今やほとんどの携帯所有者が使っていると思われるスマートフォン。電話のみならず、メールやインターネットなども利用できるとあって今やそこかしこで片手にスマホで生活している人を見るようになりました。

普及した当初は、その依存性に注意を向ける向きもありましたが、今や問題提起することがむしろマイノリティと言えるほど当たり前に筆者を含めた大半の人が軽度の依存状態にあります。

しかし、ここで改めてスマホがもたらす医学的に危険なことをお伝えしたいと思います。不思議なもので、何事もその内在している能力が高ければ高いほどマイナス要因も多いものです。

休息の時間がストレスの時間に

昨今、よく聞くのが前傾姿勢による頭部や頸部の神経痛です。ひたすら首を前に傾けているせいで首や後頭部が硬直し、神経痛になってしまうそうです。これは、姿勢だけではなく長い時間インターネットに依存状態になることによるストレスも関係しています。

人は、何かに集中している時は交感神経が優位に働きます。交感神経は心拍数を上げ、興奮状態にして人を元気に活発にする役割があり、エネルギッシュに生きるために欠かせないものです。

ところが、継続的に交感神経が働いているとそれはストレスになり、さまざまな支障をきたします。気分が疲弊し、神経痛になるのもそのひとつです。

通常、人は労働時間と休息の時間でこの交感神経とは逆に副交感神経を働かせ、脳をリラックスさせてストレスを解消するものです。しかしながら、最近は休憩時間にスマホを使いさらに交感神経を高ぶらせてしまうので、本来リラックスすべき時間に脳はストレスフルな状態に至ってしまうのです。

ノルアドレナリンを抑える秘訣

でも、多くの人にとって休息の時間にゲームをしたりSNSをチェックしたり世の中の動向をチェックすることはオフタイムの楽しみだったりもします。つまり、労働の緊張状態を解き、リラックスするためのものという認識があるわけです。

しかし、実際は一時の緊張緩和になるものの、やはり継続して行うとストレスになってしまうのです。

では、どうすればいいのか? 脳科学的に考えてみましょう。

まず、人は緊張興奮状態になるとノルアドレナリンが分泌されます。ノルアドレナリンが分泌されるとワーキングメモリーという機能が発動し、やぶさかじゃない集中力でさまざまな事柄を読み解き解決することが可能になります。

でも、このノルアドレナリン働きすぎると暴走してパニックになったり、心の疲弊を生み出し、前述の神経痛の他さまざまな疾患の原因を生み出します。

ですから、このノルアドレナリンが暴走しないようにすることをスマホを使いながらも行えばいいわけです。実はこのノルアドレナリンの暴走を抑えてくれるのもまた脳内物質なんです。

それは、セロトニンです。

太陽の下に出るだけでいい!?

セロトニンは心に安定をもたらす脳内物質で、うつ病対策にもセロトニンを増やすことが不可欠と言われています。セロトニンは心に安定をもたらすばかりでなく、ノルアドレナリンやドーパミンの過剰分泌を抑えてバランスをとってくれます。

だから、セロトニンをたくさん出すことができればストレスフルな状況からも脱出できるはずなのです。

では、どうしたらセロトニンを増やせるのか?

とても簡単です。太陽の下に出ればいいだけです。

セロトニンは網膜が太陽の光を感知するだけで分泌されると、脳科学者の有田秀穂博士は言っています。それも昼の強い光を直接ではなく、日陰の適度な光、または昼の曇り空でも充分だというのです。

つまり、休息の時間に外に出て日光浴を少しするだけでいいんです。女性の方などは紫外線が気になるかもしれませんが、肌ではなく目で浴びればいいわけですから長袖でもいいんです。

携帯の電磁波が睡眠物質を阻害

スマホがもたらす弊害は、ノルアドレナリンの問題だけではありません。

実は、スマホから発せられる電磁波が脳に悪影響をもたらすのです。最近では、IHや電子レンジがやはり電磁波が強すぎるとのことで問題提起されてきましたが、実はスマホも今までの携帯と比べるとかなり電磁波が強いんです。

電磁波は、やはり脳内物質のメラトニンの分泌を阻害します。メラトニンは睡眠ホルモンと言われ、夕方に分泌されて人を睡眠へと促します。また、老廃物を除去する作用もあるのでアンチエイジング効果ももたらすと言われています。

ですから、メラトニンがきちんと働かないと不眠になり、老け顔になってしまいます。

20センチ離すだけで快眠元気

寝る前のスマホで寝れなくなるのは、多くの人が実体験として知っていると思いますが、サイエンスにおいてもそれが実証されているわけです。

スマホの電磁波を避けるためには、なるべく寝る前はさわらず、電磁波を脳から遠ざけることです。20センチ離せば電磁波の影響は抑えられると言われています。

寝る時は、スマホはできるだけ枕元から離し、寝室では使わない習慣をつけるようにすれば電磁波対策は解決しそうです。

「太陽の光を浴びること」「寝室でスマホをやらない」これだけでもスマホがもたらす問題からは回避できます。

利便性の替わりにもたらされる弊害にもしっかり対応できれば、健全に便利な社会生活をおくれます。

ちょっとの知恵で、大きな変化になります。実践してみましょう。

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サブカルチャー、脳科学、グルメ、旅、雑学、時事に関する戯れ言を少々。
書籍製作歴:世界遺産・絶景パノラマ×ベリーダンス PANORAMA DANCE(世界舎)板尾創路とピエール瀧の考える文化(太田出版)脳ストレスが消える!セロトニン&オキシトシン生活(宝島社)B級グルメ男飯(徳間書店)原爆スター階段DVD(アップリンクファクトリー)

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