出典 http://www.city.tome.miyagi.jp

お昼の給食は、子ども達にとって楽しみなひととき。お友達とコミュニケーションを取りながらの食事は、大切な学びの時間でもあります。

日本では給食は無償で提供されているものではなく、保護者の方が対価を支払うことで運営されているのはご存知かと思います。

しかし、“支払い能力がある”にも関わらず、給食費を滞納する悪質な保護者がいるのもまた事実です。

こうした事態に対し、埼玉県の北本市が取った対策が話題になっています。

3カ月滞納したら給食停止!

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北本市立中学校4校の校長会は7月から、学校給食費を3カ月未納した場合は給食を提供しないことを決めた。生徒が弁当を持参するように、未納の保護者に通知した。市教育委員会も了承しており、25日の定例会で報告された。

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3カ月、給食費を滞納した場合は給食を提供しないことにしたのです。そして、ここからが信じられない展開でした。

市教委によると、4校の給食は自校方式で、給食費は生徒1人当たり月額4500円(全額材料費)。未納の保護者は43人で、今回の通知に対して、40人が納付するか、納付の意思を示したという。

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未納の保護者43人中40人が、納付もしくは納付の意思を表明したのです。

「払わなければ給食を出しません」と引導を突きつけられたことで、今回は保護者がアクションを起こしたのでしょうが、言われなければそのまま滞納するつもりだったのでしょうか?

この北本市の給食費未納の対策について、Twitterでは様々な意見がありました。

お金を払わずに食事をする=無銭飲食だとする意見や、給食を無償化にしては?という意見まで様々でした。

では、実際に給食費の未納がどれくらいの規模なのか、全国のデータも見てみましょう。

給食費未納の子どもがいる学校は約半分

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平成26年1月に発表された文部科学省のデータによると、給食費未納の児童・生徒がいた学校は全体の46.5%となっており、半分近くの学校が該当していることに驚きます。

では、なぜ払えないのでしょうか?これについてのデータもあるのでご覧下さい。

保護者のモラルが問われている

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経済的な問題というのは、全体の3分の1程度。半数以上は、親の責任感やモラルの欠如でした。まさに「払えるのに払わない」というケースと言えます。

こうした給食費未納に対して、児童手当から天引きが出来る制度が平成23年から施行されたため、約3割の学校が実際に天引きを実施しました。しかし、すべての学校が実施しているわけではありません。

また、もう一つ気になるのが「経済的に困窮している」ケースです。この場合は、次のような選択肢があります。

市町村のサポート「就学支援制度」

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就学援助制度とは、経済的な理由により児童・生徒の小・中学校(義務教育)への就学が困難なご家庭に対し、区が学校給食費や学用品費等の費用の一部を援助する制度です。

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自治体によりますが、教科書代、給食費、修学旅行の費用などを自治体が補助してくれる制度です。

この制度を受けられるのは、生活保護受給世帯やそれに準ずる家庭となっていますが、制度を利用する世帯は年々増えているとも言われています。

もし、給食費を支払いたいのに経済的に苦しい場合、自治体に相談して利用するのも一つの方法ではないでしょうか。

では、北本市以外の給食費未納への対策も見てみましょう。

宮崎県小林市は簡易裁判所へ申し立ても

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未納額が多額にならないうちに、学校は早めに請求・督促・訪問を実施し収納に努めるとともに、保護者に納入方法や納入額を約束した納入誓約書を作成していただいています。

学校からの再三の請求・督促・訪問にもかかわらず、給食費を納入していただけない保護者に対しては、法的手続きである支払督促制度を活用して、簡易裁判所へ申立を行い、未納金の回収に努めています。

未納金の分割納入途中で経済的に支払が困難になった保護者には、納入額の変更など、その都度相談に応じています。

ほとんどの方が支払いに応じていますが、支払いに応じていただけなかった方には強制執行を行なっています。

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本来支払わなければいけないものですからね。強制執行も有り得るというのは、抑止力にもなる気がします。

大阪府吹田市では食券制

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吹田市では、中学校給食をより身近に、利用しやすくするため、中学校給食予約システムを導入しました。このシステムでは、パソコン、携帯電話、マークシートから、給食を希望する日を選んで前月の20日までに申し込みます。

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吹田市の場合、前払いで食券を購入するシステムなので、そもそも未納という事態が発生しない仕組みが構築されています。

どんな流れなのかについても見ていきましょう。

コンビニエンスストアで20食分単位(6000円プラス振込手数料122円:振込手数料は保護者の方の負担となります)で給食費を払い込みます。入金した範囲内で給食の予約ができます。

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安心の前払い。払わなければ、予約をしても取り消されます

献立表を見ながら、希望する日を選んで申し込みます。インターネットの予約締切は毎月20日です。希望する月の後半(16日~月末)に限り、前月21日から当月5日まで追加予約することができます。

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メニューを見て、「やっぱりこの日も給食にしよう!」と思えば、締切はあるものの追加で予約することも可能です。

毎月25日~月末に、給食委託業者から派遣された配膳員が、予約した生徒に食券・マークシート予約状況確認書(マークシートで予約した方のみ)をお渡しします。

(マークシートで予約した場合、払い込んだ給食費以上に申し込んだ場合、超過した分は予約が取り消されますので、予約状況確認書で確認してください。)

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予約状況の確認もされるので、支払った給食費をオーバーした予約はちゃんと取り消されるようになっています。また、頼んだメニューがちゃんと予約されているかを確認する意味でも、安心のチェックシステムと言えるのではないでしょうか。

本人確認のため、食券や予約状況確認書を受け取る際には、必ず生徒手帳または名札を提示してください。決められた期日に必ず取りに来てください。

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本人確認もしっかりされます。

おわりに

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給食費の未払いが続くと、材料費を抑えたり、給食費そのものが値上げになる可能性もあります。結果的に迷惑を被るのは、食べる子ども達や保護者自身。

経済的に支払いが難しい場合でも、就学支援制度を利用できる可能性がありますから、学校や自治体に無断で払わないというのは避けたいですね。

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