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Doctors Me編集部です。

話には聞いたことあるけど、実際はよくわからないという人が多い人工授精。かかる費用やその方法について、医師に聞いてみました。

■ その1:人工受精とは?

排卵日にあわせて精子を取り、人工的に子宮の中へ精子を入れる方法のことです。

具体的には
→ 精液を採取し、
→ 精液から運動能率の高い精子を集めます、
→ これを濃縮処理し、
→ 子宮腔内に直接注入します。

子宮腔内に注入された精子は、自力で卵管内へと移動。そして、排卵後に卵管内に取り込まれた卵子と、自然に出会います。

つまり、自然な形で精子と卵子が受精する方法なのです。

■ その2:人工授精を行うのはどんなケース?

人工授精は以下のような場合、行われます。

1:精子の運動性や数に問題があり、自然妊娠がなかなか望めない場合。

2:
性交障害(インポテンツ)やセックスレスの場合。

3:
女性生殖器の狭窄や、子宮頸管のトラブルなどによって、精子の通過性に問題がある場合。

4:
抗精子抗体が陽性である場合。

5:
不妊の原因が不明な場合。

いずれの場合も、卵管通過障害(卵管狭窄・閉塞)がないことが前提となる不妊治療法です。

■ その3:人工授精のメリット、デメリットは?

●人工授精のメリット

1:比較的容易にできる治療法であり、体への負担が少ない。
2:スピーディーに行え、ほとんど痛みは伴わない。


●人工授精のデメリット


1:自由診療のため、健康保険は使えず、施設によって値段が異なる。
2:排卵誘発剤を使う場合は、多胎やOHSS(卵巣過剰刺激症候群)になりやすい。
3:人工授精の回数を重ねる度に、妊娠の確立が低下してしまう。

■ その4:人工授精の費用は?

人工授精の費用は、約1万~3万円です。通常、人工授精は10回以内を目安に行われます。しかし、それでも妊娠が望めない場合には、次のステップとして「体外授精」を不妊治療として選択することになります

■ その5:体外受精とは?

体外受精とは、体内で受精が難しいと考えられる場合に行う方法です。

具体的には
→ 女性の子宮から卵子を採取し、
→ 体外で精子と受精。
→ 受精卵を子宮の中に再び戻します。

■ その6:体外受精を行うのはどんなケース?

体外受精は、人工授精で妊娠が望めなかった後のステップアップとして、あるいは

・精子に問題がある場合
・卵管機能、卵巣機能に問題がある場合

などに、不妊治療として体外受精を行います。具体的には以下のような場合に行います。

1:両方の卵管が閉塞している場合。
2:乏精子症や精子無力症といった、精子に異常な原因がある場合。
3:抗精子抗体といった、精子の免疫系に異常な原因がある場合。
4:子宮内膜症があって妊娠不可能な場合。
5:人工授精を何度行っても、妊娠しない場合。
6:高齢で妊娠のチャンスがあまり期待できない場合。

■ その7:体外受精の費用は?

体外受精の場合、問題となるのが費用の問題です。人工授精と同じく、健康保険外になりますので、施設によってかかる費用はさまざまです。10万~70万円程度でしょうか。金額に関しては、各施設にお問い合わせしてくださいね。

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