記事提供:カラパイア

ハッカーとはコンピュータや電気回路に関して深い技術的知識を持ち、その内部を覗いたり操作したりする人のことだ。最近ではハッカーでも悪事を働く者はクラッカーと言い換える事が提案されているが海外ではいまだ定着していないようだ。

SF映画でも、1980年代から90年代初頭のクラッカーたちの所業をかなり大げさに描いてきた。ときには都市全体を乗っ取り、ときには核戦争の引き金も引いた。

これらは明らかに誇張であるが、クラッカーの危険性については近年特に懸念が抱かれるようになった。

こうしたことの背景には、企業や政府などが、コンピューターシステムやネットワークに益々依存するようになってきた状況がある。

クラッカーたちは、様々な手段でシステムに干渉することができる。これは、もはやサーバーやネットワークへの不正侵入だけを意味するものではない。

事実、アノニマスなどの賛否両論あるグループの最近の行いの多くには、DoS攻撃というネットワーク構成機器を攻撃し、ウェブサイトを閲覧できなくする行為が見受けられる。

もちろん、従来型の方法も健在だ。政府や企業から機密を盗み出し、売却したり、犯罪行為に利用したりする。

また、批判対象の重要ファイルを削除したり、システムを改ざんしたりすることもある。悪事を暴露するとの名目で、センシティブな情報をリークする人物もいる。

その動機が何であれ、クラッカーは極めて危険な存在となりうる。

貴重な情報を盗み出し、億単位の被害を生じさせることも、国家安全保障をリスクに晒すこともできる。これらは全て、クラッカーが実際にやってきたことだ。

10. ゲイリー・マッキノン

彼が米軍のコンピューターシステムにアクセスし始めた2001年当時、マッキノンは失業中のコンピューターシステム管理者だった。彼が重要なOSファイルを削除したために、ミサイルや機密情報を管理するシステムに数千万円の被害が発生したという。

米政府の公式発表によれば、1人の人間が引き起こしたものとしては、アメリカ史上最大のコンピューターシステム攻撃だった。マッキノンの目的は、フリーエネルギーやUFOの情報を探ることだった。

大陪審ではイギリスからアメリカへの引き渡しを巡り長年争われたが、医療専門家によってマッキノンはアスペルガー症候群を患っており、引き渡しが実行されれば自殺する危険性があるとして、2012年に棄却されている。

9. マイケル・ビーヴァン&リチャード・プライス

1996年、イリギス人の2人の少年が米空軍、NASA、NATOのコンピューターに不正アクセスした。その際、ファイルが削除や移動されたことから、システム上に広範な損傷が生じた。

米軍の専門家は、こうした侵入への対策に追われ、膨大な費用が費やされることになった。その後、少年たちは、韓国の研究施設もハッキングし、米空軍のサーバーに核プログラムに関する情報を垂れ流した。

万が一、北朝鮮関連のデータが盗まれていれば、アメリカが真っ先に疑われるため、報復攻撃を受ける危険すらあった。幸いにも、盗まれたデータは韓国のもので、国際的な大問題に発展することはなかった。

8. ケヴィン・ミトニック

最も有名なクラッカーの1人であるミトニックは、数年に渡って様々なコンピューターシステムやサーバーに侵入した。

最初は、電話会社やコンピューター会社のシステムに侵入し、機密情報をコピーしたり、重要なデータを改ざんしたりしていた。また、パスワードを盗み出すことで、個人のeメールアカウントにも不正アクセスしていた。

こうしたことから、1995年に逮捕されるまで、アメリカでは最重要指名手配クラッカーだった。現在は、セキュリティ業界で働いており、正義のクラッカーとして、ウェブサイトや企業のハードウェアに対するハッキングを防いでいる。

7. ウラジミール・レヴィン

多くのクラッカーは、情報の入手や抗議を目的として、軍や企業のコンピューターを狙うが、自己の利益のために顧客の口座を目標にする者もいる。

1994年、ロシアのウラジミール・レヴィンはまさにこれを行った。彼はシティバンクのネットワークに侵入し、口座からおよそ10億円の現金を盗み出した。

最終的にイギリスで逮捕され、アメリカに送還後、3年間服役することになった。盗まれたお金は4000万円分を除きすべて回収されている。だが、消えた4000万円の行方は現在も不明だ。

6. マイケル・カルセ

2000年、マフィアボーイの通称で知られるマイケル・カルセが人気サイトに不正アクセスした当時、彼はまだカナダ、ケベック州に暮らす高校生でしかなかった。

それでも、一連のDoS攻撃の間に陥落させたサイトは、ヤフー、アマゾン、デル、イーベイ、CNNなど錚々たる顔ぶれが並び、それらのコンピューターシステムに大きな被害を与えている。

検察によれば、これによる被害総額はおよそ7億円に相当するが、専門家の中には世界経済に与えた影響から最大100億円にも達すると試算する者もいる。

5. ジャンソン・ジェームズ・アンチェタ

ハッキングの常套手段に、他のユーザーのコンピューターを乗っ取って、犯罪行為に利用するというものがある。

これはボットネットと呼ばれ、ウェブサイトやコンピューターシステムを攻撃する際に広く利用される手法だ。多数のコンピューターを動員されれば、防御も難しくなる。

アンチェタが乗っ取った機器は1年間で50万台にも上り、特定のウェブサイトをダウンさせたいと望む人物のために仕事をしていた。結局はFBIに逮捕され、5年間の懲役が言い渡された。

4. エイドリアン・ラモ

自分の身元を隠し、警察の追跡を逃れるためにラモが使用していたのは、図書館やネットカフェのコンピューターである。

その標的には、マイクロソフト、ワールドコム、AOL、ニューヨークタイムズ、ヤフーといった名だたる企業が含まれており、それらのシステムに侵入しては情報の窃盗や改ざんを行っていた。

後に、コンピューター犯罪の廉でFBIによって起訴されている。2010年には、25万もの機密文書を漏洩させたチェルシー・マニングについて米軍に情報提供し、その逮捕につなげたこともあった。

3. オーウェン・ウォーカー

AKILLという名で知られ、ウェブサイトやコンピューターシステムへの組織的攻撃を複数回に渡って成功させた凄腕クラッカーである。

Akbotというウイルスを作成したことで知られ、これを利用して世界中にある数百万台のコンピューターをコントロールしつつ、特定の目標に攻撃を仕掛けていた。

専門家の試算では、同ウイルスやハッキング行為による被害額は26億円にも上るとされている。

2. アルバート・ゴンザレス

キューバ生まれのゴンザレスは、2005~2007年にかけて大量のクレジットカード情報を盗み出した。

当時の警察の見解によれば、ゴンザレスは不正アクセスしたコンピューターに複数のコードを仕込み、1億7000万件近くのカード情報を盗み、口座から金を引き出していた。コンピューターシステムへの損害と不正に入手した現金の被害総額は20億円に達する。

1. アストラ

本名は未だ発表されていないが、ギリシア警察によれば、アテネ在住の58歳の数学者である。2002年以来、数多くのコンピューター犯罪に関わり指名手配されていた。

特に有名な2005年に実行したフランスの軍事企業ダッソー社へのハッキングについては現在もまだ捜査が続いている。

この事件では、兵器や航空機などの機密情報が盗み出され、横流しされていた。検察の主張では、ダッソー社の被害はおよそ360億円に上るとされている。

出典:therichest

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