大関・稀勢の里

出典 http://www.sumo.or.jp

皆が期待をかける大関・稀勢の里。場所中に注目度が上がるとプレッシャーがかかるのか、悪い結果へ転んでしまうことが多いので、好調なときほどあえてそっとしておくべきでは?

そんな声もありつつ、やはり調子がよければどうしても皆が注目し期待してしまう。それが稀勢の里なのです。2016年初場所は十年ぶりに日本生まれ(この表現はあまり好きではないのですが)の力士・琴奨菊優勝という話題の影に隠れて、9勝6敗にとどまった稀勢の里ですが、実は色々と凄いのです。

自ら門を叩く

小中学生時代は野球をしていた稀勢の里。しかし、相撲が好きで中ニの頃に自ら相撲部屋を訪れたと語っていました。

当時の親方である故・鳴門親方(元横綱・隆の里)も相撲に難色を示す親御さんや学校の先生を熱心に口説いたそうで、相思相愛の出会いだったといえるでしょう。

ただし、小3から中3までは野球(ピッチャー)をしていたというのが意外な経歴でもあります。

スピード出世とスロー出世

十両昇進、幕内昇進はともに2番目の年少記録で達成(1番目は貴乃花)。幕内に上がるまではまさにスピード出世だったと言えるでしょう。

一方で、新入幕から大関になるまでにかかったのが42場所。実に足掛け7年での大関昇進は史上5番目のスロー出世となりました。

また大関に昇進した力士の中で、小結を一番多く務めたという記録も持っています。

大関らしい大関

琴奨菊や豪栄道などカド番大関(負け越して翌場所も負け越すと大関を陥落する地位)を度々繰り返している大関が多い中、2012年の初場所から大関になった稀勢の里は、25場所のうち負け越しとなったのは2014年初場所のたった1度だけ。

それもこの場所に関しては「右母趾MP関節靱帯損傷」ということで千秋楽を欠場し7勝8敗。もしここで怪我がなければ勝ち越していた可能性はあるわけです。

大関としての勝率は.688。琴奨菊が.596、豪栄道が.485、照ノ富士が.666という数字から比較しても立派な成績を残しているのです。

緊張とムラ

大一番で緊張感が極度の状態になると、まばたきが増えるのが稀勢の里の特徴でもあります。この状況での取組はよい結果につながらないことが多いのです。逆にカッと目を見開く時には気力が充実しています。

相撲ファンからは「相撲にムラがある」とよく言われますが、これもまた稀勢の里の特徴です。しっかりと稽古を積んで、そのイメージ通りに相撲を取ろうとする稀勢の里。しかし、相手の奇襲や思い通りの立合いができなかった瞬間に、そのイメージがガタガタと崩れてしまい、思い通りの相撲がとれなくなるのです。これが「ムラ」という表現につながっています。

真面目で人間臭さがある

相撲の取り口一つとっても真面目な性格が伝わってくる稀勢の里。他の力士のようにテレビ番組に出ることもそんなにありません。一度BS放送のたけしの等々力ベースに出演したことがあるのですが、話し方も本当に律儀なんです。この真面目さが良い方に出てくれれば…。

ゲン担ぎもしたことがあるそうで、前の晩に食事をした翌日に勝つとその店で食べ続けたことがあるのだとか。そして、その店が定休日だった翌日は見事負けてしまったそうです。

節目の30歳

2016年7月には30歳になる稀勢の里。色々な意味でも節目の年です。できることなら綱取り、そして嫁取りを目指してほしい一年。緊張させない程度に密やかに応援していきたいものです。

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