新大関・照ノ富士は幕内の刺激剤

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遠藤・逸ノ城という人気力士の登場から、若貴時代以来の相撲人気が復活していることは皆様ご承知のところかと思います。

そして、照ノ富士という若干23歳の新大関が誕生したことで、追いつかれた大関陣や追い越された三役力士も目の色を変えてきているのが、土俵の上から伝わってきます。

相撲は番付が全て

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相撲の番付表。一度は目にされたことがあると思いますが、横綱・大関など地位の高い力士の文字はハッキリ大きく書かれています。

逆に一番下位の序の口力士は、番付の名前を肉眼で読み取ることが難しいぐらい小さな文字のため、「虫眼鏡」という俗称で呼ばれていたりします。

なぜ「十両」が醍醐味なのか?

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これには大きな理由があります。

1.幕内力士より人数枠が少ない

幕内力士は横綱・大関・三役を除いても幕内力士は東西で約30人。実際2015年名古屋場所における幕内力士は42名。これに対して十両力士は東西十四枚目までで28名。番付が下がるほど力士の数は多くなりそうなものですが、十両だけは特殊なのです。

2.十両を陥落すれば「関取」ではない

十両以上の力士を関取と呼び、幕下以下は取的(力士養成員)と呼ばれ、この間には大きな溝があるのです。十両以上の関取に与えられる権利をいくつか挙げてみましょう。

化粧廻し
大銀杏
稽古廻しは白 ※1
付き人がつく
紋付袴を着用
月給が出る ※2

他にもまだまだ違いはありますが、十両に残れるか、幕下に落ちるかでこれだけの格差があるのです。番付が絶対の世界というのはそういうことなのです。

※1 幕下以下は黒で本番の取組でも稽古回し。支給される回しはその1本のみ。
※2 幕下以下は場所手当や奨励金はありますが給与と呼ばれるものはありません。

3.優勝争いが混沌とする

幕内の相撲と違って実力者が拮抗する十両。幕下から上がってきて勢いに乗る若手もいれば、幕内と十両を行き来するベテランもいるカオスな世界が十両なのです。

人数も少ないことから星の潰し合いが激しく、よほど抜きん出た力士がいない限り、優勝争いは最後までもつれることが多いです。

十両の上位にいれば幕内の力士と対戦することもありますし、下位にいれば幕下上位の力士と当たることもあります。

日によっては対戦相手が読めない時もあるのが十両の面白さでもあるのです。ちなみに、十五勝全勝で優勝した十両力士はわずか5名しかいません。

栃光(1955年3月場所)
豊山(1961年11月場所)
北の富士(1963年11月場所)
把瑠都(2006年3月場所)
栃ノ心(2014年9月場所)

幕内を夢見る世代

2015年初場所に入ってから新十両に昇進した力士は8人。

御嶽海(みたけうみ)4
高立(たかりゅう)4
大翔丸(だいしょうまる)3
錦木(にしきぎ)2
天風(あまかぜ)3
阿炎(あび)6
石浦(いしうら)2
阿武咲(おうのしょう)8

大翔丸は五月場所で負け越したため現在幕下ですが、他の7名は七月場所現在も十両です。各力士の右に振られた赤い数字には意味があります。この8名は全員平成生まれなのです。

この他にも、遠藤と同じ石川県出身の人気力士・輝が平成6年生まれなど、ここからが楽しみな力士がひしめき合っているのも十両の面白さと言えます。

出典 http://www.sumo.or.jp

御嶽海

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阿炎

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石浦

総括

年長力士といえばすぐに旭天鵬を思い浮かべるかと思いますが、十両にもかつて関脇まで登りつめた若の里がいます。現在39歳。十両で一番若い阿武咲が19歳ですから年齢幅の広さがわかるかと思います。

中入の取り組みは無論注目すべきですが、ぜひ十両から。できることなら幕下、三段目あたりにも注目して見ていただけると、相撲の楽しみ方は今以上に広がってきます。

もっとも、相撲のある時は13時からチャンネルを合わせている、在宅ワーカー兼任主夫である筆者だから言えることなのかもしれませんが。

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