アメリカに手話を使って人間と完璧に会話するチンパンジーがいるのを知っていますか?

名前はWashoe、女の子のチンパンジーです。

世界で初めてASLで会話したチンパンジー・Washoe

出典 https://en.wikipedia.org

Washoe was born in West Africa in 1965. She was captured for use by the US Air Force for research for the space program.

出典 https://en.wikipedia.org

Washoeは1965年西アフリカで生まれましたが、その後アメリカ空軍の宇宙開発に関するプロジェクトのリサーチ目的のため小さい頃に捕らえられ、ネバダ州につれてこられました。

小さいときのWashoe

出典 http://www.friendsofwashoe.org

ネバダ州に連れて来られたWashoeは、アレン・ガードナーとベアトリック・ガードナーという夫妻に引き取られ、アメリカ手話(American sing language)を教えられることになります。

The Gardners raised Washoe as one would raise a child. She frequently wore clothes and sat with them at the dinner table. Washoe had her own 8 x 24 foot trailer complete with living and cooking areas. The trailer had a couch, drawers, a refrigerator, and a bed with sheets and blankets. She had access to clothing, combs, toys, books, and a toothbrush. Much like a human child, she underwent a regular routine with chores, outdoor play, and rides in the family car.
[...]
Washoe learned approximately 350 words of ASL.

出典 https://en.wikipedia.org

ガードナー夫妻は動物の言語習得を研究している博士。
夫妻はWashoeにアメリカ手話言語を教えるプロジェクトを立ち上げます。

言語を教えるというリサーチ目的だけではなく、夫妻はWashoeを人間の子どものように育て愛情を与えます。

例えばWashoeに服を着せ、夕食はテーブルに座って一緒にとる。
Washoeにはリビングとキッチン付の専用トレイラーも与えられました。
Washoe用にベッド、ベッドシーツ、ブランケット、そして、髪をといたり、おもちゃや本に触れ合うことも自由です。もちろん歯も洗います。
お出かけする時はファミリーカーに一緒に乗車します。

まるで人間の子どもでしょ?!

そしてWashoeは約350語を習得して、人間と会話をしました。

「赤ちゃんが死んだの」と伝えた飼育員にWashoeは・・・

Washoeの世話をしていた飼育員のひとりにKatという女性の研究員がいました。

WashoeはKatとも仲がよく、心を開いた関係でした。

しかしある日突然いつも居るKatの姿をWashoeは見かけなくなりました。

何も告げずに仲の良い人が居なくなると、人間でもそうでしょうが腹をたてますよね?
チンパンジーでもそれは同じです。

数週間してKatが戻ってきたとき、Washoeは彼女に対して冷たい態度をとりました。

「何も告げずに突然消えたと思ったら突然又戻ってきて、今更何よ?!」と、思っていたのでしょう。

KatもWashoeが自分に対して腹をたてているんだと感じ取りました。

そして、おもむろに彼女が突然消えた理由をWashoeに話し始めました。

Kat made her apologies to Washoe, then decided to tell her the truth, signing "MY BABY DIED."

出典 http://www.geekfill.com

KatはWashoeに謝ってから、真実を打ち明けました。

「あのね、Washoe、私の赤ちゃんが死んだの。」

Washoe stared at her [Kat], then looked down. She finally peered into Kat's eyes again and carefully signed, "CRY", touching her cheek and drawing her finger down the path a tear would make on the human.

出典 http://www.geekfill.com

するとWashoeはKatをじーっと見つめた後、一度下を向き、再び顔を上げ、Katの目を見ながらこう手話をしました。

"CRY"....

そして、チンパンジーは人間と違い泣きませんが、涙を表現するように指を頬に伝わせました。

過去に自分も二人の子どもを亡くしていた経験があるWashoe

Katの流産をした話を聞いたWashoeは、自分も経験した辛い出来事を思い出したのでしょう。

Washoeも過去に二回、自分の子どもを亡くした経験を持つ母親でした。

Katの話を聞き、Katの悲しい思いに共感するように"CRY"と表現したWashoe。

世界で初のアメリカ手話言語を習得したWashoeも2007年にこの世を去っています。

このような動物の素晴らしさに気付くためには、人間のほうが動物に寄り添うことが大事なのではないでしょうか。

動物はただ私たちと違うコミュニケーションをするだけで、喜んだり、泣いたり、怒ったり、悲しんだり、全ての感情を持ち合わせています。

もし「動物に感情などない!」と言う人がいれば、是非この話をしてあげてください。


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関西出身・ラトビア共和国在住のナチュラル派公式ライターの“なチュらと”です。
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