イギリスでは、雪の降る真冬にTシャツ1枚で歩いていようが、晴れた日に長靴を履いていようが、穴のあいたセーターを着ていようが、誰も何も思わない。基本、「他人が何を着ていようとそれはその人の自由だ。」という観念があるからである。

しかし、この男は違った。先週の水曜日バスに乗ってきた男の恰好は、明らかに普通ではなかったのだ。

周りの乗客をパニックに陥れたこの男は一体…!?

出典 http://www.dailymail.co.uk

ブリストルからバース行きのバスに乗ってきた一人の男(と思われる)。ヘッドスカーフのようにティータオルで顔全体を覆い、その上からスキー用のゴーグルを付けている。マルチカラーのズボンに赤い靴、そしてリュック。

乗客はこの異様な男の姿に恐怖を感じた。認識できない格好&リュックを持っていることから「自爆テロ」ではないかとパニックに。

この男の姿を一人の乗客がカメラに収め、facebookに投稿した。すると様々な議論が展開することになった。更に、この時にバスに乗り合わせた乗客も討論会に参加した。

乗り合わせた男性は、気味が悪くなり5分後にバスを降りたという。「何か言ってやりたい気もしたけど、言って男の気分を害して(爆弾の)スイッチでも入れられたらたまらないと思ってやめたんだ。」

そもそもなぜ、バスに乗ることが許されたのか?

出典 http://www.dailymail.co.uk

facebookでの討論会の疑問は「なぜ、運転手が何も言わなかったのだろうか。」ということだ。「こんな怪しい男、乗ったらテロと思われても仕方ないじゃない。なんでバスに乗せるの!?」と言ったコメントが相次いだ。

「今、世界中でテロが起こってるし、みんな敏感なんだ。こんな恰好してバスに乗って来たら他の人が怖がるの当たり前だよ。」

「バカな奴が、周りの反応を見るためにやってるんじゃないの?」「変な性癖で、女が男の恰好をしてるとか。」そういったコメントもあるそうだ。

しかし、中には「みんなのコメントを見てがっかりだよ。だいたい他人がどんな格好をしようが関係ないじゃないか。本人がいいと思ってやってるんなら別にいいんじゃないの?」というコメントもあったようだ。

確かに、誰がどんな格好をしようが自由だ。しかしこのご時世、ましてイギリスのブリストルといえば都市の一つだ。自爆テロがうろついていても決しておかしくはない。最近起こったチュニジアのテロでも、多くのイギリス人が犠牲になっているだけに、特に今はみなピリピリしているだろう。

そんな中で怪しいといわんばかりのこの格好は、例え悪意がなかったとしても、するべきではないと筆者は思う。もしかしてバスの運転手もギョッとしたが、言うと怖かったので何も言えなかったのかも知れない。

シャレにならない、というか悪ふざけが過ぎる。幸い、この男は事件を起こさずに済んだようだが「暑さでおかしくなったのか?」と軽く見られない世の中になってしまっているのだ。

テロリストはどこにでもいる。自爆テロという恐ろしい経験を持つイギリスなだけに、もし故意にそういう空気を楽しんでやったとしたら、最低の行為だ。防犯カメラでもこの格好で映っているために、誰だか認識できない。

誰が、いったい何のためにこんな恰好をしたのか、真相は謎だが、周りの者をパニックに陥れるような冗談は止めて欲しい、と声を大にして言いたい。

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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