記事提供:カラパイア

誰もいない地下鉄のホームに自分一人だけ。そんなシチュエーションを想像してみてほしい。照明が落とされた暗闇の中、1人電車を待つ。

遠くから近づいてくる音がするが、それが地下鉄内の機材の音にまぎれて何の音なのかわからない。とても不気味な感覚に陥るはずだ。

地下鉄は様々な想像力を描き立たせる。これらの地下鉄にまつわる10のミステリーを読んだら、地下鉄を利用する時にどれかを思い出してはっとするかもしれない。

10. ニューヨークの地下鉄で見つかった未知のDNA(アメリカ)

2014年、ウェイル・コーネル医療学校の科学者たちはニューヨーク市の地下鉄全468駅の改札、座席、チケット購入場等の各所で同じDNAを含んだ液体を発見した。

彼らによるとその液体には人間の皮膚上で繁殖を好むバクテリアや、胃腸や泌尿生殖器で見つかるバクテリア、人間の便に含まれるバクテリアも含まれていたという。

ある駅では洪水による海由来のバクテリアが見つかった。中には炭疽症や腺ペストの原因ともなるバクテリアが見つかったが、直ぐに対処はされたようである。結果的にチームは合計で1万5152種の生物のDNA配列を発見した。

しかし、不思議な事にこの半数以上のDNA配列は誰も見た事が無い新種の物なのだ。

地下鉄は微生物の宝庫である。そこで新たなる種が生まれてきているのだろうか?だが、ニューヨークの保健局はこの事実を認めようとしない。まるで何かを隠ぺいしているかのように。

9. 東京のアンダーグラウンド・ネットワーク(日本)

2002年、ジャーナリスト秋庭俊氏は「帝都東京・隠された地下網の秘密」と言う本を出版した。彼は東京の地下鉄を新旧で見比べ、あるアンダーグランド・ネットワークが形成されている事に気付いた。

現在の永田町国会付近のメトロを調べると、二つの路線が交差するようになっているが、古い永田町のメトロを見ると、これが平行になっているという。こういった変化が工学技術的に可能なのか?という疑問を抱き、彼の地下鉄メトロの捜査が始まった。

秋庭氏によると永田町のメトロを含め、国が発表した説明には7つの大きな嘘が存在するそうだ。そのほかの不思議な点は

・古い路線図を見ると国会議事堂前と首相官邸の間に謎の路線が存在する
・国会が水田で囲まれている事を示す地図がある
・新しい地図には幾つもの変化が存在している
・戦後、大本営に注目の的が移動している
・新しい大江戸線の為に掘られた地下鉄路線は当時から存在している
・大江戸線の為の掘削作業に使われたはずの資金がどこかに消えている

秋庭氏によるとアンダーグラウンド・ネットワークは第二次世界大戦の最中に誕生したと言う。しかし彼はこの秘密が何故今も保たれたままなのか疑問に思っている。

政府が万が一の核戦争に備えての準備をしているのではないか?もしくは政府の役人のみが使用する事の出来る秘密の地下鉄が存在するのではないか?と考えている。

8. モグラ人間と穴居人(アメリカ・イギリス)

ここ数十年、ホームレスがニューヨークの地下鉄に入り二度と戻らないという話が存在する。

彼らは日光を嫌うモグラ人間なのではないかと言われており、使われなくなった地下鉄のトンネルで最低限の電気・水を使い、地下で家を作ったりしているなどと噂されている。

もっとぶっ飛んだ都市伝説では、彼らは虫のような目をしていて、自分たちのテリトリーに入った人間を食べてしまうという物もある。

ジャーナリストのジェニファー・トフは1993年、ニューヨークの地下鉄トンネルを調査した。彼女はミュータントを見つける事が出来なかったがそこで実際に多くの「逃げてきた」人間を見た。

彼らは精神的に病んでいたり、薬物中毒であったり、アルコール依存症であったりと様々な問題を抱えており、酷いありさまだったという。

彼女の発見は市の耳に届き、彼らを社会復帰する施策がとられた。だがそれも十分ではなく、2010年の映像記録によると、まだホームレスの人々はトンネルで暮らしていた。

その一方ロンドンでは穴居人が地下で暮らしているのではないかという話がある。彼らは1890年代に掘削作業中に閉じ込められたアイルランド人ではないかと言われており、捨てられた食べ物やネズミ等を食べて生きながらえていると噂されている。

7. シンガポールの地下鉄に存在する悪い風水(シンガポール)

1970年代、シンガポール首相のリー・クアンユーはシンガポール近代化の為に地下鉄「マス・ラピッド・トランジット(SMRT)」の建設を推し進めた。プランは順調に進んでいたものの同時期にシンガポールの経済力が低下しはじめた。

都市伝説によるとリー・クアンユー首相はこの件で、ホング・チュアン尊師という風水占い師と会っていたという。

リー・クアンユーはこの風水占い師から「SMRTのネットワークは8つ龍脈の流れを阻害しており、その結果龍の怒りを招き経済の悪化が起きている」と言われたそうだ。

そしてシンガポールが経済的に安定するには「八卦(八角形の鑑)」を持ち、負の気を弾き飛ばすのが良いと言われた。

しかし、中国・マレーシア・インド・ヨーロッパと多数の人種が入り混じるシンガポールで人々に八卦を義務付けるのは非常に困難だと考えた政府は、1987年に八角形の1ドル硬貨を作り上げた。

硬貨が正式に人々に渡されたのは1987年9月の事で、SMRT線オープンの2か月後だったそうだ。

そして不思議なことにこの1ドル硬貨の導入後、シンガポールの経済力はみるみる回復していった。

6. モスクワ・メトロ2(ロシア)

メトロ2は1930年代にスターリンが作り上げた秘密の地下鉄ネットワークの通称である。この地下鉄ネットワークは当時のソビエト警察が極秘裏に素早く移動するように作られた。

この地下鉄道はスターリンの官邸、国防省、大手銀行と軍用基地等を繋いでいた。ところがスターリンの死後、今日に至るまでこの地下鉄ネットワークがどうなっているのか誰も分かっていない。

この地下鉄ネットワークは移動としての用途だけではなく、核攻撃の為に作られたと言われており、ある説ではモスクワのラメンキの下には30万が暮らせるだけの核シェルターがあり、そこにはしっかりと整備されたソビエト連邦の司令基地があると言われている。

またある説では更に大きな核攻撃を受けた場合に備え、ソビエト連邦のリーダーたちが早急に逃げる為に作られた長距離移動用の道もあると言われている。

また別の説ではこのトンネルのもう一つの用途として、核汚染を受けた際、被ばくせずに物資を運搬する為に作られたとも言われている。

メトロ2へと繋ぐトンネルは1960年代、クレムリン近くの「ロシア・ホテル」が取り壊された際に発見された。

トンネルは「D6」と命名されており、これはKGBがメトロ2に付けたコードネームだと言われており、当時の好奇心旺盛な人々はこの閉ざされたトンネルの奥に行こうと躍起になっていたようだ。

5. ベルリン地下鉄モーレンストラーゼの大理石(ドイツ)

ベルリン地下鉄「U-bahn」のモーレンストラーゼで見られる真っ赤な大理石にはある都市伝説が存在する。この真っ赤な大理石は元々ヒトラーの総統官邸にあったものではないかと言われているのだ。

当時のヒトラーは建築家アルベルト・シュペーアに赤い大理石を至る所に設置するように言われ、モザイクホールやマーブルギャラリー等、幾つもの建築をこの大理石で作った。

こういった部屋で第二次世界大戦の開戦や、ホロコーストの決定が行われたのだ。そして、赤い大理石で作られた総統官邸の下には掩体壕があり、そこでヒトラーは自決した。

戦時中、ソビエト軍からの攻撃で総統官邸は大きく損傷した。伝えられる話によると、ドイツ民主共和国は1950年にモーレンストラーゼを再建する時、この赤い総統官邸の大理石を使ったと言われている。

当時の新聞には赤い大理石はドイツのテューリンゲン州から来たと書かれているが、ナチスの総統官邸説を信じる人々はこの報道を大嘘だと思っている。

また、ベルリンは他にも地下鉄ミステリーがある。例えばライネストラーゼの駅ではトンネルプフェイファーという生物が居るという話がある。この生物はモグラのように素早く動き、トンネルを逃げ回るのだという。

2012年にはこの生物を題材にした「コンセプチュアル・アート」の為のビルボードやウェブサイトが開設されたという。

4. Gトレイン・ポータル(アメリカ)

2015年2月、ツイッターユーザー、ネリー・キーランが以下のツイートを投稿した

「ところで、みんなはGトレインの駅長が、ベッドフォード・ノストランド駅とマートル・ウィロウビーの間で電車を止めてドアを開け、女性の乗客2人をトンネルのど真ん中で降ろしたところを見たことがあるかい?」

出典カラパイア

彼女の話は拡散され、多くの人が似たような光景を目撃したという情報が集まった。女性は2人とも中年で、駅長がレバーを引くと謎のパネルが現れ、それが開くと真っ暗なプラットフォームが現れたという。ある男性はその奥に凍った鉄格子の窓が見えたと言う。

Gothamist誌はこの出来事の真相を突き止めようとした。

「The routes not taken: A trip through New York City’s unbuilt subway system」の著者であるジョー・ラスキンさんはベッドフォード・ノストランド駅に存在していた追加トンネルの存在は知っていたものの、そういった窓のある建築物についての情報は全く知らなかったという。

そしてついに、あるミステリハンターが窓のある建物をつきとめたことを明かした。

ニューヨーク・シティー・トランジットの職員の1人が「ツイードスーツを着て、ブリーフケースを持った男が誰も使われていない駅のプラットフォームへと消えていった」という話を公表した直後のことである。

いったい何が起きているのだろう?最も現実的な答えは「この窓つきの建物が地下鉄のシグナルタワーであり、工事が行われていない限り無人で運行している」という物である。

つまりこの話に登場する女性2人はその従業員であり、地下鉄で職場まで連れて行ってもらっていたのではというものだ。この説は現在多くの人に支持されているが、あくまでも推測にすぎない。

3. メキシコシティの地下鉄にあるアステカの骸骨(メキシコ)

2008年から2012年の間に、メキシコシティのエル・メトロで新しい線路の掘削を行っていた作業員がアステカ文明時代の物と思われる人骨を幾つも発見した。

調査の結果、ここはツォパントリという生贄に使用した人間の頭がい骨を祀る神聖な場所だったようだ。

発見されたのは男性の頭がい骨2体と女性の頭がい骨1体、そして奇妙にも犬の頭がい骨だった。全ての頭がい骨には穴があけられており、ツォパントリに飾る事が出来るように細工が施されていた。

このツォパントリで特に不思議なのが男性の頭がい骨と犬の頭がい骨で、通常女性が生贄の対象と選ばれるだけにこの発見は珍しい物だったという。

ちなみにエル・メトロにはパンテオネストンネルの壁から叫ぶ声や何かを叩く音が聞こえたり、午前三時に幽霊駅員が出没したり、幽霊電車が走ったり、と幾つもの怪奇現象が存在している。

また、ツォパントリがメキシコで発見される前の年にロンドンのリバプール・ストリート駅の増築でも似たような出来事があり、この時発見されたのは古代ローマの人々の骨だった。

彼らはブーディカの司令の下束ねられたケルト人との抗争で殺された人々なのではないかと言われている。

2. トロントの謎の液体(カナダ)

2015年3月、トロント交通局はカレッジステーション近くのトンネル内で突如漏れ始めたガソリンの匂いがする液体の正体を突き止めるのに大慌てだった。

漏れた液体はトンネル内に溜まり、トロント交通局は一時全サービスを停止する事を余儀無くされた。トロント交通局は直ちに電車の乗客をシャトルバスへと移動させ、その後発見された「謎の液体」を吸水性のある顆粒で綺麗に片づけた。

交通局は当初「正体は分からないが水ではない」と公言していたが、その後液体の正体が実は水だった事が発表された。

ただしその水には低濃度のケロシン(石油の残留成分)に近い物質が含まれている事が分かっており、水は土壌に存在していた石油の残留成分をすくい上げるように移動し、トンネルに漏れたのだという。

ツイッターではその後大きな議論が巻き起こった。

議論されていた説は大きく分けて二つあり、一つは映画「ゴーストバスターズ2」にあるようなエクトプラズムが原因である、という物と、もう一つは「ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ」に登場する突然変異の液体だという物である。

勿論、トロントの真下には宇宙人が暮らす巨大な都市が存在するかも知れないという説も忘れて居はならないだろう。

1. 都市伝説:駅の死体(イギリス・オーストラリア・アメリカ)

2007年、ネット上にある投稿がされた。投稿主はロンドンのとある美術学校の女学生である。

彼女は地下鉄に乗っていた。最初その車両に乗っていたのは彼女と30代の男性だけだった。

数分後、停車駅で新しく2人の若い男性と男性らに挟まれるようにして1人の若い女性、計3人が乗って来た。3人を見た投稿主は「あぁ…多分ジャンキーかなんかだろう」と奇妙な雰囲気のする3人に目を合わせないでいた。

すると最初に乗っていた30代の男性が女学生に近づき、知り合いかと勘違いする程カジュアルに話しかけてきたと言う。

横に座って数分話すと、誰にも聞こえないよう小さな声でその男性が「次の駅で降りた方が良い」と彼女に囁いた。奇妙な3人の乗客と同じ車両に残されるよりも降りた方が良いと感じた彼女は、30代の男性と共に次の停車駅で降りたと言う。

電車が遠ざかって行ったあと、30代の男性が彼女に「危ない所だった」と伝えた。実は乗って来た男性2人の間に居た女性はもう既に死んでいたのだ。

30代の男性はこの一行を怪しく思い気が付かれないように観察していたところ、中央の女性の後頭部に突き刺さるハサミを見たという。

この話はイギリスだけのものではない。

シドニーの駅を利用した人物も似たような投稿をしており、その話の中で登場するのは3人の女性だが、同様に中央の女性が拘束されて死んでいたという物である。

2000年代に流行ったチェーンメールでは、電車に乗った医師が男性2人に挟まれて座っていた女性の乗客が死体だったと気付く話が存在する。どうやらこういった話は定番の都市伝説のようだ。

似たような話で最も古いのはニューヨークの馬車の都市伝説がある。とあるカップルが男性3人を乗せていた馬車に同行するところから話は始まる。

3人の男性は酔っているようで、その内2人がそれぞれ「じゃあごきげんよう、ディック君」と言いながら馬車から降りていくのだそうだ。

そして、1人残された男性が眠っているのかと心配になったカップルが彼に声をかけ体を揺らすと、頭が転げ落ちてしまった、という話だ。この死体の喉は横から横に切り裂かれていたという。

出典:listverse

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