写真はジャネットさん(左)とアレキサンダーさん(右)のご夫婦。

お二人ともポーランドからのアメリカ移民二世で、生まれ年も同じ1919年。
二人とも大家族出身で幼馴染でした。

境遇が似ていたお二人は、8歳の頃からもう恋いに落ち付き合っていたそうです。

The couple began dating when they were 8 years old, according to their children Richard and Aimee.

出典 http://abcnews.go.com

アレキサンダーさんは第二次世界大戦中海軍に所属していましたが、無事に帰還できた1940年に二人は結婚。5人の子供にも恵まれました。

海軍退役後は、広告会社に勤めていたアレキサンダーさん。
1950年代60年代はNYCの会社でバリバリと働きながらも、家族旅行など、どこに行くにも妻のジャネットさんと一緒でした。

1970年代にアメリカ・西海岸のサンディエゴに移り住み、アレキサンダーさんは自分の広告・ファッション会社を立ち上げます。
妻のジャネットさんはその会社のチーフスタイリストを任されました。

夫婦二人三脚での会社運営。

会社も順調に育っていき、家庭でも仕事でも一緒。
夫婦はいつも一緒でした。

いつも一緒。75年間ずっと一緒・・・。

70年代にサンディエゴに移り住んでから始めた趣味のゴルフは、毎日の日課。

“He would be waiting in the chair with his putter,” Richard Toczko said.

「自分のパターを持って、椅子に座って待ってるくらいですよ」

出典 http://abcnews.go.com

と、息子・リチャードさんがちゃかすくらいゴルフにはまっていましたが、それも転倒が原因で尾てい骨を骨折するまででした。

尾てい骨を骨折したアレキサンダーさんはベッドでの生活を余儀なくされ、急激に衰えていきます。
また同じ頃妻のジャネットさんも病気を患い同じようにベッドで寝たきりでした。

Mr Toczko suffered a broken hip in a fall and was left bed-bound. A local hospice delivered a special bed to his home, which staff pushed up next to his beloved wife's bed.

「アレキサンダーさんは転倒の際に負った尾てい骨の骨折に苦しみ、寝たきりの状態になりました。地元のホスピスから介護用のベッドをアレキサンダーさんの家に導入し、ホスピスのスタッフがそのベッドを彼の愛妻のベッドの横にくっつけたのです。」

出典 http://www.dailymail.co.uk

最期の願い「逝く時は妻の腕の中で・・・」

夫婦が死期に近づいている先月6月初旬、妻のジャネットさんはベッドからうわごとの様に「今日は29日よね?」と繰り返し子供たちに聞いていました。

6月29日はアレキサンダー・ジャネット夫妻の結婚記念日。
意識がはっきりしない中でもそのことを聞いてくる母親に、本当の日付は違っていたのですが、娘のエイミーさんも「そうよ、今日は29日よ。」と優しい嘘をついてあげ、「お母さん、結婚記念日おめでとう!」と伝えたところ、ジャネットさんは震えるほど喜んだといいます!

なぜなら6月29日は夫妻の結婚記念日でもあり、今年は75周年目を迎える節目の年だったからです。

'We said happy anniversary, and my mother was thrilled because it was their anniversary and she knew that he was going and that they had made it to 75 years,' said Mrs Toczko-Cushman.

「私たちはおめでとうと口々に言いました。母は父がもうすぐに逝ってしまうだろうと分かっている一方で、75周年を一緒に迎えられたんだと歓喜していました。」

出典 http://www.dailymail.co.uk

1940年に結婚式を挙げた当時のご夫婦

出典 http://www.dailymail.co.uk

夫婦がかねてからいつも口にしていたことは「死ぬ時は自分たちのベッドの上で、手と手を取り合って、お互いの腕の中で眠りにつきたい」ということでした。

6月17日、その”時”がやってきました。
夫のアレキサンダーさんが、亡くなられたのです。

そのことを娘のエイミーさんがジャネットさんに伝えると、ジャネットさんは起き上がり、そして・・・

'She hugged him and she said, "See this is what you wanted. You died in my arms and I love you. I love you, wait for me, I'll be there soon".'

母は父を抱いて、そして言いました。「ほら、これがあなたが望んでいたことなんでしょう?私の腕の中で死にたいって。
愛してるわ。愛してる、待っててね、すぐにそこに行くからね。」

出典 http://www.dailymail.co.uk

そしてその数時間後の次の日、妻・ジャネットさんもその約束を果たすかのように安らかに眠りにつきました。

Jeanette Toczko, 96, and her 95-year-old husband, Alexander Toczko, from San Diego, California, who were married for 75 years have fulfilled their final wish to die in each other's arms after they passed away clutching hands, within hours of each other, in their bed

妻ジャネット・トシュコさん(96歳)と夫アレキサンダー・トシュコさん(95歳)は、75年間の結婚生活を共に過ごし、死ぬ時はお互いの腕の中で・・・という願いを叶え、手と手を取り合い安らかな眠りにつきました。

出典 http://www.dailymail.co.uk

幾人もの自然死を見守ってきたホスピスのナースでさえも、このようにお互いの最期の時を一緒に迎える夫婦を目にすることはまれだと言います。

Even the hospice nurse said it was the most incredible thing to see the two of them taking those last breaths together

出典 http://www.dailymail.co.uk

お互いを愛し、そして慈しむとは・・・

75年間、楽しい時も苦しい時も本当に一緒になって乗り越え、過ごしてきたご夫婦。

いつも一緒だったアレキサンダーさんとジャネットさんは、最期の眠りにも一緒に就きました。

ジャネットさんからアレキサンダーさんへ囁いた最期の「愛してるわ」という言葉に、思わず胸が詰まります。

お互いを愛す、慈しむ、とは、きっとこのお二人のようなことを言うのでしょうね。

ご冥福を心よりお祈りいたします。

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関西出身・ラトビア共和国在住のナチュラル派公式ライターの“なチュらと”です。
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