記事提供:Doctors Me

Doctors Me編集部です。

甘いものは別腹、などとよく言いますよね。 実際、しっかり食事をとった後でも見るからにおいしそうなケーキやアイスクリームなどのデザートが出てくると、ついつい手が伸びてしまうことはよくあります。

別腹」は本当にあるのか、ないとしたらあの感覚はなに?ということについて今回はお話ししたいと思います。

別腹現象は人間の本能。科学的にも立証済み。

人間が物を飲んだり食べたりすると、すべて口の中から食道を通って胃に送り込まれます。 甘いものだから、好物だからといって、どこか別のところに送り込まれるということはもちろんありません。でも、別腹の感覚にはきちんとした科学的な名前がついており、「感覚特異性満腹感」といいます。

何やら、難しい名称ですが、もう少し噛み砕いて説明しましょう。

バランスよく、栄養素を摂取するための機能

間はクマなどと同じく、雑食性の動物です。体の構造が穀物も、肉も魚も野菜も食べるようにできています。逆に、肉食動物のように肉だけ、草食動物のように草だけ、といった偏った食べ方は人間の体の作りや消化の仕組みに合わず、病気や早死にの原因になると考えられています。

このように、限られた種類だけのものを食べて、病気になることをふせぐために「感覚特異性満腹感」というメカニズムが進化の段階で形成されたと考えられています。

味覚が、“別腹”のセンサー

例えば、食事の際に白いご飯だけずっと食べていると、なんだか味に飽きて、おかずや漬物、汁物といったものを足して目先を変えて食べたくなります。あるいは、もうご飯はやめて、おかずだけ食べたい、という気持ちになることもあるでしょう。

つまり、“別腹”は、栄養バランスを保つため!

甘いものが別腹、というのもこのメカニズムによるもの。塩気、酸味、アミノ酸のうまみなどを含む、通常の食事を終えて「あーお腹いっぱいだな」と思っても、甘いデザートには、食事とは異なる栄養素が含まれているので、満腹にもかかわらず、再び食べてしまうということが起こるワケです。

ようは、自分の体に取り込まれる栄養バランスを保つため。そう考えると、何となく許せてしまう気もしますね。

【医師からのアドバイス】

この「感覚特異性満腹感」を抑える方法は残念ながら、今のところ強い意志をもつしかないようです。しいて言えば、少しずついろんな種類の食物を食事に取り入れ、食事の後に体が極端に欲しがるような栄養素を作らないということも有効かもしれませんね。

(Doctors Me 医師監修コラム)

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