記事提供:TRiPORT

鮮やかなグリーンのTシャツに真っ赤な太陽色のパンツ。そんなハッピーオーラが溢れるいでたちで現れたのは、ギャンブルで勝った資金だけで世界を6周するという、想像もできないような偉業を成し遂げた「プロギャンブラーのぶき」さん。

「なにかを極めた人というのは、こんなにも発する言葉に魂が宿るものなのか」。のぶきさんのお話を聞いていると、言葉のパワーに何度も心が動く瞬間に出会い、そう思わずにはいられないのです。

のぶきさんが世界を周りながら15年間で極めた「ギャンブル」と「旅」、そして、ワクワクが詰まった未来について、お話を伺いました。前編ではプロギャンブラーとしての、のぶきさんの内面に迫ります。

人生をギャンブルと旅に懸けて手に入れたもの

-唐突ですが、のぶきさんにとって、ギャンブルとはなんですか?

ギャンブルとは、「なにかを賭けてなにかを得る」ということ。そして今からの1日、1時間をどう動くことで賭け、なにを得られるか?きっちりプランニングして行動し、ステキな1日を目指す。ギャンブルの勝ち方は人生の勝ち方へ通じます。

-ギャンブラーの世界って想像しづらいのですが、旅するプロギャンブラーから得たものはなんですか?

まず、なによりメンタルが最強になりました。自分がギリギリ耐えられる厳しい環境に身を置くことで、メンタルを鍛えました。

あとは、プロギャンブラー8年目で、目指していた「世界を周りながらの勝負」ができるようになり、世界視野で物事を見れるようになったこと。そのほかにも、時間への集中度が高まったりと、たくさん得ることがありました。

「人生はギャンブルだ」「旅は人生によく似ている」と言われてます。人生と類似している「ギャンブル」と「旅」という2軸を極めたことで、両方の視点から人生を語れるようになりました。

果てしない挑戦の中での試練と心の支え

-ギャンブルしながら旅をしていて、一番孤独を感じた瞬間とは?

ラスベガスでプロへの修練を積んでいたときですね。ホテルの部屋で勉強していたら、誰かがしゃべってる声が聞こえたんです。でも修練へ集中していて、気にならなかった。

少しして個室のホテルなのにおかしいなと思ってふと鏡を見たら、自分の口が動いてることに気づいた。「あ、オレの声だ」って(笑)。

3ヶ月誰ともしゃべらずこもりっきりで修練していたら、いつからか独り言を言っていたみたいです。そこまで精神を追い詰めてたんですよね。ただ、このままだと気が狂うなと思ったので、ちょっとペースダウンして、なんとかコントロールしました。

-そんな戦いの連続とも言える人生の中で、のぶきさんを支えていたものは、なんだったんですか?

10年以上の付き合いがある親友たち10人です。僕は、友達をすごく大事にしていて、たくさんいる友達の中でもピラミッドの頂上にいる10人の親友がいつも心の中に居てくれた。

世界で勝負と旅をしていて、大きな判断を迫られたときは、「あいつらだったら、なんて言うかな?」という10人の視点で判断を下してきました。

親友と言っても、僕が海外放浪しているのでしょっちゅう会えるわけじゃない。ただ、たとえ3年会わなくても、「あいつは俺の仲間だ」と思ってもらえるような行動をいつも意識してました。「さすが俺の親友だ」と言ってもらえるような。

10年経って、やっとわかった最強の幸せの基準

-15年間のギャンブラー生活を経た今、のぶきさんが最も大切にしていることはなんですか?

僕が一番大切にしているのは「スマイル」です。スマイルになると、幸せな心地良い気持ちに包まれる。

今の僕は、すべての判断基準の軸がスマイル。仕事をいただいたときも、お金がいいとか悪いとかじゃなくて、「この人とならスマイルできるかな」っていうのを基準に選んでます。

ただ20代前半までは、時給基準だった。ラスベガスで勝負するようになってから、その価値観が変わりましたね。世界一スマイルの洪水「ラスベガスのダウンタウン」から学んだことです。

ただ、「スマイル基準が人生で大事」と悟るまでに、スマイルの洪水に溺れ続けて10年ぐらいかかったけど(笑)。

-プロギャンブラーという職業を人にオススメしますか?

まったくオススメしません(笑)。ホントにホントにホントに大変なので。もう1回やってと言われたら絶対嫌だし(笑)。プロギャンブラーとしてやっていける人はほぼ皆無です。

ブラックジャックで、カジノを片っ端から追い出されるプロレベルまでいける人は、何十万人に1人なはず。

砂を噛みつづける苦しさや底なし沼にいるような辛さに、何年も耐えられるほどの忍耐力がないと、プロにはなれません。誰よりも苦しんで誰よりも努力する覚悟があるなら、挑戦してみればいいと思います。

僕がもっとお金に執着していたら、収入的にはもっと上へいけた。でも上とかどうでもいいんす。僕は旅を愛しているので、お金が貯まるとすぐ旅へ出ちゃうんで(笑)。

Traveler's Express「プロギャンブラーのぶきさん-水のように柔軟で、スマイルに溢れる旅-」

[プロギャンブラーのぶき:15年間で、世界82ヶ国をさすらう、プロギャンブラー。6月10日に2冊目の著書『ギャンブルだけで世界6周』が好評発売中。様々なトークイベントに出演するなどマルチに活躍中。​公式ブログはこちら

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