筆者は、独身の頃、百貨店に勤務していました。百貨店は老若男女様々なお客様が来る場所です。接客中に、親の買い物に手持ち無沙汰な様子のお子さんの相手をする事が多々ありました。

ある百貨店に新しく配属され、1ヶ月近く経った頃のこと。いつものようにお客様のお子さんの相手をしていた時、その子がおもむろに上を指差し、「あー!」と言い出しました。

この百貨店は1階と2階が吹き抜けになっており、天井が高いので、それを言っているのかな?と何気に指差す上を見たら…

鏡!

居る場所が吹き抜けの中央だったのですが、そこの天井は鏡張りにデザインされていたのです。その子は、鏡張りの天井に映る、小さな自分を指差していたのです。

知らなかった

筆者はその百貨店に勤めて1ヶ月近く経っていたのに、その天井の鏡張りデザインの存在に全く気付いていなかったのです。つまり、大人より背が低く、天井から遠い位置に存在する子供のほうがその存在に気付いていたのです。何だか不思議な気持ちになったのを覚えています。

でも単なる筆者が鈍いだけなのか?と思いつつ、それから何となく気になり、百貨店内を歩く子供たちの様子をよく見るようになりました。すると驚くべき発見があったのです。

子供たちの殆どは天井の鏡張りに気付いていた

子供たちの殆どがその天井の鏡張りにすぐ気付いていたのです。天井に気付いた子供たちは、鏡に映る自分を見ておどけたり、じっと見たり。そして、周りの大人は、子供たちのその様子を見て初めて天井の鏡張りに気付いているのです。

その後も同じ様な事が

ショーケースの上に、割引キャンペーンのポップを置いていたのですが、より気に留めてもらうために、大人の背程の高さのあるショーケースの上にポップを置き直したことがありました。

しかし、お客様になかなかキャンペーンに気付いてもらえなかったのに、付き添ってきた子供が気付き、「ママ、赤いの何?」(赤いポップでした)と言って初めてお客様が気付くという事もありました。

数年経ち、筆者にも子供が産まれました。2歳の娘を連れて散歩をしていると、1人で歩いていた時より発見がたくさんあります。街路樹の枝に留まっている鳥や、いつも通る家のベランダに干された布団の柄まで。いかに自分が上を気にしていなかったか知らされます。

子供はよく上を見て、その果てしなく広い世界に想いを馳せているのでしょうか。

自分の子供の頃はどうだったでしょうか

そういえば、筆者は子供の頃、電信柱の上の方にある看板の文字の読み方を親に聞いたり、木の枝に引っかかったボールの存在によく気付いていたような気がします。いつの間にか上を見る事がなくなったのだなと少し寂しい気持ちになりました。

上を向いてみませんか?

子供のように無意識に上を見る事は出来なくても、意識して上を向いてみることはできるのではないでしょうか?筆者は気付いた時は上を向くようにしています。 なんだか気持ちも上向きになり、新しい発見があるかもしれない。何だかワクワクとするのです。

みなさんも、ちょっと意識して上を向いてみませんか?

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Touko このユーザーの他の記事を見る

2人の娘を持つ母親です。プチプラな情報に敏感。しまむらなどのプチプラなお店が大好き。なのに元百貨店販売員(笑)

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