日本食ブームのここイタリア。寿司、天ぷらなどは、もうほとんどのイタリア人が知っている日本食メニューです。イタリア在住11年の筆者。イタリアに来たばかりの頃はそれほど日本食は有名ではなく、「作って!」といわれる日本料理といえば、やっぱり“寿司”でした。イタリアに来てから巻き寿司を作る練習をしたくらいです。

ところが、時代は変わり、日本のアニメや漫画の影響もあって、「日本のアニメや漫画で見た、あの料理を食べてみたい!」と、日本の家庭料理の名前を出してくるイタリア人が若い人を中心に増えてきています。

寿司や天ぷらはレストランに行けば食べることができますが、家庭料理というのは作らないとなかなか食べられないものですからね。そこで、イタリア人がよく「食べてみたい!」と言う日本の家庭料理5選を今日はご紹介したいと思います。

パリパリの日本の焼き餃子

中国の餃子とは少し違った、薄い皮でパリパリの日本の焼き餃子。大好きなイタリア人が多いです。みんな本当に喜んで食べてくれるので、イタリア人のお友達をお家ご飯に招待したときには時々作るのですが、いつも大好評!

私の住むイタリアは“パスタ”の国ですので、時間のあるときにパスタマシーンを使って餃子の皮を大量に作り、冷凍保存しています。また、イタリアでもそこそこ大きな町ではアジアンマーケットで冷凍餃子の皮を購入することができます。

簡単、美味しい家庭料理の餃子ですが、イタリア人はレシピを知らないので、なかなか家では食べられない一品のようです。

カレーのルーを使った素朴なカレーライス

イタリアでもカレーは有名ですが、イタリアのカレーは一般的にインドカレー。スパイスが効いたカレーです。日本のようなカレーのルーはなく、香辛料としてのカレーが売られています。

「カレーはカレーでも、日本のカレーが食べたい!」とイタリア人に言われたとき、何のことやら思ったのですが、どうやらカレーのルーから作るカレーを「日本のカレー」と言っている様子。確かに、味も本場のインドカレーと比べるとずいぶん違いますよね。

ルーを使用したカレーライスは私たち日本人にとってはいたって普通の素朴なカレーライスですが、イタリア人はその味がいいそうです。

丸くてかわいい?大阪の味、たこ焼き

おそらく、日本のアニメや漫画でイタリア人はたこ焼きを知るのだと思います。関西出身の筆者。数年前にたこ焼き器と変圧器を日本から持ってきて、イタリアの我が家でたこ焼きパーティーをしたところ、大好評!

イタリアではテーブルの上で調理して食べるということがまずないので、みんなで料理しながら食べる…というのもイタリア人にとっては一つのパフォーマンスで面白いようです。

見た目も丸くてかわいく、ソースの味も濃くてイタリア人好み。たこ焼きやお好み焼きにかけるソースはイタリア人にとても好評です。日本へ行ったイタリア人で大阪でたこ焼きを食べて大変気に入り、たこや機器を買って帰ってきた人も数人知っています。

見た目と、食べやすさのためか、お好み焼きよりもたこ焼きのほうがイタリア人には喜ばれます。

外はサクッ!中はジューシー!豚カツ

イタリアでもお肉のフライはありますが、だいたい鶏か牛。イタリアは豚肉も食す国ですが、なぜか豚肉のフライはあまり聞きません。豚カツの上にソースをかけて、イタリア人に出すと、まず「嫌いだ」という人はいません。

また、日本人は豚カツを“げんかつぎ”のために食べるその理由も説明すると喜んでくれます。お肉のフライでも、豚肉を使用して、とんかつソースをかけると立派な和食になります。材料も問題なくイタリアで手に入るものなので、簡単、美味しい、そして便利です!

日本のアニメで有名 三角おにぎり

意外や意外、よく「食べてみたい」「レシピを教えて!」とイタリア人に言われるのが、三角おにぎり。どうやらほとんどのイタリア人が日本のアニメから“おにぎり”のことを知ったようです。

アニメに出てくるおにぎりですから、やっぱり三角おにぎりが定番のようで、「おにぎりといえば三角」と思っているイタリア人が多いです。

日本人の筆者からすれば、おにぎりなんてご馳走でもなんでもありませんが、イタリア人にとっては寿司と同等、いや、レストランで食べることができない分、寿司よりもご馳走といったポジションにあるようです。

筆者がイタリアでおにぎりを作るとき、よく中に入れる具はツナ・マヨネーズです。梅干は嫌いなイタリア人が多いですし、入手も困難。かつおぶしもここイタリアでは入手困難です。

ツナはイタリアでもスーパーで購入できますし、ツナ・マヨネーズが嫌いと言う人はなかなかいませんからね。

家庭料理が一番のご馳走

外国人のお客さんが家に来るとなると、何かすごいご馳走を!典型的な日本食を!と考えてしまいがちですが、実はごく普通の家庭料理が一番のご馳走だったりします。

また、カレーや餃子などは日本料理ではないと思う人もいるかもしれませんが、日本のカレーは本場インドのカレーとは違いますし、餃子も本場中国の餃子と違います。ですから、イタリア人にとってはそれらも“日本料理”になるのでしょう。

“日本料理”はなにも、寿司や天ぷらや懐石料理だけではないということを、イタリア人から学んだような気がします。

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2004年よりイタリアはフィレンツェに住んでいます。
イタリア人の夫と黒猫1匹との生活。
日本語講師としてイタリア人に日本語を教えています。
魅力的なイタリア、不思議なイタリア、海外から見た魅力的な日本、不思議な日本を中心にお伝えしていきます。

普段のイタリア生活についてはアメブロに書いています。
http://ameblo.jp/firenzefungo/

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