記事提供:TRiPORT

こんにちは。TRiPORTライターの冒険女子アオノトモカです。

さて、問題です。2014年に発表されたグローバルジェンダーギャップレポートで男女格差がアジアで最も少なく、

世界ランキングでもヨーロッパが上位を占める中で9位を獲得し、日本(104位)やアメリカ(20位)よりも格差が少ないと判断された国はどこでしょう?

答えは「フィリピン共和国」です。

大卒無職のフィリピン人男性

私がホームステイをしていたフィリピン人家庭には、私と同い年の男性が住んでいました。彼は大学を出ているエリートにも関わらず、定職につかず、日中は自分の娘と甥っ子や姪っ子の面倒をみて暮らしていました。

彼の奥さんは看護師としてドバイで働き、娘の教育費などは彼女が稼いでいます。また、彼のお母さんやお姉さんも仕事を持ち、働いています。

私は最初、彼に対して「働き盛りの男のくせに無職なんて、怠け者だなぁ」と思っていました。

無意識の偏見に気づく

出典筆者撮影

しかしある日、彼のお母さんがこう言いました。「息子がこの家に残ってくれるおかげで、毎日安心して仕事をすることができる」と。

現在一緒に暮らしている家族の中で彼は唯一の成人男性であり、彼のお母さんやお姉さんは「留守の間、男性が家を守ってくれている」また「子供たちの面倒を見てくれる存在がいる」という安心感があるからこそ、外で働くことができているようでした。

彼は決して「怠け者」などではなく、家族の一員として彼なりの役割を果たしていたのです。

私は「『男のくせに』働いてないなんて、怠け者だ」という偏見を、無意識のうちに自分が持っていたことに気がつきました。

男女平等先進国

出典 https://www.compathy.net

このように「男はこうあるべき」「女はこうあるべき」といった偏見は、男女関わらず持っていると思います。

日本では女性軽視が問題にされることが多いですが、一方で私のように「男のくせに」という男性に対する偏見を無意識のうちに持っている人が多いのも事実ではないでしょうか。

フィリピンでは、こういった性別による偏見に縛られることなく、様々な判断が下されていると感じます。

男性が外で働かずに家を守ったり、女性が役職者として活躍することは自然と社会で受け入れられています。

もちろんフィリピンでも男女平等が完璧に実現されているとは言えませんし、フィリピンはそれ以外の社会問題を多く抱えているため、それが障壁となって経済発展が妨げられることもあります。

しかし、ひとりひとりが社会において「男性だから」「女性だから」という偏見に縛られずに、あるがままを受け入れているフィリピンは、アジアの「男女平等先進国」と言えるかもしれません。

フィリピンが教えてくれた大切なこと

出典筆者撮影

日本でも昨今「男女平等」が叫ばれるようになり、女性がより社会で活躍できる仕組みやルールを作ることが注目されています。

しかし、私がフィリピンで学んだのは「人々の意識」が最も大切だということです。男女平等のための素晴らしい仕組みができたとしても、人々が持っている意識が変わらなければ社会は変わらないでしょう。

無意識のうちに持っている性別による偏見を、男性も女性もひとりひとりが意識的に変えていく必要があると思います。

偏見の眼鏡を外して、見つめ直す

自分が持つ常識と偏見の眼鏡をはずし、異なる文化の社会をのぞいて見ると、日本が抱える社会問題について考えるきっかけになったり、時に問題の解決の糸口が見えてくることもあります。

社会問題だけでなく、個人の問題にも同じことが言えるかもしれません。

最初は自分が偏見という名の眼鏡をかけていることすら認識していませんが、異なる文化に深く触れていくうちに、その眼鏡の存在に気づき、そこでやっと眼鏡を外して考えることができます。

異文化に触れて、その目で問題を見つめ直してみましょう。きっと新たな発見があるはずです。

出典:The Global Gender Gap Report 2014

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