オーストラリアでは、南オーストラリアのみ法律で、自宅出産時にはミッドワイフ(助産婦)もしくは医療スタッフに登録することが義務付けられている。しかし西オーストラリアではその義務付けがないために、自宅出産で生まれた新生児が亡くなってしまうという事故が相次いだと、イギリスのデイリーメール紙は報じた。

自宅出産を選ぶ理由とは

出典 http://www.dailymail.co.uk

イギリスでは自宅出産する場合、助産婦が付き添う。しかし殆どの妊婦が病院での出産を希望している。新生児に感染症などが出た場合、すぐに処置が必要になるからだ。病院で出産すれば、何かあった場合にも対応が早い。

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しかし、オーストラリアのパースで、自宅出産で生まれた2人の赤ちゃんが死亡するという痛ましい出来事が起こった。病院で出産していれば、命は救えたと検死官は主張した。2人とも感染症による死だったのだ。

病院での出産を避ける母親は、一般的に、過去の病院での出産の経験が悪かったことや、出産は神聖で特別なもの、と考える人が「医療機関の外でもっと自然に行いたい」という理由から、自宅出産を希望する。

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オーストラリアの医師会の代表者であるマイケル・ガノンは「医療機関のアドバイスを無視して、自宅出産を選ぶ母親は、新生児に与えるリスクを考えず実に身勝手だ。」と強く批判した。

しかし、アンドリュー・ピース医師は語る。「身勝手というわけではないと思います。母親がベストな状態で出産したいと思うのは、きっと子供にとってもベストだと思っているからでしょう。理解力に乏しいだけなのです。」

自宅出産が100%危険というわけではない

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更にピース医師は言う。「自宅出産が100%危険というわけではありません。問題は、自宅出産して、新生児に何かあった時にすぐ病院で診てもらうことができないということです。」

「感染症などを起こした場合は、すぐ対応する必要があるので、病院にすぐに駆け付けることができないと、その分新生児の生命のリスクは大きくなります。」

筆者は初めてのイギリスでの出産だったので、自宅出産を選ぶ勇気はなかった。病院での水中出産を希望していていたが、あまりにも難産だったために、結局無痛分娩になった。破水から時間が経っての出産だったために、息子が感染症にかかってしまったが、幸い病院での出産だったので、素早く対応してもらえた。

二人目は自宅出産で、というイギリス人もいる。筆者は自宅出産を身勝手とは思わないが、新生児に万が一のことがあると、すぐに病院に行ける対応を取らないと、悔やんでも悔やみきれないことになってしまう場合があるので、それは出産する母親が、責任を持って決めなければならない。

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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