今年の4月に、栃木県佐野市内の市立小学校に通う児童二人の母親が相次いで自殺するという事件が起こりました。原因は「ママ友イジメ」。我が子がイジメに遭い、それに抗議した二人の母親が別の児童の母たちの輪から孤立し、「母親失格だ」などと追い詰められたことで命を絶ってしまったというものでした。

家族が巻き込まれる可能性が高い分、イジメよりも根が深いともいえる「ママ友イジメ」。もしも悪質なママ友イジメに巻き込まれたら、どうすればいいのでしょうか。

ママ友イジメが根深い理由。それは…

発言力があるママに気に入られなかった、暮らしぶりや子どもの発達が嫉妬の対象になってしまった…など、ママ友イジメが起こる理由はさまざまです。外野から眺めると実にくだらないものですが、当事者からすると深刻です。なぜなら、親の人間関係がそのまま子どもに影響してしまう可能性があるからです。

「どうしてわたしは遊べないの?」孤立していく我が子に…

同じ幼稚園に通い、いつも一緒に遊んでいた仲良しグループ4人組。ママ同士も仲が良く、幼稚園終わりには誰かの家に集まり、休みの日には家族ぐるみで出かけることも少なくありませんでした。

仲良しグループに歪が生まれたのは、グループ内のひとりが家を新築したことがきっかけでした。理不尽な嫉妬をかってしまった親子は孤立し、集まりにも呼ばれなくなるように。

「どうして、わたしは〇〇ちゃんのおうちに行っちゃいけないの?」

親の人間関係がこじれたことなんて、子どもたちには関係ありません。しかし、一歩園を出てしまえば、子どもたちが親の人間関係の影響を受けてしまうことは否めません。保護者も参加する運動会、「一緒にお弁当を食べようね」と約束していた子どもたちの気持ちは、踏みにじられる結果となりました。

結局、孤立した親子は幼稚園卒園まで耐え、遠くの小学校に進学を決めました。実際にあった話しです。

ママ友イジメに巻き込まれたら…忘れないでおきたい5つのこと

もしもママ友同士でトラブルになったら、いったいどうすればいいのでしょうか。具体的な対応策はきっとそのときによって異なりますが、忘れないでおきたい5つのポイントを挙げてみました。

1. 子どもが幼いうちのママ友イジメは「逃げるが勝ち」

子どもがまだ幼くて、はっきりとした「仲良し」が決まっていないならば、とにかく逃げるが勝ちです。子どもという人質がいないのですから、無理に付き合う必要はないのです。ママ友イジメごときで子育て期の楽しい記憶を苦い思い出にするなんてナンセンス。あなたを悩ませる人間関係から、とっとと逃げてしまいましょう。

2. ひとつのグループに執着せず外に目を向けよう

幼稚園(保育園)や小学校に通い、子ども同士に「仲良し」ができるようになると、それがきっかけでママ友となるケースは少なくありません。子ども同士が仲が良く、親も親しくなれたなら最高ですが、そうとも限らないものです。

ママ同士でうまくいかず、トラブルやイジメにまで発展しそうな場合は、まず他に目を向けましょう。「イジメに遭ったから集まりに行きにくい」と感じれば、どうしてもみじめな気持ちになってしまうものです。ならば、まずやるべきことは、「逃げる理由」をつくってしまうこと。習い事でもいいですし、ボランティアでも仕事でも、とにかくママ友に固執しないで済むような理由をつくりましょう。「最近見ないけれど、どうしたの?」なんて探られたときの言い訳にもなります。

3. 子どもに影響が出るようなら転園・転校も考えて

ママ友イジメでは「子どもまで巻き込む」という話を耳にすることがあります。

ママ友同士のトラブルが原因で、子どもたちを遊ばせないようにする。また、子どもたちに悪口を吹き込むことで、誰かの子どもを孤立させようと図る。そんな陰険な兆候が見られたときには「転校」や「転園」だって視野に入れましょう。追い詰められてかなしい思いをしたり、実害を被るよりもよっぽどマシです。また、実害があるのであれば然るべき対応をしたってかまいません。出るところ、出たっていいんです。

ただし、孤立無援の状態になってしまうのは苦しいもの。必ずどこかに心の逃げ道を用意してから戦うことを忘れてはいけません。

4. 人間関係はいずれ変わるということを忘れないで

子どもを通じて親しくなるママ友の関係は、よっぽど親しい仲にならない限り子どもの進学などを機に次第に疎遠になっていくものです。ママ友が友人関係のすべてになってしまうと、新しい環境でさみしさを感じることもあるかもしれません。ママ友の人間関係は、他よりもよっぽど移ろいやすいのです。良くも悪くも、「ママ友」に縛られないことが大切です。

5. 気が合うママ友が見つかればラッキー!ぐらいの気持ちが大事

趣味の場や学校で自ら進んで知り合う「友人」と、子どもを通じて知り合う「ママ友」は似て非なるもの。共通点といえば同世代の子どもがいるかどうかだけで、暮らしも、年齢も、趣味も、歩んできた人生だってまったく違います。ひょっとすると、ぴったり気の合うママ友を見つけるのは、友人を見つけるよりも難しいものなのかもしれません。

そんなママ友ですから、無理に合わせようとする必要はありません。言いたくないことは濁したってかまいませんし、お付き合いだって、子ども同士の付き合いに不都合がない程度でOKです。ただし、子どもが自宅に招かれたらお礼を告げるなど、非常識にならないよう最低限の礼儀は守りたいものです。

もしも、ママ友トラブルに巻き込まれてしまったら、思いつめずに逃げ道を探しましょう。また、子どもに「イジメはダメ」と諭しながら、嬉々としてママ友を陥れるような人間になってはいないか、いつだって自らを見つめなおしたいものですね。

最後に、亡くなった二人の女性のご冥福をお祈りします。

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家事が嫌いなぐうたら主婦。25年2月生まれのムスメと夫の三人暮らし。 育児、暮らしにまつわるネタを中心にライター業をしています。お酒とチョコレートが大好き。

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