記事提供:Doctors Me

Doctors Me編集部です。

2014年2月に第1子女児を出産したフリーアナウンサーの高島彩さん。26日の都内のイベントにて、子育ての苦労について、おっぱいがなかなか出ず、精神的に追い込まれ、時にはポロポロと涙を流すことがあったと明かしました。

このように、育児に奮闘するママも多いこの頃。しかし日本での母乳バンクの普及はまだ広がっておらず、様々な課題が指摘されています。今回は、そんな母乳バンクの仕組みや役割について聞いてきました。

Q1 産後、おっぱいがでない原因はなんなのでしょうか?

母乳が出にくくなる原因として、下記などが挙げられます。

・出産時の出血が多量で貧血になっている

・冷え性
・精神的なストレス
・睡眠不足
・乳腺の発達が悪い場合
・栄養不足
・水分不足

乳腺の発達が悪い場合など生物学的に出にくい人や、食事による影響もあり、栄養のバランスが悪かったり、摂取カロリーが足りない場合や、水分不足なども分泌が落ちる原因と一つとして考えられます。

Q2 おっぱいが出ないのを防ぐ方法や、改善法はあるのでしょうか?

妊娠中から沢山水分を取って、胃を大きくして準備しておくと良いでしょう。

最近は、妊娠中から水分をあまり摂取しない妊婦さんが増えてきており、産後水分を沢山は取れず、母乳不足になってしまわないよう、事前に予防しましょう。

また、母乳不足になった場合には、下記の方法を試してみましょう。

水分をしっかり取る
・体を温める
寝不足解消
母乳マッサージを行う

Q3 やはり、赤ちゃんは母乳で育てた方が良いのでしょうか?

母乳で育てるメリットは、以下のようになります。

[1]赤ちゃんに必要な免疫が含まれている。特に、初乳は赤ちゃんを病気から守る抗体をたくさん含んでいて、免疫力を高めてくれる

[2]
消化吸収がよい。

[3]
赤ちゃんの顎の発達を助ける。

[4]
お母さんの産後の回復を助ける。子宮の回復を促し、痩せやすくする。
 
[5]赤ちゃんとのスキンシップを図れる。

です。

母乳で育てるメリットは多いですが、完全母乳で育てると、ビタミンDの含有量が少ないため、赤ちゃんが病の原因になる場合があります。対策として日光浴をするようにしましょう。また、完全母乳にこだわりすぎると、育児ノイローゼの原因にもなることもあります。柔軟に対応することが大切です。

Q4 "母乳バンク"とはどのようなサービスなのでしょうか?

母乳バンクとは、病気や早産で母乳が出ない母親に代わり、別の女性の母乳を提供するシステムです。日本で母乳バンクが生まれた背景は、体重が2500グラム以下の低出生児の出生が増えていることにあります。生まれてきた子供の10人に1人は、低出生児です。

低出生児は、免疫力が少なく、病気にかかりやすいのです。出産後2〜3日以内に母乳を飲ませると、壊死性腸炎や未熟児網膜症、慢性的な肺疾患といった病気のリスクを下げる効果があります。

日本で低出生児の出生が増えている原因は、高齢出産の割合が増えているためと考えられています。

Q5 母乳バンクはどこにあり、誰でも利用することができるのでしょうか?

日本での母乳バンクは、昭和大学病院の1箇所のみです。母乳の提供を受けられるのは、昭和大学病院で出産し、赤ちゃんがNICU(新生児集中治療室)に入院しているお母さんに限られています。

Q6 海外では母乳バンクの利用は広がっているのでしょうか?

母乳バンクは、アメリカやヨーロッパなど、海外では広く普及しています。アメリカでは、年間7万リットルの母乳が、母乳バンクを通じて提供されています。また、インターネットを通じての売買が盛んに行われています。

しかし、最近、インターネットを通じての売買の危険性を指摘する論文が発表されました。母乳が汚染されている可能性があり、赤ちゃんをリスクにさらすことになりえるとして、これを規制すべきというものです。認可された母乳バンクの提供者と違い、ネット上での販売者は血清スクリーニングを実施する必要がないのです。

つまり、B型およびC型肝炎HIV、ヒトT細胞白血病ウイルス、梅毒が検出されない可能性があります。また、保存、配送の不備で、バクテリアの繁殖が見られることも多々あります。海外で、母乳を買おうと考えている方は、高くても、認可された母乳バンクを通じて母乳を買うことが大事でしょう。

Q7 費用はどのくらいかかるのでしょうか?

費用についてですが、母乳の売買が一般的と言われているアメリカでは、インターネット上で30mlが1~4ドルで売買されています。

日本で唯一の母乳バンクがある昭和大学病院ですが、費用については分かりません。問い合わせるのが一番でしょうが、母乳の提供者は、昭和大学で出産し、赤ちゃんがNICUに入院しているお母さんに限られています。

Q8 保険の適用はあるのでしょうか?

治療としては認められていないので、保険の適用はないものと考えられます。

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