第153回、芥川賞を受賞した「火花」の著者・ピース・又吉直樹さん。

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又吉直樹さん

太宰治の大ファンとして知られ、読書家であり、エッセイなども執筆していた又吉さんですが…

なぜ長編小説である「火花」を書くことになったのでしょうか?

又吉さんが書くようになったきっかけから、反響について、また気になる次回作を語っているものなど、テレビでのコメントやインタビュー記事からいくつかまとめました。

すでに読んでいる方も、これから読もうと思っている方も、宜しければご覧ください。

「火花」を書くきっかけ

まずは「火花」を書くきっかけについて語っているインタビューから。

そもそも自分には小説は書けないと思っていたので、出版社の方から小説のお誘いを受けても「書けないです」と言い続けていて(苦笑)。でも、急にテンションが上がって書きたくなったことがあったんですよね。

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要するに、小説を読んでテンションが上がったんですよ。不良マンガを読んで、けんかしたくなるのと一緒です(笑)。具体的には、西加奈子さんの『サラバ!』を読んだことですね。

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面白い物をたくさん読んできたんで、僕が書く必要ないとか思ってたんですけど…急に書きたくなって。で、最初文學界。文芸誌に書かせて頂いたんですけど。

出典NHK あさイチ

最初に考えたのは同級生の話

「火花」は売れない後輩芸人と先輩芸人との交流を描いた作品ですが、最初に浮かんだテーマは少し違ったようです。

面白い関係性を書けたら良いなと思ったんです。

出典 http://magazine.moonbark.net

最初に考えたのは同級生の話でした。男同士の月日の流れ、みたいなものを書こうと。

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僕にも中学時代からの親友がいるので、彼に話を聞こうとバーに呼び出したんです。ところが、あらたまって取材しようとすると照れてしまって、結局何も聞き出せなくて(苦笑)。

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「自分の親友の前でカッコつけて、なかなか本性表さへんから…これが実は真実で僕ぐらいの年齢やと、まだそこって書けへんのかな〜って思って。」

出典NHK あさイチ

「そういうことで言うと、芸人の先輩と後輩っていう関係性って凄いなんか…」

井ノ原快彦「独特ですよね?」

「はい。面白くて。」

出典NHK あさイチ

書いている時間は面白かったです。二人(主人公の徳永と先輩芸人の神谷)の関係性を描くということと冒頭の場面のイメージのみはあって、あとは書き進むうちに。最後も全く準備していない終わり方になりました。

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賛否両論になる物を書けたら

きっかけや内容が決まるまでがわかったところで…

又吉さんは「火花」という作品をどのような気持ちで書いたのでしょうか?

「内容的に扱ってる物もそうなんですけど、賛否両論になる物を書けたらいいなって。」

「怒られたりするやろなと思いながら、書いたんですけど、僕が思ってたより、だいぶ誉めて頂いて。」

出典TBS サワコの朝

「私は共感出来たとか、私は共感出来なかったという言葉が価値基準の最初に来てるような気がしてて。」

「それがね。僕ね。あんまり好きじゃないというか。」

出典TBS サワコの朝

「本とか映画とか音楽で共感するから好きっていうのは確かに僕もあるんですけど、共感…まったく自分が出来ひんモンでも、なんや?これ?意味わからんな〜でも、面白いとか。いっぱいあるじゃないですか?」

「その共感に媚びるっていうのだと…なんか…あんまやる意味ないなって。いうのがあって。」

出典TBS サワコの朝

お笑い好きの人たちが読んで面白いと感じて、なおかつ文學界の読者の方にもちゃんと刺さって欲しいなと。僕がやるかぎりは、文学好きの人だけに向けて、とは絶対に思わないです。

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それを意識すると合わせに行っているみたいになって、単純なものになってしまう可能性がありますよね。

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「火花」の反響

火花は大ヒットし、遂には芥川賞まで受賞することになるのですが、発売してからの又吉さんの周囲の反響はどうだったのでしょうか?

又吉さんはどうのような反響があると思っていたのでしょうか?

「なんの反響も無いと思ってました。」

阿川佐和子「それは謙虚過ぎると思うけど…」

「そういう想定で書いてなかったというか。皆が読むモンとして。」

「それが良かったかもしれないですね。でも。」

「凄い皆を意識して…とかじゃなかったんで。」

出典TBS サワコの朝

けど、後で話題になってから怖くなりました。怖くてずっと読まれへんくて、とんでもないことしてもうた、みたいな。

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でも友達に「面白かった」って言われたら嬉しくて、(自分で)どんどん読んでもうて、「めっちゃおもろい」みたいな(笑)。

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みんなびっくりして、喜んでくれています。相方(綾部祐二さん)は、僕の小説が「文學界」に載るというニュースをちょうどNYを旅行中に、セントラルパークのカフェでカッコつけながらサンドイッチを食べていた時に見て、すごく不安になったと(笑)。でも、喜んでくれています。

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母親、メールであの…「花火」読んだよって来て。タイトル間違ってたんです。そこは指摘せずに。で、どやった?って聞いたら、あんまりお酒飲み過ぎないようにねっていう。(作中でお酒を飲むシーンがあるため)僕のこととして読むんですかね。親としては。体の心配してくれんねやっていう。

出典NHK あさイチ

5作は書くと決めている

今後も作品を書いていくのか?注目されているところだと思いますが、又吉さんはこのように語っています。

とりあえず、もう書いて行こうかなという。2作目がどうや?とかよく言われるんで。1作目の話は芸人の話やから芸人やし書けたけど、「2作目はどうや?」っていうんは、僕の耳には呪いのように聞こえてて。

出典TBS サワコの朝

潜在的にそう思ってる人が質問とか、2作目で判断するっていうのはそういう風に思ってる性格があまりよろしくない人達…性格が悪い人でも僕は好きなんですけど。(笑)
に対して、2作目は考えたくないので、だから、5作書くと。

出典TBS サワコの朝

2作目がおもろい、おもんない言うてる暇も無く、3作目を書き、4作目を書き、5作目まで書く中の2作目って思うと、なんか自由に書けるなって思って。そう考えると楽しみになってはきましたね。書くの。

出典TBS サワコの朝

ただ、あくまでも本業はお笑い芸人であり、芸人のお仕事をしながら、書いていくとのことです。

今後の執筆活動については「今まで通り芸人としての活動をして、それ以外の時間で書いていく。その姿勢は崩さずいこうと。それがどちらにとってもいいと思う」

出典 http://www.oricon.co.jp

お笑いの方でも結構ライブがあったりだとか、面白いことがいろいろあるんで。小説も今回書いてみてすごい面白かったんで、あまり焦らず……。いままでは割と40歳ぐらいまでの寿命を想定してたんですけれど、75歳ぐらいまで生きる前提で仕事していこうかな、と思い始めています。

出典 http://hon.bunshun.jp

ちょっと計算していくと……。1個かいて、5個目ぐらいでなんか変な面白いのできそうやな、と書きながら思ったんですけど、5個書こうと思ったら40は超えるんで、予定では死んでるというか。だから寿命を延ばさないといけないという計算にはなりましたね。

出典 http://hon.bunshun.jp

具体的な作品のイメージを語っている記事などは見られませんでしたが…

「いつかめっちゃ笑える小説を書きたいですね。面白いことが好きですから。それはいつかやりたいですね」

出典 http://news.mynavi.jp

「火花」とはまた違った魅力のある作品が読めるかもしれません。

これから読もうとしている人へ向けて

最後に又吉さんが「火花」を読もうとしている方へ向けたコメントを。

「火花」という小説を書きました。あほが書いた小説です。あほなりに人間を見つめて書きました。生きているとしんどいこともあります。そんな時、散歩したり本を読んだりすると、少しだけ楽になることがあります。

出典 http://natalie.mu

誰かにとって、そんな本になれば嬉しいです。 色の薄い壁に立て掛けると、映えると思います。 よろしくお願いいたします。

出典 http://natalie.mu

自由に読んでください。ただ本や小説って面白いなって思ってくれたら、誰か他の作家の小説でいいから、2冊目に行ってほしいです。そういうきっかけになればいいですね。

出典 http://tvfan.kyodo.co.jp

本好きの又吉さんらしいコメントですね。

いかがだったでしょうか?

まとめていて、又吉さんの本とお笑いへの愛情が火花という小説を生み出したのではないか?と思ってしまいました。

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