架空世界から現実世界まで、父親になった男性がふいにこぼす言葉は「ただの愚痴」の時もあれば、世代を超えて受け継がれる「言葉の遺産」であったりします。ここでは映画「ダイ・ハード」の主人公ジョン・マクレーンのぼやきを中心にいくつかご紹介します。

愛してるは言えても謝れない

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『俺は彼女に I love you は何千回も言ったが、ただの1度も謝ったことがない』

妻との関係についてのセリフです。日本ではI LOVE YOUさえ伝えられていないことが多いのではないでしょうか。言葉にしなくても伝わる気持ちはありますが、言葉か態度にしてほしいのが女性というものです。ちなみにジョンはこうも言っています。

『俺がバカだってことがようやく、ようやくわかった』

ヒーローにご褒美はない

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「ヒーローのご褒美知ってるか? 無いぞ。撃たれるだけ。凄い奴だとかなんとか誉められるくらい。…それで離婚。妻は俺の名前を忘れようとしてる。子供は口を聞かないたった一人で飯を食う…。そんな男に誰がなりたい?他に誰もやる奴がいないからやってる。本当に誰かいればすぐに代わる。だが、誰もいない。だからやってる。それだけだ。」

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映画「ダイ・ハード4.0」(ダイ・ハード4)において主人公のジョン・マクレーンがぼやいたセリフです。警察官のジョンはシリーズ1から4までことあるごとにトラブルに巻き込まれ、クリスマスも家族と過ごせずどんどん家族関係が悪化。4ではとうとう離婚して娘も母方の姓を名乗っています。そんなことを知らない青年にヒーローだと言われたジョンの本音です。

「誰もやらないから俺がやる」で仕事を頑張りすぎていませんか?今作ではジョンは娘を助けるために活躍したことで仲直りします。父親の活躍をちゃんと見せてあげれば、子供の心にしっかり残ります。ぎこちなく距離が開いてしまったように感じても、ちょっとしたイベントや会話で新しく絆を掴んでいけるかもしれません。

いつだって仕事だった

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「寝ても覚めても仕事で、いつだって仕事一筋。俺としては父親はそういう働き者でいいのだと思っていた、父親失格だ。」

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「ダイ・ハード・ラスト・デイ」(ダイ・ハード5)では息子がモスクワに収監されているので会いに行きます。仕事さえしていれば家族のためになると思っていたのに、家族はバラバラになってしまった…あげく息子は犯罪容疑で異国で逮捕されています。前作で娘と仲直りしたのに、今度は息子がトンデモ事件の容疑者になってるとは完全に予想外。取り返しのつかない歳月にこうぼやいたジョンに対し、それを聞いていた男は『諦めるのは早いんじゃないか?』と言ってくれます。

『カッコつけたかったんじゃよ。おまえの前で』

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父息子つながりで、こちらは漫画「ジョジョの奇妙な冒険」から。溜め池の中に落ちて見えなくなってしまった透明な赤ちゃんを助けるために、ジョセフ・ジョースターは自らの手首を切って血を流し、池に色をつけます。他人の赤ん坊のために普通そこまでできないと驚く息子(仗助)に対して言ったセリフです。16年もの間ほったらかしにされ、やっと会えてもボケ老人にしか見えなかったジョセフにイライラしていた仗助も、この活躍が父親を見直すきっかけになりました。

父から息子へ受け継がれたもの

出典 http://www.cinematoday.jp

セリフではありませんが「ダイ・ハード」関連の出来事です。長年「ダイ・ハード」シリーズでジョン(ブルース・ウィリス)の吹き替えを担当してきた声優・野沢那智さんは2010年に肺がんで亡くなられています。「ダイ・ハード」5作目ではなんと野沢さんの息子で俳優の野沢聡さんが吹き替えでジョンの息子役に大抜擢!ずっと働く父親の姿を見て育ってきた息子へ受け継がれていたものは確かにありました。

「晩年父と過ごした懐かしい日々が脳裏をよぎり、“A GOOD DAY TO DIE HARD”、とても良い濃密な一日となりました」
「せめて思いだけでも負けぬよう収録に臨み、精いっぱい、体当たりをして取り組ませていただきました。」

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言葉で語ることが難しくても、背中で語ることはできます。血が繋がっていなくても、次の世代に遺すことのできるものも確かにあります。たまには自分の中の「理想の父親像」を探してみても良いかもしれませんね。身近にいなくても、映画や本の中で出会えることもあります。かっこいいことばかり言わなくたっていい、時にはぼやきながら、大事なものを大事にしながら進んでいきましょう。

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