うのたろうです。
子どものころ「ドラえもん」の映画を見て、実家の畳をひっくり返した思い出はありませんか? その畳は遠いとおい宇宙のべつの惑星につながっていて、そこではぼくらとよく似た人類が生活していて……

ということで。
本日は、現実だけれど、ほんのちょっぴりSFなお話。
先日、NASAのケプラー宇宙望遠鏡が太陽系外である1400光年のかなたに地球そっくりの惑星を発見したという情報です。

遠い宇宙に見つけた地球とよく似たその星はいったいどんな星なのか?

エイリアンが住んでいるのか?
それともぼくらとよく似た誰かが住んでいるのか?

そこにあるロマンを、ぼくといっしょに見ていきましょう……

太陽系外惑星とは?

その星は「太陽系外惑星ケプラー452b」という星です。NASAエイムズ研究センターのジョン・ジェンキンズ氏の7月23日の記者会見でその存在が明らかになりました。


太陽系外――
これは、ようするにぼくらが毎日「暑いあつい」と文句をたれている太陽のまわりをまわっているのではない星ということです。もっとわかりやすくいえば、われわれのいる太陽系とはべつの場所でべつのものを中心にしてまわっている星ということになります。


ご存じの通り、地球をふくめた水金地火木土天海の8つの惑星はそれぞれの軌道を描き太陽のまわりをぐるりぐるりとまわっています。これが太陽系というものです。

しかし太陽系というのは宇宙の単位ではとてもとても小さなものなのです。太陽が爪だとしたら太陽系というのは指一本といったところでしょうか。

もちろんその指のほかに、べつの4本の指がありその先には腕があり肩があり、身体があって……そんな果てしない単位が宇宙にはあるのです。そこで……

「太陽系」と「太陽系外」の違いは?

太陽系と太陽系外の違いはどれくらいのものなのでしょうか?

われわれが生きているのは、たとえば右手の人さし指。そして今回見つけた太陽系外というのは右手の小指といったところでしょうか。

当然ながら小指には、人さし指とべつの爪(=太陽)があり、そのまわりにいくつもの惑星があります。そして、それが太陽のまわりをぐるりぐるりとまわり続けているのです。

ちなみに。
地球との距離は、生命存在可能圏である1400光年。果てしなく遠いそんな場所に地球とよく似た星があるというのは、なんだかとてつもないロマンがあるように感じられませんか? では……

地球によく似た星であるための条件とは?

しかし、生命存在可能件ならばどこでもやみくもに生命が誕生し生活しているというわけではありません。
他の惑星が地球に似ている可能性があると考えるためには、絶対的な条件として以下の3つすべてを満たしていなければいけません。その3つの条件とは……


◎.主星が太陽によく似ていること
◎.過不足なく生命の居住に適した距離だけ主星から離れていること
◎.岩石質であること


では、今回のケプラー452bはどのような形なのでしょうか?

ケプラー452bの詳細は?

このケプラー452bと名付けられた惑星は地球から約1400光年離れた場所にある主星(=恒星)のまわりをまわっているといいます。

しかも、ここで発見された恒星はわれわれが「暑いあつい」と文句をたらしている太陽と同型である「G2型」の恒星だそうです。まずは1つめの条件クリアです。

ちなみに、こちらの(便宜上)太陽は約60億歳。われわれの頭のうえにある太陽は約45億歳なので、年上だといえます。そこで科学者はこの惑星を「地球の年上のいとこ」と表現しています。

そんな地球の年上のいとこであるケプラー452bの惑星自体のスペックは以下のもの。


【大きさ】地球の約1.6倍
【質量】約5倍
【公転周期】385日


地球とくらべて大きくて重力が重いといったところでしょうか。公転周期は地球の365日とほぼいっしょです。距離も絶妙。地球と太陽の距離感によく似ていて、表面に液体の水が存在できるていどの温度の惑星であると予想されています。これで2つ目の条件もクリアです。

現時点では、この惑星の組成はまだ定かではありません。しかし科学者たちの考えによれば50%以上の確率で岩石質の惑星だろうということのようです。これによりほぼ3つ目の条件もクリアされています。

その場合、ケプラー452bは地球より大気が厚く、空が雲に覆われていて活火山もあるかもしれないという予想が立ちます。では……

この発見は珍しいことなの?

こういったケースは珍しいのでしょうか?

じつは……

それほど珍しくないんです。といいますのも、今回ケプラー452bのほかにも500個ほどの新たな惑星候補が発見されています。

今回の報告でケプラー宇宙望遠鏡が発見した惑星候補の数はなんと4696個という途方もない数字になりました。しかもそのうちの12個は地球の2倍以下の直径を持ちっているそうで、さらにそのなかの9個は太陽とよく似た主星のまわりをぐるぐるとまわってっているそうです。つまり、ケプラー452bのほかに地球に近い惑星が8つもあるということになります。

しかし、この途方もない数からのたったの9個です。しかも、今回のケプラー452bはそのなかでも一番、地球に似ている惑星なのです。この発見がすごいということには変わりありません。

最後に

気が遠くなるほどに広大な宇宙。そこにある無限の星。
そのなかで地球とよく似た惑星というのは奇跡というほどに数が限られてきます。

絶対的な3つの条件。
このすべてが揃ったときに「もしかしたら、そこに生まれ生活している誰かがいるのでは?」というロマンが生まれるのです。

しかし、そこに誰かが存在していても果たしてその生命体どうしが出会うことはできるのでしょうか?

たがいの距離は1400光年。
光の速さで移動して1400年もかかってしまうのです。
今の科学の技術ではたとえシグナルを送ったとしても、相手から返事がくるまで往復で2800年の時間がかかってしまう、そんな距離。これがとても歯がゆいです。

そこに住んでいるのはエイリアンか、はたまたわれわれに友好的な生命体か――?

わからないけど、わからないことこそが幸せなのかもしれません。
おたがいの領域を侵すことができないこの距離感。近くないからこそどこかひとごとにも思え、たがいにロマンを感じることができる。そんなふうにぼくは思います。

だけどやっぱり、存在するかわからないまだ見ぬ彼らに会いたくなったら……

実家へ帰り畳をひっくり返してみるのもいいかもしれません。

そこは遠い宇宙のべつの星につながっていて、そこにはぼくらとは違う生命体が生まれ、そこで生活しているかもしれません。

なににせよ、ロマンですよね。
うのたろうでした。

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