記事提供:Doctors Me

Doctors Me編集部です。

先日亡くなられた愛川欽也さん、最期は病院ではなく自宅で迎えられたことも話題になりましたね。

「在宅死」や延命治療を拒否する「平穏死」は2005年から増加傾向にあるようですが、この増加の背景にはなにがあるのか、医師に解説していただきました。

■ 自宅 or 病院、あなたはどちらを選ぶ?

厚生労働省によれば、1976年に病院での死亡者の割合が48.3%となり、自宅での死亡者の割合(46.3%)を逆転してから、「在宅死」は減少の一途をたどってきました。

しかし、2005年に12.2%まで下がってからは徐々に上昇し、13年には12.9%にまで増加しました。週刊誌で特集を組まれるなど、世間的に関心が高まったのも背景にあるとみられています。

病院で死ぬというと、体に管を入れられて(スパゲティー症候群)管理され、あんな死に方は絶対したくない、またさせたくない、そんなイメージで受けとめられがちです。そうでなくても、病院や医師の管理下にあって患者本人や家族には自由やプライバシーはほとんどありません。

しかし、そんな病院不信がありながらも、病院にいけば安心するという病院信仰もまた根強く、病院死が全体の80%というのが現状です。

ですが、最期は自宅で迎えたいという「在宅死」や延命治療は拒否する「平穏死」など、自分の最期を選び取ろうとする人が増えているも事実です。

■ 在宅死のメリットは最後まで自分らしく過ごせること

在宅死を望む方とそのご家族には以下のメリットがあります。

1. 本人が主人公で、自由とプライバシーを持って生を全うできる
2. 看取った家族に心残りがない
3. 社会的な経済効率が良くなる(福祉の仕事の増加が雇用を推進する)
4. 介護や死を通して、ふれあう人達が成長する

ですが周囲の協力なくしては困難でもあり、近隣の方や在宅ホスピスなどのチームの支えが必要で、以下のような課題もクリアしなければいけません。

1. 自分の意志を明確にして、周囲に知らせる必要がある
2. 家族や地域の人たちが本人の意思を理解し尊重しようとする
3. ホームヘルパーと看護婦と医師との連携が必要である。

■ 医師からのアドバイス

今回の愛川欽也さんのケースは、愛川さんは肺がんと診断を受けた後、たっての希望で在宅治療を選んだとされています。自宅に介護用ベッドなどを運び込み、妻のうつみ宮土理(71)さんが息を引き取るまで看病したということですので、「在宅死」のモデルケースといえるでしょう。

これから近い未来には「在宅一人死」なんてケースも出てくるかもしれません。「孤独死」とは違い、周りの方たちがサポートに入った状態での在宅死です。多種多様化していく最期の時。あなたならどのような最期を選びますか?

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