うのたろうです。小説書いていたりします。
最近のナッドサットときらほんとにもうハラショーで、ドカスカやるもんだから、まったくビズムニーきちゃって……

なんて異邦の言語が飛び交うのは……アントニィ・バージェスのつくる小説「時計じかけのオレンジ」の創作の世界ですが、ぼくらが半分生きているネットという現実でもこんな形の異邦の言語が縦横無尽に飛び交っています。

その言葉がときに胸に刺さり、ときに人を傷つける。
そうかと思えば会話のテンポやスピードアップを図れたり、共通の言葉をつかうことで連帯感や仲間意識が芽生えたりする――

それがネットスラング

本日、そんな言葉の話。
今回は季節よりももっと速く移りゆくネットスラングのなかでも2015年夏につかっても恥ずかしくない、定番化した単語を厳選しました。

読み方・意味とともにひとつずつ見ていきましょう……


①「※」

【読み方】
ただしイケメンに限る

【使用方法】
文末につける。(※)とすることも。タダイケなどと表現されることもある。

【使用例】
夏の男のファッションはTシャツジーパンでいい(※)

【解説】
カッコイイ人はなんでもいい。だがブサイクなやつらはちゃんと気をつかえ。そういった皮肉をこめて使われます。

②「ま~ん」

【読み方】
まーん

【使用方法】
女性を煽る場合、単語で独立して使用。(笑)をうしろにともなう場合もある。

【使用例】
女「デート代は男が全額払ってとうぜん」
男「ま~ん(笑)」

【解説】
由来は終了を意味する「チーン」という擬音が変化したもの。もともとは特定球団を煽るときに「ちーん」という単語をつかっていたが、それが男性器の同音異義語として解釈され始めたのがきっかけです。この男性器である「ちーん」に対応する言葉として女性器である「まーん」という言葉が生まれました。

ちなみに文章のなかにこの「ま~ん」を組みこむ場合、女性器の名前を直であらわす場合もあります。

③「ワンチャン」

【読み方】
ワンチャン

【使用方法】
落ちこんでいる人を励ます場合、危険なので気をつけろと相手に注意を促す場合に使用。

【使用例】
ワンチャンあるで

【解説】
もともとは麻雀用語の「3枚見え」からくる言葉です。麻雀は各牌が4枚ずつ存在します。

その条件のもと、たとえばあなたが1という牌を捨てたいと考えています。
そのときに、2という牌がすでに場に3枚見えていたとします。

すると自分以外の人が
2-3というならびで牌を持っている可能性が低くなります。つまり1が当たり牌でない可能性は極めて高くなるのです。

しかし、自分から見えない位置に確実にもう一枚2の牌は存在します。
つまり
可能性は0じゃない。誰かが2-3のならびの牌を持っていて1が当たり牌になる可能性がある。ですので「ワンチャンあるで(だから気をつけろ)」ということになるのです。

逆にカッコ悪い姿を見せ続けた相手に告白しようとした場合、ほぼ可能性は0だけれども「ワンチャンあるで」といって相手を鼓舞させたりもします。

④「ピザ」

【読み方】
ピザ

【使用方法】
太っている人に対してつかう悪口。独立した単語として使うことも、文章に組みこんで使うことも可能。

【使用例】
男1「スキニー履く男はキモい」
男2「ピザおつ」

【解説】
由来はアメリカ映画(ただしどの映画かは不明)。その映画のワンシーンに「ピザでも食ってろ、デブ」というセリフがあったそうです。ピザ=高カロリー……つまり太った人が好きな食べ物という図式から生まれました。

⑤「禿、庭、茸、(芋)」

【読み方】
はげ、にわ、きのこ、いも

【使用方法】
ケータイ会社の隠語のようなもの。おもに文章に組みこんで使用。

【使用例】
「禿は電波が……」
「庭のCMが……」
「茸のプランが……」

※ちなみに芋はほぼ使われません。便宜上、このように表現する場合があるという程度です。

【解説】
禿……Softbank
庭……au
茸……docomo
芋……イー・モバイル

由来は以下のものです。
禿はSoftbank社長の身体的特徴。庭は昔のCMであった「auの庭」というところから。茸はdocomoのイメージキャラクター。芋は単純な語感。
悪意があるわけではなくてもどことなく悪口っぽくなってしまう、小学生がつけるあだ名のようなネットスラングです。

まとめ

以上が、2015年夏でもまだまだ現役につかえるネットスラングです。
ここでピックアップしたものは、長いあいだ定番化されているものなので移り変わりの早いネットスラングのなかでもいつまでも時代遅れにならないものばかりです(とはいっても、いずれ廃れてしまうことも充分に考えられます)。

掲示板サイトをよく見る方でしたら、こういったベタなネットスラングについては詳しいと思いますが、SNSを中心にインターネットを利用している方にはなじみのないものばかりです。

なにはともあれネットスラングと悪口はイコールノットというものです。基本的には現実世界では使用しないほうが無難です。

ちなみに。
冒頭の「ナッドサットが~」という時計じかけのオレンジの用語を使った文章の意味は……


最近の10代の少年たちは本当にゴキゲンで暴力を振るうものだから、頭にきてしまう。


という感じになります。
異邦の言語、おもしろいですよね。

そのうち「うのたろる」なんて言葉もできないものでしょうか?
意味は……とくになし。

うのたろうでした。

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