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飛行機の中でお子さんが泣き止まずに苦労したことがある方、または泣き叫ぶよそ様の子にキレそうになったことがある方、どちらも必読です。

何でも相談こどもクリニック~新たなスタイル~』の著者で小児科医の宮田大揮先生が、機内で子供が泣く医学的理由とその対策をレクチャーしてくださいます。

お子さんをお持ちの方にはとても有意義な、そしてこれまで迷惑だと感じていた方にはちょっとやさしくなれるエッセンスが含まれている情報ですよ。

飛行機でこどもは何故泣くの?搭乗前にチェックすべきこと

こどもは、飛行機に乗るとよく泣きますね。これには、いろいろな要因があるので今回は、何故こどもが飛行機で泣くのかを解説してみたいと思います。

飛行機は、高い高度で飛んでいるので、気圧の変動があるため機内の気圧を一定に保つように調整されています。そして、温度管理もするためにエアコンが作動しているため、かなり湿度が低い状態が維持されています。

では、機内はとても快適なのか?ということですが、実は酸素はやや不足している状態で管理されています。

もちろん、体の障害が起きるようなレベルではないのですが、成田空港からハワイのホノルルまでのフライトで実験が行われており、約8時間のフライトで3時間くらいすると機内の酸素濃度が低下し、

体内の酸素を示す数値が通常98%から100%というものが、90%前半まで低下することがわかっています。

成人であれば、短期間の酸素濃度の低下は問題なく乗り越えることができますが、こどもの場合には酸素濃度の低下が不快になってしまうことがあります。

どんな感覚になっているかといえば、気管支炎や肺炎のときのようになんだか息苦しいなという状況が急に現れるといったイメージです。

なので、それはこどもだったら、泣いてしまうよなと考えることができるため、自分は機内で泣いているこどもにはかなり優しくできるようになっています。

離着陸時の対策は?

そのほかに、離陸と着陸時には気圧の変動が起きてしまうので、耳の痛みにつながることがあります。そのため中耳炎などがあると、耳の圧力調整(いわゆる耳抜き)ができないので、容易に痛みとなってしまい機内で痛みに耐えられなくなってしまいます。

そのため、飛行機に搭乗する前には中耳炎がないかチェックしたり(鼻水などの風邪をひいていなければ、わざわざ病院に受診する必要はありません)、耳の圧力を調整するためにを持参したりという工夫が必要になります。

赤ちゃん
を乗せる場合には、哺乳瓶を持って行き、離着陸時には哺乳をさせておくと耳管という耳の圧力を調整する場所が開放するため、痛みが出現することがなく過ごせます。

つまり、離着陸時に泣いてしまうこどもは耳の痛みが出現しているため、耳管を調整する必要があります。もし、中耳炎になってしまっているのであれば、痛み止めの座薬などを使用してあげることをお勧めします。

安定飛行となってから、3時間くらいしてからグズる場合には、すこし息苦しい感じがあるため空気を吸いやすい体制を整えてあげたり(首が屈曲していないか?などをチェック)、

濡れたタオルなどをもらい、口や鼻の周りを加湿してあげることで、息苦しさが軽減するため行ってあげることが必要となります。

しかし、両方の原因に対する最大の予防方法は、寝ていることです。寝ていれば、耳の痛みにも気付かず、苦しさも気付かずに過ごすことができます。

海外ではフライト用に小さい子では眠る薬を使用することもありますし、当院では落ち着きがないこどもなどにも有効な抑肝散加陳皮半夏という漢方薬の座薬が有効であると考えており、

睡眠薬はちょっとな嫌だなと思われる方は、この漢方薬の座薬を用意しているためご検討いただけますと幸いです。

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