよね?

犬の登録と狂犬病予防注射は飼い主の義務
毎年狂犬病予防注射を受けさせていますか?
狂犬病は、感染後、発症すると治療することができません。しかしながら、狂犬病は予防注射することで感染は防げなくても発症を予防することができます。このことから、飼い犬にしっかりと予防注射を受けさせることで犬を狂犬病から守ることはもちろん、飼い主自身や家族、近所の住人や他の動物への感染を防止できます。
このことから生後91日以上の犬には早く予防注射を受けさせ、その後は1年に1回(予防注射接種時期は4~6月)の予防注射で免疫を補強させましょう。

出典 http://www.mhlw.go.jp

厚生省のサイトから抜粋させて頂きました。

ノーリード推奨派の方の中には特に、ここまで必要ないと主張する方もいるようですが、ここまで厳しくなっているからこそ、日本は狂犬病が撲滅されているのです。

狂犬病や感染症の規制の緩い国を参考にし推奨される方もいるようですが、ご自分が良いと感じる国へ愛犬と共に移住されたら良いのではないかと思います。
真の愛犬家の方なら、愛犬の為に良いと感じる場所へ移住することもされていらっしゃるのでしょうね。

狂犬病予防法が制定される1950年以前、日本国内では多くの犬が狂犬病と診断され、ヒトも狂犬病に感染し死亡していました。このような状況のなか狂犬病予防法が施行され、犬の登録、予防注射、野犬等の抑留が徹底されるようになり、わずか7年という短期間のうちに狂犬病を撲滅するに至りました。この事例を見ても、犬の登録や予防注射が狂犬病予防にいかに重要な役割を果たすかが理解できます。

現在、日本では、犬などを含めて狂犬病の発生はありません。しかし狂犬病は、日本の周辺国を含む世界のほとんどの地域で依然として発生しており、日本は常に侵入の脅威に晒されていることから、万一の侵入に備えた対策が重要となっています。

万一狂犬病が国内で発生した場合には、素早くしっかりと発生の拡大とまん延の防止を図ることが非常に重要となります。そのためには、犬の飼い主一人一人が狂犬病に関して正しい知識を持ち、飼い犬の登録と予防注射を確実に行うことが必要であり、そうすることによって公衆衛生の向上と公共の福祉の増進に寄与しているということを飼い主の方にはしっかりと自覚していただくことが望まれます。

出典 http://www.mhlw.go.jp

こちらも、厚生省から抜粋させて頂きました。

飼い主に命を守って貰えない犬は悲劇です

犬を放しておいた、または柵がある状態でも何らかの不注意で、他所の犬や人を噛み殺してしまう、なんてニュースは時々聞かれます。
小型犬だから、という方でも、殺さないまでも何らかで怪我を負わせてしまう、他人の持ち物を損壊させるという可能性は皆無ではないのです。

そして、
何かあったら賠償すれば良いと思っているのかも知れませんが、万が一の事態に発展した場合、つまり、誰かを噛み殺してしまったら・・・・、
その最終的な責任を本当に取るのは飼い主ではありません。

その責任は、放されていた犬が取る事になるのです。
殺処分という形で・・・。

※タイトルに使用しているものも含め、全ての画像はイメージで使用しているものです。実際に見かけたノーリード犬や我が家の犬ではありません。

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音楽業界を経て、フリーのデザイナー兼ライターを生業にしております。ポジティブに解決したトラブルや実体験ネタを中心に書いています。8歳下の夫と愛犬の気ままな3人暮らし。音楽好きのゴシック好きの和服好き。オカルトも大好きでございます。好きな作家は芥川龍之介、詩人は中原中也☆

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