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記事提供:しらべぇ

町中にある月極駐車場には、「無断駐車は罰金を徴収します」などと書いてあるケースがあります。

例えば、初めて訪れるお店で、パーキングエリアと間違えて隣の月極駐車場に車を止めてしまい、その駐車場主から「罰金は100万円と看板に書いてある。100万払え!」と言われたらどうなるのでしょうか?

■個人が言う「罰金」に応える必要なし!

駐車場に掲げられた看板の文言には、本当のところ、従わなければならないのでしょうか。星野法律事務所の代表である星野宏明弁護士に尋ねてみました。

そもそも、俗にいう「罰金」は、正確な概念ではありません。罰金は、国家だけが課すことのできる刑罰であり、私人が勝手に罰金を設定することはできません。

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罰金とは刑罰のこと。土地所有者や駐車場管理者という一個人や団体などが勝手に刑罰を加えることはできないのです。つまり、駐車場主からの罰金請求に応える法的根拠はないということ

■でも訴えられたら罰金もあり得る!

刑罰を処すことができるのは、裁判所だけ。では、駐車場主は、具体的には何もできないのでしょうか。

「罰金」は、法的には正確には不法行為に基づく損害賠償請求権です。従って、裁判所から有罪判決を受けて罰金を課されない限り、払う必要がありませんが、不法行為と認定できる場合には損害を賠償する必要があります。

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駐車場主が請求できるのは、罰金ではなく不法行為に対しての損害賠償。数時間の無断駐車による損害でしたら、付近の駐車場の相場を調べ、損害額はそれと同等と想定されるでしょう。

1時間の無断駐車をしたとして、都心の一等地と仮定しても損害額は数千円ではないでしょうか。

ただそれも、駐車場主が勝手に計算して徴収できるわけではありません。法律的に損害賠償訴訟を起こさねばなりません。

■無断駐車してしまったら…

仮に、いつも同じ場所で、意識的に無断駐車を繰り返してきたような場合だったら、累計ということで損害額も多額になっていますから、訴訟を起こされる可能性が高くなります。

また、他人の土地と知りながら無断で立ち入って占拠しているので、民事上のみならず、刑事罰の対象になるでしょう。看板の文言なんて牽制にすぎないと、甘く見てはいけません。

もしもうっかり間違えて無断駐車をしてしまった場合は、まずは駐車場主とお店の人に謝って、速やかに車を移動させましょう。それでもトラブルが続くようでしたら、弁護士に相談です。

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