はじまり

ウクレレといえばハワイです。しかし、ジェイムズ・ヒルはハワイの首都ホノルルから東に5000キロ離れたカナダの町ラングレーで生まれました。

後に彼はハワイの地元紙「ホノルル・スターブルティン」から「類まれなる才能」と呼ばれることになるのですが、彼がウクレレに出会ったのは学校でした。

1970年代よりカナダの多くの学校でウクレレが必須科目だったからです。学校でウクレレに出会って以来、彼はウクレレに夢中になりました。その小さな木の殻の中に無限の可能性を見つけたのです。

ウクレレ受難の時代

日本でも1970年代にウクレレブームがありました。しかし、そのブームは牧伸二や高木ブーに代表されるコメディアンのいち小道具として注目されたものでした。いわば「おもちゃ」として認知され、決して「楽器」と認知されることはありませんでした。

今もウクレレはおもちゃであって、楽器ではないと思っている人も多いかもしれませんが、この小さな楽器の魅力を何とか伝えたいとウクレレ弾きの挑戦がはじまったのです。

そして、過小評価されてきたウクレレを「楽器」として認めて欲しいというアーティストがどんどん出てきました。その一人が、ジェイムズです。

大学で音楽を専攻

ジェイムズはその後も音楽の研究を続け、ブリティッシュ・コロンビア大学で音楽の学位を取得しました。そして、自らカナダの学校でウクレレを熱心に教えながら、教科書も書きました。

ジェイムズの熟練されたパフォーマンスは広く北アメリカ、アジア、ヨーロッパでファンを集めました。特に今まで過小評価されてきたウクレレという楽器を「楽器」として再認識させた画期的なアプローチは世界中から称賛されました。

チェロ奏者アン・ジャネル

チェロ奏者兼歌手のアン・ジャネルは、古典的なクラシックのトレーニングを積んできた正統派のチェロ奏者でした。またコンテンポラリー音楽にも携わっていました。どちらにしてもウクレレとは無縁の世界で生きてきたと言えるでしょう。

チェロ奏者アンとウクレレ界の鬼才ジェイムズが出会ったのは2006年です。今から9年前、ウクレレというハワイ発の楽器をもっと自由にフォークソングやポップソング、またはジャズで用いていたジェイムズが、奇しくもクラシック畑から自由な好奇心によりチェロをポール・マッカトニーがベースを抱えて歌うように弾き始めたアンと出会います。

音楽の神様がいて、運命を導いたとしか思えません。

出典hhttp://www.folkproject.org/ukefest/ukefest2013.shtml

2009年にふたりで一緒に演奏した "True Love Don't Weep."(本物の恋は泣かない※筆者訳) はカナディアン・フォーク・ミュージック・アワードを受賞。そして、最初に共演してから7年の月日が流れ、2013年9月21日ふたりは結婚しました。

出典 https://www.youtube.com

ジェイムズのウクレレと

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アンのチェロ。

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足元ではジェイムズがリズムを刻みつつ

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ふたりの音楽はひとつになっていきます。

ラブリーな動画はこちらです

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まとめ

ウクレレ界の鬼才ジェイムズとクラシック畑から自由に羽ばたいたアン。これから世界のフォークミュージックフェスティバルで存在感を増していくことでしょう。日本にも来てくれることを切に願います。

最後にウクレレプロ奏者のジェイク・シマブクロがTEDトークで語った言葉を紹介します。

「もしみんながウクレレを弾いたら、世界はもっと平和な場所になるでしょう。だって、ウクレレを弾きながら悪いことを考えることはできないから」by ジェイク・シマブクロ

出典 http://www.jakeshimabukuro.jp

よい一日を。

「ウクレレはおもちゃじゃない!」と納得できるウクレレ界のトップランナーたちの秀逸厳選演奏動画3選はこちら!

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ウクレレの神様オータさんの息子ハーブ・オオタ・ジュニアの曲「サンド・キャッスル」人生一息つきたいときにお好きな飲み物を片手に聞くとよいです。

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ハワイ在住のウクレレ奏者カレイ・ガミオ。コールド・プレイのあの名曲 "Viva La Vida"をウクレレ一本で表現しています。ループステイションという機材を使って、音をループさせています。

出典 YouTube

2015年日本ツアーも予定されている言わずと知れたウクレレ界の風雲児ジェイク・シマブクロ。彼の十八番とも言えるクイーンの名曲ボヘミアン・ラプソディー。

ウクレレ一本で弾いているのにオーケストラの音が聞こえてきます。是非ライブで見たいアーティストです。

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Amebaみんなの編集局公式ライター。札幌在住。三人娘の父。TED翻訳者。カナダで二年間「にほんご」を教えた経験から、北米で話題の記事や動画について紹介します。気に入ったらTwitterやFacebookでシェアしてください。Thank you.

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