イギリスでは、育児を手伝い料理をし掃除もするというパートナーとしては理想的な男性が多い。一般的には男性も仕事を持っている場合が多く、女性とは半々でサポートし合っている。

しかし、妻が全面的に生活費を養い、夫は「主夫」業に専念するカップルも、また存在するのだ。エセックス州のスタンステッドに住むサマンサ(44歳)とアンドリュー(44歳)がそうだ。

二人は2012年に結婚

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サマンサとアンドリューの出会いは18年前だ。当時はアンドリューは仕事、仕事で忙しい生活を送っていたという。「5日間で60時間ぐらい平気で仕事をしているような人だったわ。出張も多かったし。」

ITの請負業者であるアンドリューは、日々多忙さを極めていたためサマンサとの関係に亀裂が生じ、二人は付き合って2年後に別れてしまうことに。しかし、6年前にアンドリューから連絡してきたという。

「忙しくすることだけが人生の全てじゃないって気付いた。」別れたことを後悔していたのだろう。二人は再び付き合うように。そして2012年に結婚した時には、サマンサは妊娠20週目だった。

一人目の娘が生まれた

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子供が生まれたころ、二人とも在宅ワークで収入を得ていた。子供の傍にいられる時間が多くなり、それは良かったがやはり収入面で厳しかった。サマンサは子供が15カ月になった時に、以前の職場に戻ることに。

サマンサは元々仕事が好きな女性だった。以前の職場でもマネージャーという立場にあり、人を使う術に長けていた。結婚前からのキャリアがあるので幸いすぐに職場に戻れたし、週に数回仕事場に行くだけで済んだという。

そしてある日、妻は気付いた

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「私が仕事から7時に帰ってきたら、キッチンは綺麗に片付いてるし、晩御飯もできていて、しかも洗濯機も回してくれてて、夫はちょうど長女を寝かしつけているところだったんです。」

朝慌てて仕事に出たきりで、帰って来たらテーブルには夕飯。そして部屋も綺麗に片付いている…サマンサの仕事の疲れも、ふっ飛んだに違いない。その頃2人目を妊娠していたサマンサにとっては、夫の協力が有難かった。

「夫は主夫業が好きみたいなんです。家の掃除だって私より綺麗にするし、料理も好き。娘とだって本当に忍耐強く遊んでくれるし。夫自身も、主夫になって以来、タバコもお酒の量も随分減ったわ。」

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また、過去にはこんなこともあったという。「私は、二人の娘を連れて誕生日パーティーに行ってたの。4時間後に戻ってきたら綺麗に片づけてくれていて、しかも下の子の保存用離乳食まで作ってくれていて。感激したわ!」

アンドリューが主夫業に専念するようになって以来、家の中は常に片付いており、しかも夫婦の夜の時間も充実するようになったという。

「週一ペースでセックスしてるわ。夫が家にいるから、精神的にもゆとりがあるみたい。前みたいに仕事のことばかり考えてないから充実した夫婦生活ができてるわ。」

厳しい時期もあった

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前の会社で再度勤めるようになったサマンサだが、会社が倒産してしまう。それを機会にフリーランスになったが、ちょうど二人目を妊娠している時で、つわりがとにかく酷かった。フリーとしても仕事をできなくなってしまったという。

「二人目の子の時は出産する前までつわりみたいなのが続いて体調が悪かったの。夫が在宅ワークでも良かったので、そこそこ収入はあったからそれで家賃とか、ガス・電気代はカバーできたけど、夫としては、主夫業に早く戻りたかったみたい。」

フルタイムパパとしての自分が一番性に合っているというアンドリュー。「僕が子供の頃、父が仕事で忙しく、めったに遊んでもらえなかった。友達が、父親とサッカーしたり、ゲームしたりしてるのを見て羨ましかったんだ。」

自分に子供ができたら、子供優先で、できるだけたくさん緒に遊んであげたいと思っていたという。「ただ、平日いつも公園に連れて行くと、他のママさん達はあまり喋ってくれないけどね。」

週末、パパが子供を公園で遊ばせる姿はよく見られるものの、平日もパパがいつも子供と遊んでいるという家庭はイギリスでも、恐らく半々の確率だろう。

筆者の家庭は、相方は料理や掃除といった家事負担はしないが、子供とは平日の昼間でも遊ぶ。仕事がフレキシブルだからというのもあるが、それはそれで筆者が仕事できるから助かる。お互い仕事の時間帯をずらしているのだ。

アンドリューとサマンサのように、お互いやりたいことをしながら、精神的に楽になり、夫婦生活も充実して、子育てもしっかりやっているというのはまさに理想的であろう。日本では男は外で仕事をするもの、という概念があるが、そろそろそういう時代錯誤な考え方を変えるべきなのかもしれない。

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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