市民の通報を受け、消防のレスキューが助け出した子猫を、高知県の中央小動物管理センターが無残にその日のうちに殺してしまうという残酷な事件が発生しました。

助けた命をその日のうちに殺すという行為があまりにひどすぎる

建物の隙間で動けなくなっていた猫を消防のレスキュー隊員が救い出した。ところが、その日のうちに…。全国最悪といわれる高知県の「猫の殺処分」を追い掛けた。

「壁の間から猫の声がする」
4月24日午前、高知市消防局にそんな通報があった。現場は高知市内のセメント会社。隊員が駆け付けると、30センチほどの建物の隙間に4匹の猫がいる。目が開いておらず、動けないようだ。

「もうちょいやぞ」

記者も見守る中、救助のプロが30分ほどで助け出した。セメント会社の人たちも「良かった」と喜んだ。

しかし―。

4匹はその夕方、引き取られた先の中央小動物管理センター(高知市孕東町、高知県設置で民間委託)で、二酸化炭素を充満させて窒息死させる機械に入れられたという。

高知市消防局によると、「猫の救出」は2014年、30件あった。助けた猫に動ける元気があり、その場で逃げてくれたら、隊員は追わない。

出典 http://www.kochinews.co.jp

セメント会社の人たちだって助けたくて通報したはず。そして、救助したレスキュー隊員だって、殺したくはなかったはずです。しかし、人々の思いを踏みにじるように、そして命の重さも考えず、その日のうちに子猫たちは殺されてしまったのです。

「その場で逃げてくれたら、隊員は追わない」…隊員も公務員ですし、これが初めてではないようですので動物管理センターに渡したらどうなるか分かっているのでしょう。殺されると分かっているのに助ける…、何とも悲しいことだと思います。

安楽死ではない

高知県で行われた「二酸化炭素を充満させて窒息死」・・・これは全国の多くの自治体で採用されている殺処分の方法です。安楽死では決してありません。窒息死ですから動物たちは苦しんで苦しんで死ぬのです。

「ドリームボックス」などと偽善と欺まんに満ちた名前が付けられていたりしますが、決して夢見るように死ぬわけではないのです。

「ボランティアが大変だから」…言い訳がひどい

「殺処分はできるだけ少なくしたいんですが、ボランティアに過度の負担をかけてもいけない」

出典 http://www.kochinews.co.jp

高知県にも、もちろん動物保護ボランティアをしている人はいます。自治体の中にはボランティアと協力して殺処分を減らしているところもあるのですが、高知県にはその姿勢は見受けられません。

「ボランティアに過度の負担をかけてもいけない。」と高知県食品衛生課の職員は話しているそうですが、私には言い訳にしか聞こえません。

生まれたばかりの子猫を育てるためには、3時間おきにミルクを飲ませたり、排せつの処理をしてあげなくてはいけないので確かに大変です。でも、私たちボランティアはその大変さを甘受してでも、命を助けたいのです。

殺したことを「ボランティアが大変だから」などと、言い訳にしてほしくありません。血管が切れそうなほど怒りを感じます。全部は助けてあげられないかもしれませんが、高知県がボランティアと協力関係にあったら、今回の子猫たちは助かったのではないでしょうか?

殺処分に1億6千500万円

残念ながら、こういう自治体は高知県だけではありません。行政は体裁が悪いので「安楽死ではありません」とは口が裂けても言いませんが(本当は違法ですし)、多くの自治体が二酸化炭素ガスを使った窒息死を採用しています。

もちろん譲渡などに力を入れている自治体もありますが、日本の多くの自治体が「生かすため」ではなく、「殺すため」に税金を使っている現状があります。

高知県では3年間で約1億6千500万円もの税金が殺処分に使われているとのこと。そのお金があったら命を救うためにたくさんのことができるでしょうに。全国のほとんどのボランティアは自腹を切りながら、何とかやりくりしながら命を助けているのですから。

動物愛護センターが真っ先に殺している現実

もしお住まいの自治体が「譲渡に力を入れている」と知られているような自治体でなければ、保健所(愛護センターや動物管理センターという名前の場合もあります)に収容されたその日のうちに殺される可能性は高いです。

欧米と違って安易に虐待などの通報ができないのはこのためでもあります。最近の自治体はネットやニュースなどでの拡散を恐れ、対応に気を使うようにはなってきている面もありますが、通報したがために保健所に収容され、殺されてしまうという末路をたどることも珍しくないからです。

今回も、高知県はちゅうちょなく、即日殺すという暴挙に出ています。

アメリカの場合

これが欧米であったらどうでしょう。

今年4月、アメリカのフロリダの橋の上で、捨てられた子猫をパトロール中の保安官が発見しました。暑い日だったこともあり、保安官はすぐに子猫を保護。その後、州の動物保護施設に。

保護施設では子猫たちにワクチンやノミの駆除などを行った後、子猫たちは里親さんに譲渡されました。

高知県と同じように公務員が命を救い、同じ公務員である州の動物保護施設がちゃんと命を引き継ぎました。このあまりの違いに、涙が出ます。日本は文化や経済など素晴らしいところがたくさんある国なのに、動物愛護に関しては世界の底辺と言わざるを得ません。

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