記事提供:バズプラスニュース

千年の都・京都には、他の都市では逆立ちしても勝てない業(ごう)がある。

とりわけ江戸中期から急速に発展した「木屋町」という一画は、もともと米や塩などの商業者で賑わっていたが、いつしか茶屋、料理屋や旅籠屋で賑わう一大歓楽街となり、幕末には長州や土佐などの藩邸も建てられていた。

・新撰組による池田屋事件

長土藩の両者が登場すれば、話が血なまぐさくなるのはこの時代の宿命。

1864年、あの佐久間象山が河上彦斎(かわかみ げんさい・幕末の四大人斬りの一人)たちに暗殺され、新撰組による池田屋事件が起き、さらには日本の軍制を整えた大村益次郎が刺客に襲われ落命したのも木屋町が舞台である(1869年)。

おまけに暗殺の数日前まで坂本龍馬が常宿としていたのも木屋町であるなど、この一画を抜きに幕末は語れないほどだ。

・手足のない元ヤクザ役に遠藤憲一

今は、高瀬川が静かに流れ、春は桜で水面を彩る観光スポットにもなっている木屋町。しかし、因果な地縁はなおも息づいているのか。

今秋、『木屋町DARUMA』という危険な映画が、京都(京都みなみ会館)、大阪(第七藝術劇場)、東京(渋谷シネパレス)で10月3日から公開されることになった。

・手足のないヤクザを債務者の家に置いて嫌がらせ

主演は遠藤憲一。なんと手足のない元ヤクザ・勝浦茂雄という役どころだ。

木屋町を根城に渡世を生き抜いていた勝浦は、とある事件を契機に「ヒジから先、膝から下」を奪われる。そして、そのまま組織の闇金融に所属し、借金の取り立て稼業に堕ちていく。

・疲れ果てた家人から金を回収

四肢のない状態で多重債務者の家に置かれては、大声で喚き散らし、大小便を漏らすなどの嫌がらせを繰り返し、疲れ果てた家人から金を回収するのだ。切った張ったの通り一遍ではない、得も言われぬ迫力がスクリーンに広がる。

劇中で、そんな勝浦(遠藤憲一)の被害者となるのは、寺島進と烏丸せつこが演じる新井姉弟と、その娘の新井友里(武田梨奈)だ。

借金で首の回らなくなった新井(寺島進)は、倒産した企業の社長に成り代わって債権者たちからボコボコにされる“恐縮屋”という稼業に堕とされる、悲惨極まりない役。

しかし、それを上回るのが娘の友里で、父親の借金の肩代わりに身をさらわれると風俗で働かされ、精神に異常をきたした時には「とてつもなく卑猥な言葉を吐く」のである。衝撃で言葉を失くすとはまさにこのことだろう。

・どうしようもなく絶望的なリアル

同映画では他にも、三浦誠己や木下ほうか、木村祐一、石橋保など、脇を固める俳優たちが壮絶な演技で画面に静かな狂気を漂わせる。

・手足のない兄貴分の面倒

たとえば、ヤクザ組織の上役である金内秋生(木下ほうか)は、テレビで人気のイヤミ課長よろしく、これでもかと悪行を重ねて観客を苦々しい思いにさせ、

勝浦(遠藤憲一)の付き人・坂本健太(三浦誠己)は手足のない兄貴分の面倒を見ながら、己の人生を悔恨するかのように、それでいて前向きに、深い葛藤を滲ませながら裏社会で生きていく。

・悲しい現実を生々しく!!

原作者でプロデューサーも務める丸野裕行は、長年、裏社会の取材を続けてきた経験から、スクリーンの中に救いようのない虚無感を投じ、しかしながらそのお陰で単なる暴力映画とは一線を画する悲しい現実を生々しく映しだしている。

ちなみに『木屋町DARUMA』は、2012年に電子書籍(iOS)で発売された同名の小説をもとに作られた映画。

原作者の丸野裕行は裏社会ライター出身で、現在はポータルサイトの責任編集長や動画メディアサイトの特別監修者、タレントとしてテレビやラジオ、イベントなどで幅広く活動している。監督は『捨てがたき人々』などの榊英雄だ。

出典 YouTube

出典:武将ジャパン

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