記事提供:カラパイア

大通りやハイウェイなどで見かける、平屋の赤い屋根にMのゴールデンアーチとくれば、もうおなじみのマクドナルドの建物だとわかるだろう。

しかし、世界にはそうした“標準”とはあえて距離をおき、お客に新鮮な体験をさせてくれる変わったマクドナルドもけっこうあるのだ。

1. UFO型(ニューメキシコ州ロズウェル)

ロズウェルは、1947年にエイリアンの乗ったUFOが墜落したとされている地。

米軍は単なる気象観測用気球が墜落しただけと発表したが、宇宙からやってきたUFOが墜落したのだと信じて疑わない人もいる。

この話の真相を確かめようと、毎年、大勢の人がロズウェルに押しかけた結果、エイリアン探しの観光客目当てのレストランや施設などビジネスが成り立つようになった。

ロズウェルのダウンタウン、北大通り720に、UFOの形をしたマクドナルドがある。夜にはネオンがひときわ目を引き、子供に人気のロナルドも宇宙飛行士の格好をしている。内装もまるで宇宙船の中にいるような気分になれるように作られている。

2. 車両型(カリフォルニア州バーストウ)

バーストウ駅の歴史あるルート66にあるマクドナルドの店舗は、列車の車両3両でできている。脇にあるゴールデンアーチのついた赤い給水塔も目立つ。

3. 総ガラス張り(ジョージア バトゥーミ)

建築家Giorgi Khmaladzeが、全面ガラス張りの近未来的なマックを設計した。港町バトゥーミの町中にある池にその姿が映り込むようになっている。

店内には緑の芝生が広がるオープンエアの中庭があり、やはり彼が手がけた隣のガソリンスタンドはお客からは見えないようになっている。

Khmaladzeは、マクドナルドを外の世界の喧騒から隔絶された静かな隠れ家にしたかったという。

ハーバードの建築の博士号を持っているKhmaladzeは、この設計で一番苦労したのは、マクドナルドの建物の基本ガイドラインを崩さずにいかに創造的でおもしろいものを作るかということだったという。

“すべてはマックがこれまで基本路線で活用してきた、必要な空間すべての綿密な計画にかかっていた。さらに、我々の場合はその標準を、我々のデザインを損なわない形でうまく織り込まなくてはならなかった。

それに、マックのダイニングとガソリンスタンドを、少なくとも視覚的に隔てること、しかも建築学的におもしろい方法で達成することを目標とした”

4. ハッピーミール型(テキサス州ダラス)

ダラスのモントフォール・ドライブとLBJフリーウェイにあるマックは、巨大なハッピーミールの形をしている。ここは、世界のどこのマックよりもハッピーミールが売れているからかもしれない。

建物の外には、ファイバーグラスでできた巨大なロナルド像やマックフライ、コカコーラ、ビッグマックなどが並んでいるが、

内装は、オーストラリアクリスタルのシャンデリアや白熱灯、ラルフローレンの壁紙、マホガニー製のブース、大理石の床など、高級な料理が出てくるような錯覚を起こさせるつくりになっている。

5. 航空機型(ニュージーランド タウポ)

ここのマックは引退した本物のダグラスDC‐3を使って店舗にしている。飛行機は単なる飾りではなく、客席も20あって、ちゃんと飲食できるエリアになっている。DC‐3のエンジンは撤去されているが、鉄製のプロペラやコックピットは顕在。

ここは元々、エアロプレイン・カー・カンパニーというカーディーラーの店だったが、オーナーが使われなくなったDC‐3を購入して店の建物の隣に設置。その土地を1990年にマクドナルドが飛行機ごと購入。そのまま飛行機を店舗に使ったというわけだ。

6. マックスキー(スウェーデン リンドヴァレン)

1996年にできた、世界初のスキースルーマクドナルド。スキーを脱がずに、カウンターでハンバーガーを注文できて、そのまま滑っていくことができる。特に急いでいなかったり、寒さを避けたいときは、ちゃんと中に140人座れる椅子席もあるとのこと。

7. 農場型(カナダ サスカチェワン ムースジョー)

ここのマックは、赤いサイロのある納屋のような形をしていて、内装も農家風。ドライブスルーも、トラクターで入ることができるくらい広く、朝、農場に仕事に出る前に立ち寄ることが可能。

8. アールデコ風(オーストラリア メルボルン)

もともとはイギリス系のホテルだった建物。1937年に建築家ジェームズ・ヘイスティー・ウォードロップが設計した。80年代後半に歴史的建造物に指定されている。

マクドナルドはこのレトロ調のレンガや曲線の美しいバルコニーをそのまま残したが、内装はマックの雰囲気に合うように作り変えた。

9. 19世紀市庁舎風(アイルランド ウィックロー県ブレイ)

1881年、イギリス人政治家で慈善家のレジナルド・ブラバゾンが、ブレイのメイン通りにチューダー朝様式の市庁舎を作らせた。建物の上階には、ブレイ町議会の部屋がいまでもあり、下が1997年にオープンしたマックの店舗になっている。

10. デントンハウス(ニューヨーク州ロングアイランド ニューハイドパーク)

1985年、マクドナルドは荒れるにまかせていたデントンハウスを買い取った。デントンハウスは1795年頃の農場として使われていたジョージア様式の建物。

マクドナルドは全面建て替えしようとしていたが、解体前に市がこの建物を歴史的建造物に指定した。マクドナルドは、この建物の1927年の古い写真を参考にして、雰囲気を残したまま改装し、1991年に2階建ての新店舗をオープンした。

今日、その写真が店舗のロビーに飾ってある。マックとしてもビジネスがうまくいき、市にとっても歴史の一部を残すことができ、店長にとっても家族共々ここで20年生計をたてることができて、みんなが互いにメリットを得られる状況に満足している。

11. 船長の家(メイン州フリーポート)

デントンハウスと状況はよく似ている。マクドナルドは建物そのものよりその立地が気に入って、フリーポートの古い船長の家に目をつけた。

当初は、1850年代に建てられたこの家を解体して、新しい店舗を建設する計画だったが、市民グループが市の職員をたきつけて、解体を阻止させた。

マクドナルドは住民の意図をくんで設計を変更し、船長の家をそのまま生かして改装した。メイン州にあるため、メニューにはマックロブスターというロブスターロールがある。

12. 世界一高級なマック(ノースカロライナ州アッシュヴィル)

鉄道王ジョージ・ワシントン・ヴァンダービルト・ビルトモア・エステートにあるこのマックは、世界一豪奢なマクドナルドと言われている。

2000年にオープンするまではよく見かける普通のマックの店舗だったが、歴史的なビルトモア・エステートの雰囲気に合うように改築された。

小型のグランドピアノ、レッドオークのテーブル、錬鉄製の手すり、ゴールドリーフの暖炉など、豪奢なつくりになっている。従業員も黒いベストにボウタイといういでたちを義務づけられ、上流風な雰囲気をかもしだしている。

“我々はマクドナルドに、ほかのファーストフードチェーンと競争することはないが、ビルトモアそのものと競わなくてはならないことを納得させることができた”と語るのは、建築家のロバート・グリフィン。

見た目も感覚もビルトモアにふさわしければふさわしいほど、当時の一部でも感じとることができるだろう、とのことだ。

13. 山岳マック(中国 広西チワン族自治区陽朔県)

中国は急速に西洋の影響や大衆文化を取り入れているため、アメリカの巨大ファーストフードチェーンもここ中国南部にまで進出している。

山に囲まれた小さな町の、美しい湖をたたえる風光明媚な場所に、中国の仏塔に囲まれてマクドナルドがある。住民や急速に増えているロッククライマーやバックパッカーたちのために建てられた。

出典:mentalfloss

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