その一言は、伝説の「いろもん」で飛び出した

「もっとおもろなりたい!」今なお「名言」として色褪せない、笑福亭鶴瓶の一言は、17年前に放送された「いろもん」で飛び出した。この日の放送は、鶴瓶とウッチャンナンチャンが司会の特番でゲストがダウンタウンという「伝説の回」として語られている。

冒頭の「名言」は、ダウンタウンの浜ちゃんに冷たくあしらわれた鶴瓶が思わず叫んだものだ。(ただ、思わず、とはいっても、やはりセンスの塊であることは言うまでもない)

鶴瓶がダウンタウン浜ちゃんに語った予言

この「伝説の回」では、主にゲストのダウンタウンの仕事観や、プライベートについてトークが展開していった。筆者も、普段あまり見られないウンナンとダウンタウンのコラボに夢中になり、目を輝かせながらテレビに釘づけになったのを記憶している。

(鶴瓶さん、ごめんなさい。当時の僕は幼すぎて、あなたのスゴさに気付けませんでした)

そんな中、話はダウンタウンの二人と後輩との関係性に及ぶ。今田耕司や東野幸治らとよく食事に行くという松ちゃんに対し、「まったく行かない」という浜ちゃん。「後輩は浜田に一番緊張する」と主張する松っちゃんに続き、鶴瓶は自身のエピソードを披露した。

「俺なんか、極楽の奴(極楽とんぼの加藤浩次)にバスケットボール後ろからゴーン!(当てられた)」。大爆笑する一同。そのあと、鶴瓶が浜ちゃんに対して、こう言った。「お前、されるキャラクターや後に。50か60くらいなったらされるんちゃうか」

予言的中を感じた『水曜日のダウンタウン』

この一言は、「もっとおもろなりたい!」と違って、テロップにもならず、実際の放送でも目立っていない。しかし、この予言が的中していることが、ここ最近、証明されている。

筆者の頭に、この予言のことが蘇ってきたのは、TBSテレビ『水曜日のダウンタウン』がきっかけだった。その回は「結果発表のコールが一番上手いの浜田雅功 説」。プレゼンターのおぎやはぎ・矢作兼は絶妙に浜ちゃんをイジりながら、ネタを展開していった。

腹をかかえて、ちょっと涙を流しながら笑ってテレビを見たのは、かなり久しぶりだった。

ダウンタウンを「おもちゃ」にして遊ぶ若手に期待

もちろん、すでに日本テレビ『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』などでも浜ちゃんはイジられている。浜田ぱみゅぱみゅの『ツッコミコミコミ』とか。しかし、先の『水曜日のダウンタウン』の例は、別の事務所所属の後輩芸人が仕掛けたことに、とても大きな意味があると思う。

フジテレビ『ダウンタウンのごっつええ感じ』など、いわば、ダウンタウンの全盛期を知っている筆者にとって、最近は少し物足りないのが正直なところだが、(これは幸せなことであり、不幸なことでもある)いよいよ新しいフェーズに突入したような期待を感じずにはいられない。

若かりし頃のダウンタウンが、鶴瓶に襲い掛かったように、今こそ、ダウンタウンを「おもちゃ」にして遊ぶ若手芸人の登場を心待ちにしたい。

テロップにならない言葉にこそ、おもしろさや発見がある

それにしても、鶴瓶さんは、噺家として天才だ。自分が気付いた頃には、向こうはリタイアに着実に進んでいる虚しさ。(これは、タモリやビートたけしにも同じことを思う)いつまでも、まだまだ元気に、バラエティ界を引っ張ってほしい。

そして、視聴者に親切すぎる番組内のテロップはやっぱりあまり好きになれない。あれは、あくまで編集者のセンスにすぎないから。

演者のセンス、自分のセンスに耳をすませば、テロップにならない言葉にこそ、おもしろさや発見があったりすると私は思う。

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公式プラチナライター。ライター歴、約10年。現在、関西を拠点に活動中。大のテレビっ子です。たまに、ちゃんと取材した記事も寄稿しています。

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