ビジネスにおいて「人脈」というキーワードは外せないですよね?

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筆者は、レンタカー会社の営業マン等を経て独立起業し、飲食店を起業して12年になります。

その中で考えてきた、若しくは感じてきた、「人脈」という考え方について今回は書いていこうと思います。

飲食店起業ベースの内容になりますが、一般的なビジネスパーソンにも通ずる話になっていくと思いますので、是非最後までお付き合い頂けると幸いです。

知人・友人を増やすことが人脈作りと思った起業前の筆者。

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思えば筆者も、起業前にはなるべく多くの人と知り合うようにして、付き合うようにして、いざ自分が起業する際にはお客様になって頂こうと、色々なところに顔を出して名前と顔を覚えてもらえるように言わば「営業」をしていました。

取り敢えず静かに開業した筆者は…。

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筆者は飲食業開業に経験が無く自信が無かったこともあって、開店のキャンペーンやイヴェントなど、派手な事はやらず、プレ・オープン期間を長く取った上で所謂サイレント・オープンをいたしました。

その時期、当然店の前を通る人ならば新しいお店が出来た事に気付く可能性はありますが、筆者の店舗は3階で、一階の階段横にある小さな看板だけが目印なので、オープン当初から飛び込みのお客様が多数いらっしゃる事は考えにくい状況でした。

人脈の意味を知らず、闇雲に知人・友人相手のビジネスを始めてしまった。

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そんな中、誰が御来店されていたかというと、筆者の起業前の知人達です。正直最初はこれで当分いけると思うほど、そういった方々の御来店が相次ぎました。

ただ、「奥村君(筆者)が店を開いたから、一度は行ってあげないと…」と思う人の人数が、筆者の起業前の「営業」によって多数いただけのことであって、筆者が今後この事業を継続していく為に獲得すべきお客様とは言いがたい方々の御来店でした。

勿論開店当初、徐々に筆者の店を知ってご来店される一般のお客様が増えるまでの、失礼ですが「繋ぎ」としては充分過ぎるほどの人数でした。筆者は知人・友人が多いという事がこんなに有難い事なのかと、その時は思いました。

暫くすると不思議な感覚に…。

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しかし数ヶ月営業すると、不思議な感覚になります。

筆者の開業前の知人より、お店を開いてから筆者を知ったお客様の方が多くなり、知人の店だからと自由に振舞おうとするお客様と、それに違和感を持つ新しいお客様、店内の秩序を考えるようになった筆者という間で、不協和音のようなものが発生しました。

友情から始まるビジネスより、ビジネスから始まった友情の方が良い。

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筆者は開業前に知人だった人々には申し訳ないのですが、ビジネスを軌道に乗せるためには、筆者の店が出来てから知って頂いた一般のお客様を大切にしていかないと、知人に好き勝手にやられて新しいお客様を逃し、店の秩序が保てなくなると思うようになりました。

その後筆者は、あまりお店をやっているということを、店の外で出会った人には言いにくくなりました。

友情のようなものを先に作ってしまってからビジネスの相手にするというのは実は非常に難しいと思いました。その逆に、ビジネスで知り合った人と友情を築く方が楽な面も多いことを知りました。

その結果、現在は起業前の友人・知人との交流は極端に減りましたが、一部オン・タイムの筆者に理解を示してくれた数人の方が有り難い事に未だにお客様として付き合っていただいています。

筆者は「人脈」を勘違いしていました…。

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そして、現在はプライベートでは起業後に知り合った、お客様や同業他店の方などと飲みに行ったりすることの方が多くなりました。オン・タイムから入った人々の方が、仲良くなっても楽しいと感じています。不思議なものです。

筆者は勘違いしていました。友人や知人が多いことが、そのままビジネスに通用する人脈の広さの事だと思っていました。

双方にとって勝ちパターンの知人の繋がりが「人脈」

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人脈というのは、恐らく自分が何かを始める時に、それに協力できる人とか、そのことの為に有効な知恵を貸してくれる人とか、その為に別の人を紹介してくれる人とかの事だと思いますし、逆にこちらが相手の何かの役に立てる事があれば協力したり知恵を出したり人を紹介したりという、双方にとって勝ちパターンの知人の繋がりのことだと思います。

そういった意味では友人・知人の中にも人脈を作れる場合もありますが、それは筆者の起業前のレベルでは想定していない事でした。

筆者の場合、酒場という遊び場での起業ですから、ビジネスの相手選びはもう少し慎重にしないといけなかったということです。

商売の相手を誰にするかを考える必要がある。

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ということで、今回も筆者のことばかりになってしまいました…。友人・知人が多いということは、人生を豊かにする上では勿論素晴らしい事ですが、それをそのまま商売の相手としてや、人脈として動員する事はいささかリスキーな発想でした。

筆者自身の反省と、色々なビジネス・シーンに関わる方々や、これから起業される方々には失敗して欲しくないということで、書かせていただきました。

特に飲食店での起業を考えている方は、今後未だ見ぬ店を手にする前に、このことを思い出していただけると幸いです。

そしてあらゆるビジネス・パーソンの方々も、元の友情から来る余計な価格交渉や無理な納期等の煩わしさ等を考え、ビジネスを誰とするのか、どの人脈を動員するのか、そういったことを考える切っ掛けにして頂けましたら嬉しく思います。

最後までお読み頂き有り難う御座います。

この記事を書いたユーザー

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東京都大田区大森生まれ。立正大学附属立正高等学校、尚美学園短期大学音楽ビジネス学科、放送大学教養学部生活福祉専攻卒業。STAY UP LATEオーナー。 ライター業と、セミナー講師、司会業も実質少々。江戸川区在住、一児の父。愛猫家。

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