「最近の子供達の虫歯はまるで、タバコのパッケージのようです。」そう語るのは、ロンドンのロイヤルカレッジ歯科医院のナイジェル・ハント医師だ。

10年前と比べて健康的な歯を持つ子供が増えたとはいえ、まだまだ予防が必要なイギリスの子供達の歯。なにしろ、国内の5歳の子供の3分の1は虫歯を持っているという。

まるで喫煙者の肺のように、歯の衰え方が著しい

出典 http://www.dailymail.co.uk

イギリスでは毎年、何千人もの子供達が歯の治療手術をしている。4万6千人もの18歳以下の子供達が、夜中や週末に我慢できない歯の痛みを訴えて病院に走っている。そのうちの2万6千人は9歳以下の子供なのだ。

原因は炭酸飲料とお菓子からの糖分

出典 http://www.standard.co.uk

歯医者通いの子供が多いために、NHS(国民健康保険機関)の歯科医院では何年も待っている患者がいるという。歯が痛くて我慢できないのに、すぐに治療をしてもらえないのだ。予約が詰まっているのである。

そもそも、子供の酷い虫歯の原因はほとんどが炭酸飲料と砂糖たっぷりのお菓子だ。イギリスでは、糖分が山ほど入っている炭酸飲料水と砂糖を毎日口にしている子供が多いのだろう。

そしてその後もしっかり歯磨きをする、という習慣も躾けられていない子供も多いのかも知れない。

つい先月起こった女児の話

出典 http://www.dailymail.co.uk

先月、ブリストルで4歳の女児が20本の乳歯のうちの、なんと16本を抜くという事態が起こった。女児の歯を診た歯科医院のドクターは、あまりの酷い虫歯にショックを受けたという。

女児の母は、娘が食べにくそうにしているので初めて歯医者に連れて来たという。驚くべきことに、この4年間、母親は娘を一度も定期検診に連れて行ってなかったのだ。

この母の言い訳としては「娘はいつも朝食を終えるのに何時間もかかるんです。だから気付かなかった。」ということだが、何時間もかかってる時点ですでにおかしいではないか。

どこか悪いことろがないか、とかどうして早急にチェックしなかったのだろうか。娘はもう長いこと多くの虫歯を抱えて痛い思いをしていたことだろう。20本のうち、16本もごっそり抜かなければいけないことになってしまい、女児の歯は、今たった4本しかないという。

母親が言うには、この女児は3歳になるまで昼夜ボトルでミルクを飲んでいたという。筆者が出産した時にも、夜中の授乳は虫歯になりやすいから気をつけるようにとミッドワイフ(助産婦)に言われたことがあった。

しかし、この女児はミルクに加えきっと甘いものや炭酸ジュースなどをこれまでよく飲んでいたのだろう。そして歯磨きもしっかりとしてもらえていなかったと想像する。

親の適当な子育てのせいで、この女児は永久歯が生え揃うまであと8年も待たなければいけないという。なんだか気の毒だ。

この母親も、これに懲りて今後は我が子の永久歯の虫歯予防も徹底するようになればいいのだが…。

筆者の息子は毎年2回、定期検診に行っている。歯医者さんの前では、怖がって口を開けたがらないのが難だが、歯も体の一部、大切だ。ご飯を食べたらしっかり歯磨きをするようにしている。ご飯の後に万が一何か一口でも、食べたり飲んだりしても絶対に歯磨きをさせている。

予防していても虫歯になることもある。乳歯は特に虫歯になりやすいと聞く。小さな子供を持つ親は、責任をもって子供にしっかり歯磨きさせよう。

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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