夏、到来。
夏とくれば夏祭り。
祭りとくれば屋台。

焼きそばやフランクフルトも欠かせないですが、金魚すくいも夏祭りの屋台には欠かせませんよね。子どもたちはもちろん、大人だって童心に戻る瞬間。

ところで。
持ち帰った金魚、ちゃんと飼っていますか?

すぐに死んでしまったりするイメージがあるかとお思いかもしれませんが、金魚は基本的に丈夫な魚(品種に寄ります)。環境適応能力が異様にと言っていいほど高い魚なんです。雑食性でなんでも食べる。寿命だって7~15年。20年越えもよく聞きます。
イギリス、デイリーミラー誌では「イギリス最高齢、38年生きた金魚」として取り上げられています。

「私達は確かにスプラッシュがこれほど長く生きるとは想像もしていなかった、これは信じられないこと。現在、子供たちは二人共大人になり家を出て行ったがスプラッシュは私達と一緒だ。彼は家族の一員なのだ。本当に。」

出典 http://www.mirror.co.uk

リチャードさんの言葉です。家族史の一員ですよね、もう。
ちなみにギネスブックには43年生きた金魚が最高齢の金魚として記録されています。諸説ありますがコイは225年という記録があるとか。

さて。夏の季語でもある金魚
金魚にまつわる話題をまとめてみましたよ。


『アートアクアリウム2015』絶賛開催中

出典 http://artaquarium.jp

今年も日本橋で「アートアクアリウム展」が開催されています。

節目となる今年は『アートアクアリウム展 〜金魚シリーズ〜』の真髄とも言える独自の“前例を見ない斬新な発想”のもと、最新演出(照明や映像、音楽、香りなど)を用いた新作を多数、発表いたします。

出典 http://artaquarium.jp

2011年に日本橋架橋100周年の年に始まったアートアクアリウム展 〜金魚シリーズ〜今年で5回目。19時からはナイトアクアリウムとして金魚にちなんだカクテルもあるそうです。


ここでちょっと金魚雑学

金・銀・パール…プレゼント♪
歌えた人は歳がバレますよ(笑)
たくさんいる金魚の品種の中には「銀」や「パール」ひいては「鉄」までいるのです。

出典 http://www.sakura-nishiki.com

「金」魚代表、琉金(りゅうきん)
一番金魚らしい金魚でしょうか。

品種と言っても生物学的に見れば種類は同じ。突然変異が引き起こした「目が出た」「真っ黒」「頭になんか出た」「ひれが割れて伸びた」「背ビレが無くてなんか丸い」…なんていった「特異な形態」を品種改良を重ねて定着させた「品種」です。諸説ありますがその数300種以上と言われています。

出典 http://katsumishouten.web.fc2.com

この渋い青みを持つのが銀魚。中国で改良されたもので市場ではなかなか見かけない貴重な品種です。またプラチナ化した品種を「プラチナ銀魚」と呼ぶこともあるようです。

パール

出典 http://itouyougyojyou.blog73.fc2.com

ピンポンパール。比較的新しい品種。ホームセンターとかでもよく見かけますが飼育は難しい部類になります。丸いピンポン玉の身体と毛羽立って輝いて見えるパール状の鱗が特徴。

出典 http://000715.at.webry.info

そしてこちらが鉄魚。正確には金魚の品種ではなくフナのヒレが延びたもの、と言われています。生息地の宮城県魚取沼は国の天然記念物です。

和金

出典 http://seisukeshouten.seesaa.net

全ての金魚の原点、和金。金魚すくいで見かけるのはこの品種ですね。最も原種に近い品種。原種はフナの突然変異であるヒブナ原種に最も近い故にその環境適応力は随一。その生命力の強さを物語るニュースがありました。

三重県志摩市の水族館「志摩マリンランド」の浄化槽で4月、体長25センチ、体重360グラムの巨大金魚が見つかった。

関係者が経緯などを調べたところ、もともとはアマゾン川流域に生息する世界最大の肉食淡水魚「ピラルク」のエサだったが、水槽の排水口から“脱出”。地下の浄化槽まで逃げ延びて潜伏していたとみられる。その期間は、実に7年以上に及ぶという。暗闇の中で潜伏していたためか、赤い色素が抜けて“黄金色”に輝いているようにも見える。飼育員らも「奇跡」と驚いた。

出典 http://www.sankei.com

出典 http://www.sankei.com

「小さな金魚の大脱走」というキャッチフレーズをひっさげ、この金魚は春季特別展「春らんまん 金魚ワールド」で2015年5月31日まで展示されていたそうです。

この色、まさに金。

金魚は海外でも人気があります。英語ではそのままGoldfish。錦鯉も同じくgoldfishと呼ばれることが多いようです。

でも。

このGoldfish=金魚がその環境適応力の強さ故に海外で大問題を起こしているのです。しかも理論上、変温動物はその代謝の低さ故に生存年数と大きさは比例します(雑な言い方ですが)。ってことは…

まさにこれ…きんぎょ注意報!!


「巨大化」危険、トイレに金魚流さないで

トイレに金魚を流さないで-
カナダ西部アルバータ州で生態系を保護するため、州政府が住民を対象にこんなキャンペーンを始める。地元メディアなどが伝えた。 貯水池に流れ着いて繁殖、巨大化するケースも出て問題化。「生き物を解放する儀式」として魚などを放流している宗教団体などにも注意を呼び掛けるという。

出典 http://www.sankei.com

出典 http://www.cnn.co.jp

カナダ・アルバータ州環境公園当局は同地で4世代にわたって繁殖し、巨大化した金魚の写真を公表しました。

金魚には天敵がなく、こうした環境に置かれても繁殖できるといい、「捕獲した中で最も大きな個体は夕食用の大皿ほどの大きさがあった」と専門家のケイト・ウィルソン氏。「金魚鉢の中で飼っている限りは可愛い小さな魚だが、自然に放てばサイズや餌の制約がなくなり、種によってはとてつもなく巨大化する」と話す。

出典 http://www.cnn.co.jp

川などに放された魚は推定で何十万匹にも上ると見られ、ウィルソン氏は「その方が人道的だと思っているのかもしれないが、そうした誤った考え方は改めてもらう必要がある」と強調しています。


そして世界中できんぎょ注意報が…

出典 http://www.dailymail.co.uk

フランスで釣り上げられたという30ポンド(約15kg)Goldfish。正確には金魚ではなくヒゴイ(Orange koi carp)ですが、デカいのはデカい!コイキング!!
イギリスのデイリーメール(Dairy Mail)誌で「We're going to need a bigger bowl=もっとでっかい金魚鉢がいるよ!」との見出しで記載された記事です。


出典 http://www.dailymail.co.uk

デイリーメール誌では「Rise of the mutant goldfish=ミュータント金魚、爆誕!」のタイトルでオーストラリアでも問題になっていることを伝えています。こちらはコイではなく金魚ですね。見分け方は口元のひげの有無。

Rise of the mutant goldfish:
Pet fish released into the wild are turning into MONSTERS ten times the size of local species and bullying them toward extinction.

出典 http://www.dailymail.co.uk

ペットとして飼っていた金魚が野生化し“モンスター”に進化、在来種に対して危険な存在になっている、と伝えています。

彼らに当然ながら罪はありません…

コイ科の魚はユーラシア大陸限定の生物。アフリカ、北米には人の手を介してそこで根をおろしたことが分かっています。南米に生息して無いのは単純に従来から生息していた魚の方が、コイ科の魚よりも強かっただけ?と予測されますが。しかし生物の進化の主軸からは外れて独自の生態系を築いてきたオーストラリアでは固有種にとって大きな脅威となっています。

日本でも外来種としてブラックバスブルーギルミシシッピーアカミミガメ(ミドリガメ)をはじめ今ではワニガメガーパイクが見つかったなんてニュースも定期的に流れてきます。アメリカザリガニウシガエルは外来種とすら思ってない方もおられるのではないでしょうか。

それと同じことを金魚=Goldfishが海外で引き起こしているのです。世界の侵略的外来種ワースト100の魚部門に「コイ」が記載されています。広義の金魚です。

出典 http://marinebait.cocolog-nifty.com

日本で捕獲されたガーパイクの最大種、アリゲーターガー。北米に生息している種なので日本でも繁殖することは十分に可能です。

ちゃんと準備はできますか?

出典ウチの家族です。

我が家のカメたち。13歳と12歳。いわゆるミドリガメ。掌に余裕で乗ってた彼らも今は片手で持つのはちょっと不安。でも今でも私の影が見えると「エサくれー」て踊ります。逃げたのに戻って来たコ(一番右のコ)もいます。

最初は小さなプラケース、60センチの水槽、最終的には衣装ケースを流用して陸地部分は外に作ることで広さを確保しました。

彼らの仲間たちもそのスピードとパワーで日本古来のニホンイシガメやクサガメを駆逐、勢力図を完全に塗り替えてしまいました。お寺の池なんかもほとんどミドリガメの成体ですものね。それもみんな飼い主が放した彼らの成長した姿。

夏休み。夏祭り。
ちょっと待って。

あなたはちゃんとはありますか?
「飼いきる覚悟」

「正しい知識と設備」が。

急いで検索、検索ぅ!(CV:佐藤聡美)

覚悟と知識と設備(大げさな言い方かもしれませんが)があれば大丈夫。彼らはこのうえない癒しを私たちに与えてくれますよ。

安易に「飼えきれなくなったから捨てよう」「川でも池でも元いたところと同じでしょ?戻してあげるよ」なんて思わないでください。そこに私はいません。とか彼らはバリトン声で返すことはできません。
※自治体の条例によっては有罪行為になります。

ウチのコたちも前述のリチャードさんちのスプラッシュのようになればいいな。「全く、ワシが逝くのが先か、ヤツらが逝くのが先か、孫たちにはよく見ていて欲しいもんだわい」なんて何十年後に悪態ついていれるよう、どっちがくたばるのが先か、負けないように頑張ります。

長くなりましたが最後まで読んでいただきありがとうございました。みなさまにおかれましても生き物たちと共に幸ある方向に向かうように祈ります。


【追記:見出し画像とガーパイクに関する記述について】
見出し画像に使った画像について「これは金魚ではなく鯉である」とのご指摘を多数いただいておりますが、本文中に記載の通り、鯉であること、また口髭の有無で簡単に見分けることができることは重々認識しております。また、元ネタの英・デイリーメール誌でも「We're going to need a bigger bowl! Fisherman catches massive 30lb 'goldfish'」と記載されておりますし、こちらも本文に記載の通り錦鯉、緋鯉のことも諸外国では「goldfish」と呼ぶ(正確には鯉=carp、錦鯉=koi)ことも多い為、特に問題はないと思った次第です。純粋な「金魚」でないことを承知の上で文脈上ご理解いただけるものとインパクト重視でこちらの画像を使用いたしました。
また「ガーパイク」については写真を掲載したアリゲーターガーが含まれるAtractosteus属とロングノーズガーが含まれるLepisosteus属に属レベルで分かれてはいますがガー目ガー科についての総称として「ガーパイク」と呼ぶとの認識に基づいて書いています。誤りでしたら私のtwitterアカウントまでご連絡のうえご指摘ください。
この記事を書いたのは「安易に生き物を飼って捨てないでください」ということを伝えたかった為、とご理解いただけると幸いです。


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酒と泪と家族とコネタをこよなく愛する40代半ばの週末料理人、たまに公式ライター。兵庫県生まれ兵庫県育ち。東京在住。主に飲み屋街に出没。人生はプロレス。生きものばんざい。涙腺弱い。胆石持ち。豆腐メンタル。アイドル好き。同級生の嫁、大学生の息子と中3の娘、そしてカメ3匹と暮らしています。BABYMETALが遠くに行ってしまい子離れに耐える親気分w (twitter: @makidekazu )

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