記事提供:wondertrip

蒸して気温も高い、日本の夏。クーラーや扇風機なんてない時代、先人たちは知恵を絞り様々な涼み方を編み出していきました。

そのうちの一つが、目で見て涼を取る、京都の和菓子。透明の寒天を水に見立て、練りきりの金魚を浮かべる。美しい夜空を羊羹に閉じ込める。創意工夫を凝らし、様々な「涼菓」が生み出されました。

今回はそんな「涼菓」から特に清涼感を感じられる4つをご紹介です。

天の川/京菓匠 七條甘春堂

出典 http://tokyo-torisetsu.com

星が瞬く夜空ををぎゅっと閉じ込めたような和菓子「天の川」。七夕の世界が表現されているそう。紺から青へのグラデーションが見事に夜空の雰囲気を醸し出しています。和菓子というよりも、もはや芸術品ですよね。

いったいどんな味なのか…味甚羹・小倉羹の二層構造になっていて、意外にあっさりした味です。しつこくないので、甘いものが苦手でも挑戦しやすいかもしれません。販売期間は、6月~8月のお盆くらいまで。この時期京都を訪れたなら、ぜひいただきたい銘菓です。

夏柑糖/有職菓子御調進所 老松

出典 http://oimatu.co.jp

本物の夏みかんと見まごうばかり(皮は本物)!精巧でみずみずしい「夏柑糖(なつかんとう)」。戦後間もなくつくられ始め、今では「老松」の夏の看板商品です。

夏みかんってとてもすっぱいですよね。その酸味の強い果汁に寒天を加え、皮に戻して固めたものです。すっぱーい酸味はどこへやら。一口いただくと、爽やかさが口いっぱいに広がります。その年の夏みかんの取れ高によって、つくられる量が変わってきます。

店頭で見かけた時に買い求めたい、夏の和菓子です。

沢辺の蛍/亀屋良長

出典 http://blog-kyoto.takashimaya.co.jp

夏の夕暮れに小川の川べりをチラチラ舞う蛍をイメージして作られた「沢辺の蛍」。なんとも風流な和菓子ですよね。

白餡を少し錦玉羹に加えているので、全体がぼんやりと幻想的な雰囲気に。そこに蛍が光りながら飛び交っている様子に、なんだか安らぎを感じるのは著者だけでしょうか。ちょっとしたお土産にも喜ばれるかわいさです。

しかしこの「沢辺の蛍」、6月~7月初旬ごろまでの販売だとか。蛍のように、そんなに長くは販売されていない様子。

京都にいる方行く方、ぜひご賞味あれ。

貴船の彩/俵屋吉富

出典 http://biho-kimono.cocolog-nifty.com

創業宝暦5年(1755年)の俵屋吉富の貴船の彩(きぶねのいろどり)。京都・洛北を流れる「貴船川」のきらめきを表現した干菓子です。

白は檸檬、ピンクは梅、青は塩。それぞれ酸味や清涼感のある味で、夏の暑い時期でもすすむ菓子です。この貴船の彩は、錦玉羹を干した干琥珀と呼ばれる和菓子。

外側のしゃりっとしているのに対し、中は水分を含んだ寒天で、ぷるるんとしています。見て美しく、食べて楽しいのが、この菓子の特徴です。

8月終わりまで販売されているそう。ぜひ味わってみては。

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