記事提供:Doctors Me

Doctors Me編集部です。
先日、加護亜依さんの元夫が、DV(ドメスティックバイオレンス)容疑により逮捕されたそうです。

さて、DVとは具体的にどのような行為を指し、DVを受けたことによりどのような心的外傷を受ける可能性があるのでしょうか。また、もしDVを受けた場合にはどのように対処したらよいのか、医師に聞いてみました。

■ Q1. どういった行為を「DV」というのでしょうか。

主に、一緒に暮らしているパートナー、つまり婚姻または内縁関係にあるカップルの間に生じる家庭内暴力を指します。

また、離婚した相手や、同居していない恋人、家族など親密な関係にある相手との間に起こる暴力全体をDVと呼ぶこともあります。殴る、蹴るといった身体的な虐待のほかに、行動を監視したり、ののしる、無視するといった心理的な虐待や、必要なお金を与えないといった経済的虐待、性行為を強要したり逆に拒絶するといった性的虐待もDVとして扱われます。

■ Q2. DVを受けたことで起こりうる心的外傷を教えてください。

DVは身体的にはもちろん、精神面でも非常に深刻な影響を与えます。DVによりPTSD(心的外傷後ストレス障害)になりフラッシュバックや現実感の喪失が症状として現れたり、強いストレスによるうつ病を発症して長い間気分の落ち込みや意欲の低下に苦しむ方がいます。

また、DVを受けたことにより、不安障害や慢性の原因不明の疼痛や自殺企図が見られたり、薬物アルコールなどに依存するようになる人もいまます。更に、家庭内にDVが存在する場合、直接被害を受けた方だけでなくそれを目撃した家族、特に子どもの精神的なショックやダメージも重大な問題です。

■ Q3. DVを受けている(受けそうな)場合どうやって身を守れば良いのでしょうか。また、DVについて相談する施設などあれば教えてください。

DVをすでに受けている場合、また、受けそうな場合はまずその場を離れ、避難しましょう。今後、救済措置を受けたり、必要な申し立てをするために、DVを受けたという証拠(会話を録音したテープや負わされた怪我の写真、診断書など)を持って逃げることができれば、生活の立て直しがしやすくなります。

実家や、信頼できる友人宅があればそちらに避難されるのもよいですし、相手が追ってきそうだ、迷惑をかけたくないなどということであれば、DV被害に遭った方のためのシェルターや、母子生活支援施設、婦人保護支援施設などを利用するとよいでしょう。

また、それぞれの都道府県に配偶者暴力相談支援センターが設置されているので、そちらに相談されるのもよいですし、DVを受けたら、必要に応じて迷わず警察に相談する勇気を持つことも大切です。

■ Q4. DVを受けやすい、または、DVをしやすい人の特徴を教えてください。

DVを受けやすい人の特徴としては、情にもろい、どこか自分に自信がなく、暴力を振るわれても自分のせいだ、自分が悪いのだから罰せられて当然だという風に考えてしまう人、また一方で自論をなかなか曲げられず、つい相手の弱点を突いてしまうタイプの人も、DVに遭いやすいと言えるでしょう。

また、DVをしやすい方の特徴としては、コンプレックスが強く、固定観念の強い人、いわゆるキレやすい性格や内弁慶なところのある人、自分の生活に不満の多い人などが挙げられるでしょう。

■ Q5. DVを受けた場合、心の傷はどうやって回復していけば良いのでしょうか。

DVによる心の傷は深く、本人がもう大丈夫だと思っても、実は見えない形でその人の生活に影響を与えていることが多くあります。回復の方法は人によってさまざまですが、焦らず、じっくり傷を治していくことが大切です。

■ 医師から最後に一言

自分の身に起こったことを誰かに話すことで楽になるのであれば、カウンセリングの受診もおすすめできますし、家族や友人と日々の生活を安心して送ることで、時間とともに自然に回復していくのを待つのもいいでしょう。

(監修:精神科 吉田先生)

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