欧米では、新生児や幼児にピアスを開けることが稀ではない。筆者の周りにも「へその緒を切るのと同じ感覚で、生まれたらピアスを開けるのが普通」という、もはや勝手に文化にしてしまっている人もいる。

しかし、これは果たして「虐待」とは言えないだろうか?今回、イギリスでは「ピアスを新生児と幼児に開けることは虐待であり、断固反対」というキャンペーンが行われ、オンラインで3万人以上もの署名が集められた。

ただの両親の自己満足

出典 http://www.msn.com

今回キャンペーンを行ったのは「38 degrees」代表のスーザン・イングラムさんだ。「新生児や幼児にとって、耳に穴を開ける行為は全く持って不必要な痛みであり、恐怖を与えるに他なりません。」

厚生労働大臣「違法にすべきだ」

出典 https://raincitymama.wordpress.com

小さい子供にピアスを開けることが稀ではない一方で、もちろん強く反対する人達もイギリスにはいる。厚生労働大臣もその一人だ。「年齢制限を設けて、新生児と幼児のピアスは違法にするべきだ。」と語る。

どうして耳だけいいのか?

出典 https://answers.yahoo.com

キャンペーンで「子供へのピアスは虐待」と強く訴えるイングラムさんは、「他の体の部分を傷つけると虐待と呼ぶのに、どうして耳だといいんですか?耳だって体の一部です。新生児や幼児は自分がされることを理解してない。体を傷つけて、恐怖心を与えるだけです。」

子供にピアスを開けることは親の自己満足以外の何ものでもない、と言うイングラムさん。キャンペーンでは「子供をひっぱたくことは駄目なのに、耳にメタルをぶっ刺すことはなんでいいの?」と国民に問いかけている。

毛染めも同じ

出典 http://www.hawaiideohyeah.com

日本では、小児のピアスは一般的ではないが、毛染めをしている子供を最近よくみかける。小学生ぐらいの子供が髪を茶色く染めているのだ。別に子供の体を傷つけているわけではないが、筆者はこれも「親の自己満足による勝手な行為」だと思う。

ピアスも、毛染めも、子供が成長してからでも何も遅くはない。こういうものは自分の意思ですれば良いことであって、親が子供にすることではない。

割礼も立派な虐待ではないだろうか

出典 http://ja.wikipedia.org

宗教上の理由により、幼児に陰茎包皮の手術をすることも、筆者は立派な幼児虐待だと思う。例えば、それが身体的に悪い影響を及ぼすのなら医療行為として行われるのは仕方ない。しかし、個人の自由である宗教によって、幼児にそのような行為を行うことは虐待以外になんだといえるのか。

今回のキャンペーンでは、私たちが普段見逃しているところに上手くスポットをあてていると思う。いずれにせよ、必要な医療行為でない限り、親や周りの大人たちの勝手な判断で子供の体を傷つけるということは、虐待と同じことだ。

親が子供に与えるのは「愛」だけでじゅうぶんだと思う。髪を染めたり、耳に穴を開けたりすることで、子供は何を得るだろう。今一度、親が子供に本当に与えなければいけない大切なことを考えてみてほしい。

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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