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私達が日々当たり前のように利用している電車。

決まった時間に来るのが当たり前、と思いがちですが電車を動かしているのは運転士さんです。

先日、次のような事件が起きました。

運転士が救急搬送される

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25日午後1時15分ごろ、愛知県幸田町のJR東海道線相見-幸田間を走行していた大垣発豊橋行き新快速(6両編成、乗客乗員150人)の男性運転士(28)が、意識がもうろうとし手足のしびれを感じたため列車を緊急停止させた。

運転士は救急車で同県岡崎市の病院に搬送されたが、命に別条はない。

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命に別状がなくて何よりでしたが、気になるのは倒れた原因…どうやら、熱中症だったようなのです…。

なぜこのような事態になってしまったのか、そこには理不尽とも言える理由がありました。

運転士が水分補給→クレームを出す人が!

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なんと、運転士さんが水分補給をすることに苦情を入れる人がいたようなのです…。

それを裏付ける内部規程の存在も明らかになりました。

これまで在来線の運転士と車掌は、停車時であっても乗務中に水分補給したい場合、指令所の了解が必要で、乗務後には飲んだ時間や乗客からの苦情の有無といった詳細な報告書の提出が義務付けられていた。

煩雑な手続きから「そこまでして水を飲みたくない」と運転士らには不評で、小まめな水分補給を妨げる要因になっていた。

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「乗客からの苦情の有無」を報告させている時点で、苦情があることが暗に分かりますよね。

これから気温が高くなれば、熱中症のリスクが高まります。クレームを出した人は、そういったことを理解していたのでしょうか…。

では、運転士さんや車掌さんがどのような環境で乗務をしているのかについても見ていきましょう。

運転席や車掌室は想像異常に過酷な環境

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某鉄道で気動車の運転士をしていました。

冷房はないので夏は暑い、暖房はあるが効きが悪いから冬の朝は特に寒いといった車輌でした。

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冷房は客室の冷房から貰っているので三方を窓に囲まれた乗務員室では空調の効き目は期待できません。

暖房に関しては運転席下に小さなヒーターがあるのみ。はっきりいって地獄です。

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鉄道会社によっても若干の差はあるでしょうが、乗客のいる車両とは違い、夏は暑く冬は寒い…そんな環境でお仕事をされているのです。

そんな環境で水分補給を我慢して乗務していたら…熱中症になるのも無理はありません。

こうした事態を重く見たJR東海では、乗務規定を次のように変更しました。

報告義務を廃止へ

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新たなルールでは、乗務中でも停車時なら各自の判断で運転席で水分補給できるようになった。乗務後の報告書の提出も不要になった。

ある車掌は「水を飲めないがために列車の安全が脅かされてはかなわない。今までは気兼ねして我慢していたが、これで飲みやすくなる」と歓迎している。

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良かった…涙。

こうした運転士さんや、車掌さんの水分補給に関する規定について、様々な意見が寄せられています。

Twitterの声

おわりに

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Twitterでは、水分補給に関する規定の存在に驚いている声と、理不尽なクレームに対して毅然とした態度を取らない会社と、クレームそのものを遺憾に感じている声が多く見られました。

今回、運転士さんが倒れたことで規定が改善されましたが、もし倒れていなければそのままだったのでしょうか?

電車に限らず、バスや路面電車、タクシーもですが、運転士さん・車掌さんも乗客と同じ“人間”だということを忘れたくないものですね。

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