隣の人が何をしていようが、近所に誰が住んでいようが、全く関心のない社会というものが日本でも海外でも出来上がっている。隣近所の人のこと全て知っているという、田舎暮らしもそれはそれで窮屈だが、都会の人との関わり方があまりにもあっさりし過ぎているのも、ちょっと悲しい気持ちになる。

今回、facebookに投稿された香港地下鉄での出来事は、まさに都会の人のあり方を象徴していると思った。

今や、スマホなしでは生きられない?という人もたくさん存在する。寝る時もスマホと添い寝という人も多い。現代テクノロジーの発展は非常に良いことだが、その分私たちの依存性が高くなる。

香港地下鉄の車内で、突然スマホのバッテリーが切れ、自分自身もキレた女性。とにかくこちらを見て頂きたい。

出典 YouTube

まるで子供のように地団駄を踏み、叫び出す女性。ところが、何事かと思い女性の方を見る乗客は全くいない。総無視だ。

たかがスマホのバッテリーが切れた程度で、車内で大人げなく叫び続ける女性にも恐怖を感じるが、周りの態度にも恐怖を覚える。

誰かに何かが起こっても、まるで知らん顔だ。「自分には関係ない。」と言わんばかりである。こういう社会が当たり前になると、困っている人をも助けない人が増えるのだろうと想像できる。

「巻き込まれたくないから、知らん顔をする」姿勢は、いじめでも、こういった公共の場での態度も同じだと思う。確かに、巻き込まれたらこちらも怪我をする可能性も高い。そういう恐怖もあるが、助け合う精神は、常に人として忘れないでいたいと思う筆者は甘いのだろうか。

周りがこういう人間性を作り出している可能性も…

出典 http://www.boldsky.com

他人から関心を得られないことで、注目を浴びようとしてこういった行動に出る大人も今は少なくないといわれている。これが酷くなると「ミュンハウゼン症候群」を引き起こす可能性もある。

ミュンヒハウゼン症候群は,重症慢性型の虚偽性障害であり、外的誘因のないところで身体症状が反復的にねつ造されるものである。この行動の動機は病人の役割を引き受けることにある。通常,症状は急性で大げさでもっともらしく、治療を求めて医師から医師へ、病院から病院へと渡り歩く傾向をもつ。ストレスおよび境界性人格障害がしばしば関連があるとされるが、正確な原因は不明である。

出典 http://merckmanual.jp

公共の場で尋常ではない行為

出典 http://www.dailymail.co.uk

冷静に判断しても、この女性の行為は異常だ。たかがスマホのバッテリー切れで、まるで殺されるかのような叫びである。

何かしら精神疾患があるのかと疑ってしまうような態度だ。周りの乗客も、そう思ったからこそ総無視をしているのだろうか。

この映像が投稿されたfacebookでは、単にこれを面白いと思う人もいるだろう。事実、既に14000ものシェアと6000件の「いいね!」がついている。

しかし筆者は、この光景を恐怖と感じてしまう。他人に関心のない社会の代表シーンだ。そして現代テクノロジー依存症、他人の注目を浴びたい精神疾患、そんな社会問題を強く抱いた映像だと感じた。

あなたは、どう感じただろうか。

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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